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最終更新日: 2026年5月4日

「防災グッズを揃えよう」と思っても、実際どこから手を付けていいのか分からない人が多いはずです。僕も最初は「とりあえずリュックを買えば大丈夫だろう」と考えて失敗したことがあります。
現場経験から言うと、防災グッズは「本当に使えるかどうか」がすべてです。人気商品でも、実際の避難生活や停電時に役立たないものは少なくありません。この記事では、元自衛官・防災士としての経験をもとに、リアルに役立つグッズや非常食、防犯アイテムを厳選して比較します。
防災グッズ選びで失敗しやすいポイント
「なんとなく」で揃えてしまう落とし穴
東日本大震災のボランティアで被災地に入ったとき、避難所でよく見た光景があります。「防災セットを買っておいたのに、いざというとき全然使えなかった」という声です。
開封すらされていない笛、サイズが合わない使い捨て手袋、賞味期限がとっくに切れた非常食。これ、笑い話じゃないんですよね。実際の災害では、そういう「なんとなく揃えた備え」が命取りになります。
市販の防災セットが全部ダメとは言いません。ただ、「セットを買った=備えた」と思い込んでしまうのが一番怖い落とし穴です。セットの中身をちゃんと確認したことがある人、どれくらいいるんでしょうか。
僕自身も正直、震災ボランティアに行く前は「一式セット買っとけばいいでしょ」くらいの感覚でした。あの経験がなければ、今でもそのままだったと思います。これ知らない人が多すぎるので、具体的に書きます。
よくある「役立たない備え」の実例
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缶切りのない缶詰セット(缶切り不要のプルトップ缶が増えた今でも古い設計のセットに混入)
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充電式ランタン(電池が切れていて照明ゼロ)
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紙の地図なし(スマホが使えなくなったとき詰む)
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ウェットティッシュ1パックのみ(断水が3日以上続いた場合の衛生用品として全然足りない)
備えは面倒くさいんだけど、一回「このセットで本当に3日間生き延びられるか?」とシミュレーションするだけで見えてくるものがあります。
本当に必要なものの優先順位
実際の災害では「最初の72時間」が生死を分けます。これは防災の世界でよく言われる話ですが、現場を見てから改めてその意味を実感しています。
72時間以内は自衛隊・消防・警察などの救助リソースが最大限動きます。逆に言うと、この時間を僕の備えで乗り越えられるかどうかが、その後の命運を大きく左右します。
優先順位をざっくり整理すると、こうなります。
72時間を乗り越えるための優先順位
- ① 水(1人1日3リットル×3日分が最低ライン)
- ② 情報収集手段(電池式ラジオ、充電手段)
- ③ 食料(カロリー優先。食べ慣れたものを)
- ④ 衛生用品(断水前提で準備する)
- ⑤ 救助・安全確保(笛、ライト、軍手)
水が最優先なのは当たり前に聞こえますが、ペットボトル1本しか用意していない家庭は今でもたくさんあります。1人3リットル×家族3人×3日分で27リットル必要。これを実際に計算したことがある人はどれくらいいるでしょうか。
食料より情報収集を上に置いたのは、現場経験からです。東日本大震災のとき、「どこに行けば支援物資があるか」「どのルートが通れるか」が分からない人が孤立していました。情報がなければ、食料があっても動けない。
盲点になりやすい防犯・情報対策
ここが一番「これ知らない人が多すぎる」と感じるポイントです。
被災地では盗難が起きます。これ、綺麗事なしで言います。東日本大震災でも、避難所や被災した住宅から物が盗まれるケースがありました。大規模停電が起きると防犯カメラも街灯も止まる。そういう状況では、普段は治安のいい地域でも話が変わります。
被災時に盲点になりやすいリスク
- 停電による防犯カメラ・街灯の機能停止
- 避難中の空き巣・貴重品の盗難
- 情報遮断による孤立(スマホ基地局のダウン)
- デマや誤情報による判断ミス
