防災グッズおすすめ15選【2026年版】防災士が本当に使っている非常袋の中身を全部見せる

防災グッズおすすめ15選【2026年版】防災士が本当に使っている非常袋の中身を全部見せる
公開: 2026年3月3日更新: 2026年4月27日防災士・カズ

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最終更新日: 2026年4月27日

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「あなたのリュックには何が入っていますか?」

私が避難所でこの質問をされたのは、2011年4月のことだった。

東日本大震災のボランティアで現地に入って3週間目。被災した60代の女性に逆に聞かれたんだ。彼女は、津波の直前に非常袋を持って逃げていた。「これがあったから3日間生き延びられた」と言いながら、ボロボロになったリュックを見せてくれた。

その隣の人は、何も持たずに逃げた。水も、食料も、充電できるものも何もなかった。

実際の災害では、この差が命取りになる。オーバーな表現じゃない。私が現地で見てきた現実の話だ。

それ以来、防災士の資格を取って、年2回、自分の非常袋の中身を見直すようにしてきた。「見直す」というより「更新する」に近い。技術は進化するし、生活状況も変わる。3年前に「これで完璧」と思っていたセットが、今見ると穴だらけだったりする。実際に去年、2026年に買ったモバイルバッテリーが容量・出力ともに現行スマホ基準で全然足りないと気づいて、丸ごと買い替えた。

このブログではその中から、2026年時点で私が「本当に非常袋に入れているもの」「実際に動作確認・使用感を確かめたもの」だけを15個、正直に並べる。微妙だったものはそう書くし、高くても必要なものは「高い、でも必要」と書く。忖度なしで。

この記事でわかること

  • 防災士私が実際に非常袋へ入れているグッズ15選(2026年最新版)
  • 防災リュック・非常食・ラジオ・ポータブル電源の選び方と正直な比較
  • 一人暮らし・子育て世帯・高齢者同居など、家族構成別の備蓄リスト
目次

東日本大震災の現場で気づいたこと

2011年3月、私が初めて本格的なボランティアで被災地に入ったのは、震災から約1ヶ月後のことだった。場所は岩手県の沿岸部。

正直に言う。テレビで見ていた映像と、実際の現場は全然違った。においが違う。空気が違う。人々の表情が違う。

瓦礫の中で活動しながら、ひとつのことが頭から離れなくなった。「備えていた家族」と「そうでなかった家族」の間に、残酷なほど明確な差があったこと。

ある避難所で出会った60代の女性は、自分で作った非常袋を持って逃げてきた。着替え、薬、現金、家族の連絡先一覧、水2リットル。震災後3日間、彼女は配給に頼らずに過ごせた。「旦那に笑われながらも準備しててよかった」と言っていた。

その隣で、何も持てずに逃げた人たちは着の身着のままで3日間を過ごした。持病の薬を持てなかった人が体調を崩した。現金がなくて公衆電話も借りられなかった人がいた。

怖い話をしたいわけじゃない。ただ、オブラートなしで伝えたい。実際の災害では、「備えている人」と「そうでない人」の差は、72時間でこれほど開く。

備えあれば憂いなし。この言葉の本当の重さを、私は被災地で初めて理解した。


防災グッズ選びで筆者が外せない基準

私はこれまでその経験から言うと、防災グッズ選びの軸は「スペック」じゃなくて「実際に使えるか」、これだけ。

軽いけどすぐ壊れる道具と、少し重いけど5年後も確実に動く道具、どっちを選ぶか。私の答えは後者。見た目がかっこいいかどうかは、正直どうでもいい。

持ち出し72時間分を基準に考える

「なぜ72時間なんですか?」とよく聞かれる。

内閣府の防災基本計画において、大規模災害発生後72時間以内は人命救助を最優先とする方針が定められており、物資の安定的な輸送はその後になる。(参照:内閣府 防災情報のページ) つまり最初の3日間は、自分で何とかするしかないということだ。

「避難所に行けば何とかなる」という考えは捨てた方がいい。東日本大震災でも熊本地震でも、避難所に物資が安定して届くまで数日かかった。私が実際に支援側として動いていたから断言できる。