防犯カメラやホームセキュリティを「平時の備え」としか思っていない人は多いですが、実際の災害では「避難中の自宅を守る手段」としても機能します。バッテリー内蔵型や電池バックアップつきのカメラであれば、停電後も一定時間は動き続けます。
情報遮断の問題も深刻です。スマホの基地局は震災直後に輻輳(ふくそう)でつながりにくくなります。あのとき電池式ラジオを持っていた人は、支援情報を早く掴めていました。手元に電池式ラジオが1台あるかどうか、今すぐ確認してみてください。
備えは面倒くさいんだけど、「防災グッズ」「非常食」「防犯アイテム」は別々に考えるんじゃなくて、ひとつの「生き延びるための体制」として揃えることが重要です。次のセクションから、実際に僕が使っているものや試したものを具体的に紹介していきます。
全商品比較表

防災グッズ・非常食・防犯アイテムの選び方ガイド

「何を買えばいいか」より「何を基準に選ぶか」を知らない人が多すぎます。
グッズを揃えたけど重すぎて玄関から出せなかった、非常食を計算せず全然足りなかった、そういう話を被災地でも避難訓練でも何度も聞いてきました。
選び方の基準をちゃんと持っておくと、買い物がぐっと楽になります。
防災リュックの選び方と容量の目安
容量の目安は「一人あたり15〜25L」です。
ただしこれは「自分一人で担いで走れる重さ」が前提で、中身を詰め込んだ状態で8〜10kg以内に収めることが実際の現場では重要です。
東日本大震災のボランティアで知り合った地元の方が言っていた言葉をずっと覚えています。
「リュックが重くて玄関に置いてきた」というひと言です。
本人は「すぐ戻れると思っていた」と言っていましたが、結局その家には1週間近く戻れなかった。備えていたのに持ち出せなかった、という後悔は本当につらそうでした。
容量別・用途の目安
- 15〜20L:単身・コンパクト派。最低限の72時間分を詰める
- 25〜30L:2人家族や子ども連れ。食料・衛生用品まで対応可
- 30L超:体力に自信がある人・車移動が前提の場合のみ
リュック選びでもう一つ見落としがちなのが「背面パッドの有無」です。
ペットボトルや缶詰が背中に直接当たる構造だと、長時間の移動で体力を奪われます。
安くても背面パッドが入っているものを選んでください。これは外見ではわからないので、商品詳細で必ず確認です。
体力に不安のある方や高齢の家族がいる家庭は、リュックとは別に「キャリーバッグ」を一つ用意しておくという考え方もあります。
平地移動が多い都市部では特に有効です。全員がリュックを背負う必要はなく、「誰がどれを持つか」を事前に決めておくことが大切です。
衛生用品・簡易トイレの必要数量
これ知らない人が多すぎるんですが、避難所での最初のトラブルは「トイレ」です。
食料や水の次に、いや場合によってはそれより先に崩壊するのがトイレ環境です。
実際の避難所では、断水でトイレが使えなくなると「我慢して水分を摂らない」という行動を取り始める人が出てきます。
特に高齢者に多く、それが脱水・エコノミークラス症候群につながる。これは本当に命に関わります。
簡易トイレの必要数量の目安
- 1人あたり1日5〜8回使用が目安
- 3日分なら1人15〜24回分が必要
- 4人家族で3日分 = 最低60〜100回分を備蓄
- 1週間備蓄を目指すなら1人あたり50回分以上
簡易トイレには「使い捨て袋タイプ」と「凝固剤タイプ」があります。
凝固剤タイプは吸水ポリマーが入っていて、尿をゼリー状に固めて処理できるものです。
においの封じ込めが優れているので、避難所や車中泊では凝固剤タイプを選ぶのがおすすめです。
衛生用品で忘れがちなのがウェットシート(ボディシート)と生理用品です。
断水が続くと入浴できない日が続きます。体を拭ける大判のボディシートは、体臭や肌荒れの抑制だけでなく、精神的なリセット効果もあります。
生理用品は必要な人数分を多めに。避難所では配給が遅れることがあります。
衛生用品チェックリスト
- 簡易トイレ(凝固剤タイプ推奨):人数×日数分
- 消臭袋(においが漏れない二重構造のもの)
- ウェットシート・ボディシート(大判)
- マスク・手指消毒液
- 生理用品・オムツ(必要な家族分)
- 歯磨きシートまたは水いらずの口腔ケアグッズ
電源・情報取得アイテムの選び方
停電は「すぐ復旧する」と思っている人がまだ多いです。
実際の大規模災害では、地域によって数日から数週間単位で電気が止まることがあります。
あのとき被災地で電池が尽きたスマートフォンを持って途方に暮れている人の顔を、今でも思い出せます。
電源系アイテムは「容量」と「充電手段」の2軸で選ぶことが重要です。
モバイルバッテリーの容量目安
スマートフォン1台の充電に必要な容量はおおよそ3,000〜5,000mAhです。
10,000mAhのバッテリーで2〜3回充電できる計算です。
ただし気温が下がるとバッテリーの性能が落ちるので、冬の備えとしては余裕を持って20,000mAh以上を選ぶと安心でしょう。
ソーラーパネルは「補助」として考える
晴天時の充電速度は思ったより遅いです。
曇りや室内ではほとんど機能しません。
避難所の屋外で広げて使うシーンを想定しておく必要があり、「ソーラーだけで乗り切る」という考え方は捨てた方がいいです。
モバイルバッテリーと組み合わせて、長期化したときの「継続充電手段」として持っておく位置づけが現実的です。
ラジオは電池式が最優先
スマホはネットが混雑するとリアルタイムの情報が遅れます。
Bluetooth対応や多機能モデルも悪くないですが、「単三電池で動く」ことを最優先してください。
手回し充電は緊急時の一手として便利ですが、充電効率が低いので過信は禁物です。
電源・情報アイテムの選び方チェック
- モバイルバッテリー:20,000mAh以上、PSE認証マーク必須
- ソーラーパネル:モバイルバッテリーとセットで使う前提で選ぶ
- ラジオ:単三電池対応・手回し充電のどちらかが付いているものを選ぶ
- 乾電池:単三・単四を多めに備蓄。充電池の場合は充電済み状態を維持する
防犯・セキュリティ対策の基礎
被災地での防犯というテーマは、「怖い話をしたくない」という空気があって避けられがちです。
でも直球で書きます。実際の災害では、避難が始まった直後から空き巣・窃盗・不審者の出没が増えます。
東日本大震災の被災地では、人が避難した後の住宅や店舗への侵入被害が相次ぎました。
遠くへ避難しているほど自宅が狙われやすい。これは統計にも出ていることで、知らないでいるのは怖いことです。
被災時の防犯リスク
- 避難直後の留守宅への空き巣・侵入被害
- 避難所での置き引き・盗難(貴重品の管理が甘くなりやすい)
- 避難所周辺への不審者出没
- 被災地での物資横流しや詐欺的行為
防犯カメラの設置で「証拠」を残す
防犯カメラは「侵入を防ぐ」というよりも「抑止力」と「証拠記録」が主な役割です。
実際の災害後の治安悪化時には、カメラが付いているだけで対象から外されるケースが多いです。
設置場所は玄関・駐車場・裏口の3点が基本ですね。
電源が止まっても動くバッテリー内蔵タイプや、ソーラー駆動タイプは災害時に特に有効です。
センサーライトは最低限の自衛策
カメラを設置する余裕がない場合でも、センサーライトは比較的安価で効果が高いです。
人感センサーで突然明るくなる環境は、侵入者にとってリスクが高い。
玄関まわりや駐車場への設置が優先順位として高いです。
避難所での貴重品管理
避難所では油断が生まれやすいです。
知らない人が大勢いる空間で、「みんな被災者だから大丈夫」という感覚が危ない。
財布・スマホ・通帳などは体から離さない習慣を持っておく。
セキュリティポーチや首下げウォレットはひとつ持っておくだけで全然違います。
備えは面倒くさいんだけど、防犯対策は「日常」に付けておくことで、災害時に改めて準備する必要がなくなります。
センサーライトと防犯カメラを今日の生活に組み込んでおく、それだけで被災後の自衛力が大きく変わります。
※ 価格は2026年04月22日時点のものです。最新の価格はリンク先でご確認ください。
🔍 元自衛官が教える「本当に使える」防災グッズ・非常食・防犯カメラの選び方をチェック
まとめ
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防災グッズは「本当に現場で使えるかどうか」が重要です。市販のセットを買っただけでは不十分な場合が多いので、必ず中身を確認しましょう。
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優先順位は「水・食料・情報・衛生・防犯」の順で考え、最初の72時間を自力でしのぐ備えが命を守ります。
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衛生用品や簡易トイレ、防災ラジオ・モバイルバッテリーなど、「見落とされがち」なアイテムこそ災害時のQOLを大きく左右します。