だから私の基準はシンプルで、「72時間、自力で生き延びられるか」。この一点だけで全てのグッズを選んでいる。

ポイント

内閣府の方針では、大規模災害後72時間以内の物資供給は保証されない。「避難所に行けばなんとかなる」は幻想。最低72時間を自力で乗り越えられる備えが、防災グッズ選びの出発点になる。

「防災セット」の落とし穴

これ、私が後悔している話。

防災に本格的に取り組み始めた頃、有名メーカーの「防災セット」を買った。値段は2万円ほど。「プロが選んだ必需品がすべて揃っています」という謳い文句に惹かれた。

開けてみたら……中身の半分以上は使わないものだった。

防水マッチ(ライターで十分)、ホイッスルが3本(1本でいい)、賞味期限が怪しくなりかけた非常食。極め付きは同梱の「防災ハンドブック」が1998年版だったこと。それで2万円。

既製品が全部ダメとは言わない。ただ、セットを買って「備えた気分」になるのが一番危ない。現実にはそのセットをいざというとき取り出せるか、使い方を知っているか、の方がずっと大事。

私が今おすすめするのは、コアとなる基本セット1つ+自分の状況に合わせたカスタマイズという組み合わせ。家族構成、持病、住んでいる地域のリスク(海沿いか山間部か都市部か)。これが違えば、必要なものは全然違う。

防災セットって結局どれを買えばいいんでしょう。種類が多すぎて選べなくて…

まずセットの中身を見て「自分に不要なものが何割入っているか」を確認してみてください。7割以上が使えそうなら買い、5割以下なら必要なものを個別に揃えた方が結果的に安上がりで使いやすいです。

非常食おすすめ4選:筆者が実際に食べ比べた結果

非常食って、「とりあえずストックしてあればいい」になりがちじゃないですか。

私も昔はそう思っていた。でも備蓄した非常食をある年に実際に食べてみたら「こんなにまずいのか」という体験をして以来、味の優先度を一段階上げた。おいしくないものは補充するのが億劫になる。気づいたら期限切れ、というパターンが一番怖い。備えあれば憂いなしと言うが、備え「続ける」ことが難しいから意味があるんだと思う。

少し話が飛ぶが、東日本大震災のボランティアから戻ったあと、私が最初に手をつけたのは非常食の見直しだった。避難所で数日間活動している中で、支援物資の炊き出しが届いたとき、場の空気がふっと変わる瞬間を何度も目にした。あれは単なる栄養補給じゃなかった。食事の質と心理的な余力は、確実につながっている。それから非常食選びを「生存できるか」ではなく「生活の質を保てるか」の視点で考えるようになった。

脱線した。以下は、年2回の非常袋アップデート時に私が実際に食べ直した結果だ。


尾西食品 アルファ米シリーズ

ここだけ、少し長めに書かせてほしい。それだけの価値がある。

初めて食べたのは5年前の自宅備蓄テストで、一口食べて「え、これ非常食?」と声に出した。「非常食にしては」という枕詞がいらない。普通においしい。

作り方は袋に水か熱湯を注いで待つだけ。お湯なら約15分、常温水なら約60分で食べられる状態になる。この「水でも作れる」という点が私には決め手だった。実際の災害では電気もガスも止まっている場面は十分ありえる。手元に水しかない状況でも食べられるか、という差は思っている以上に大きい。

白米・炒飯・わかめごはん・ドリア・ピラフなど、ラインナップが10種類以上ある。全種類試したが外れがなかった。飽きずに備え続けるためには「食べてうれしい」という感覚が必要で、尾西食品はそこを満たしている数少ない非常食だ。