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防災リュックや非常食は、家族構成や体力・持ち運びやすさを基準に選び、定期的に中身を見直すことが大切です。
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防犯対策も忘れずに。被災時は盗難や不審者、情報遮断のリスクが高まるため、防犯カメラやセンサーライト、紙の地図なども備えましょう。
よくある質問
- 防災リュックは何人用を選べばいいですか?
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家族の人数と体力に合わせて選ぶのが基本です。1人1つが理想ですが、子どもや高齢者は軽めにして、大人が多めに持つなど調整しましょう。
- 非常食や水の賞味期限はどのくらい保つものが良いですか?
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最低でも5年、できれば7年保存タイプをおすすめします。ローリングストック(定期的に消費・補充)も有効です。
- 防災セットを買っただけではダメですか?
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市販セットはあくまで「スタート地点」です。中身を僕で確認し、必要に応じて追加・入れ替えをしてください。実際の災害ではセットのままでは足りないことが多いです。
- 防犯カメラは災害時にも役立つのでしょうか?
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はい。実際の被災地では盗難や不審者被害が発生するケースが多く、防犯カメラやセンサーライトが大きな抑止力になります。
- 衛生用品はどれくらい用意すればいいですか?
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最低でも3日分、できれば1週間分を家族人数分用意してください。ウェットタオルや簡易トイレは想像以上に早く消費します。
- モバイルバッテリーやラジオは必要ですか?
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停電時にスマホや情報源が絶たれると危険なので、必ず準備しましょう。手回しやソーラー充電機能付きが特におすすめです。
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参考情報
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アイリスオーヤマ公式サイト(防災グッズ) https://www.irisohyama.co.jp/bousai/
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パナソニック公式(LED懐中電灯・防災関連) https://panasonic.jp/light/
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内閣府 防災情報のページ https://www.bousai.go.jp/
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日本気象協会 tenki.jp 防災情報 https://tenki.jp/bousai/
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一般社団法人 防災安全協会 https://bousai-anzen.com/
この記事を書いた人
防災士・ケンジ
防災士・防災アドバイザー。元自衛官としての経験と東日本大震災のボランティア活動を活かし、現場目線で「本当に使える」防災情報を発信しています。
免責事項
本記事は筆者の個人的な経験・見解に基づき、一般的な防災対策の参考情報をまとめたものです。製品の性能・効果・安全性を保証するものではありません。実際の災害時には各自治体・公的機関の指示や最新情報を必ずご確認ください。また、掲載情報は2024年6月時点のものであり、予告なく変更される場合があります。購入・利用はご自身の責任でお願いいたします。







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