保存期間は5年。1食あたり280円前後(2026年3月時点)で、10食セットで購入するとさらに単価が下がる。ローリングストックとの相性も良い。

ポイント

水でも作れる・5年保存・1食280円〜の三拍子が揃う。ラインナップ10種類以上でローリングストックが続けやすい。私の非常袋に常時入っている唯一の非常食。


カロリーメイト ロングライフ

正直に書く。ケンジには合わなかった。

栄養バランスは優秀で、5年保存対応、1本200kcal確保できて、チーズ・チョコレート・フルーツなどフレーバーも複数ある。理屈では完璧な非常食のはずが、毎回食べながら「早く終わらないかな」となる。あのパサパサ感と独特の甘みが苦手で、水なしでは本当につらい。

ただこれは完全に好みの話で、知人の登山経験者はカロリーメイト一択と言い切っていた。「軽い・かさばらない・歩きながら食べられる」という条件では確かに強い。アウトドア経験がある人、体を動かしながらの避難を想定している人には合うかもしれない。

高齢者や小さな子どもがいる家庭には向かないと思う。噛む力・飲み込む力が落ちている家族がいる場合は、別の選択肢を探した方がいい。


サタケ マジックライス 保存食セット

尾西食品と同じアルファ化米の製品で、味のタイプが少し違う。尾西が「ちゃんとしたごはん」という感じなら、マジックライスは少しアジアンな風味がある。どちらが上というわけでもなく、好みで分かれる。

最大の強みはバリエーションで、ドライカレー・わかめごはん・えびピラフ・山菜おこわなど10種類以上。長期避難になると食事の単調さが精神的に堪えてくる。「今日は何を食べようか」という小さな選択の余地が、思いのほか気力の維持に効く。

私の家では尾西食品をメイン、マジックライスをサブで組み合わせている。それが飽きにくく長続きする備蓄のパターンだと思っている。


ハウス食品 非常食カレー

これを買ったことは後悔していないが、「先に条件を確認しておけばよかった」と思っている。

温めれば普通においしい。本当に普通においしい。問題は温める手段だ。電気もガスも止まった状況では、カセットコンロのガスボンベを使うことになる。ガスボンベは数に限りがある。温めが必要な食品はできれば少なく抑えたい、というのが今の私の考えで、「備えに入れてよかった」と素直に言えない理由がそこにある。

カセットコンロとガスボンベをしっかり準備している人には話が変わる。温かい食事の精神的な安心感は本物で、実際の災害では心理的な余力を保つことが避難生活の長さを左右することもある。前提さえ揃っていれば、十分に選択肢に入る。

ガスボンベって何本くらい用意しておけばいいですか?

標準的なガスボンベ1本(250g)は最大火力で約70分持ちます。1日2〜3回加熱するなら6〜7本は最低でも欲しい。東京都防災サイトでは3日分が推奨されていますが、ケンジ個人は7日分を目安にしています(参考:東京都防災ホームページ https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/)。

防災リュック・セット3選:持ち出し袋の選び方

リュック選びで「中身のチェックリスト」ばかり語られるのが、ケンジ的にはずっと引っかかってた。

大事なのはそこじゃない。実際に背負えるかどうか、ただこの1点。

東日本大震災のボランティアに入ったとき、避難所の外で70Lの大きなリュックを引きずって歩いているお年寄りを見た。中身は充実してたんだろう。でも重すぎて背負えず、転倒していた。備えあれば憂いなし——でも背負えない備えは意味をなさない。

成人男性の適正携行重量は体重の15〜20%が目安で、女性や高齢者はさらに少なく見積もる必要がある。多くの「推奨セット」は容量を詰め込みすぎていて、特に女性や高齢者が背負うと重すぎることが多い。買う前に、家族の中で一番体力のない人が背負えるかを基準にしてほしい。

商品名重量容量セット内容価格帯
LA・PITA 防災セット約3.3kg30L36点¥15,000前後
SHELTER 防災リュックセット約2.5kg25L23点¥8,000前後
アイリスオーヤマ 非常用持ち出しセット約4.1kg35L50点¥10,000前後

※ 価格は2026年03月31日時点の参考価格

LA・PITA(ラピタ)防災セット

ラピタのセットは、私が実際に自分の防災袋のベースとして採用しているもの。36点入りで内容のバランスが良く、リュック本体の縫製もしっかりしている。レインカバーが最初からついているのも地味に助かる。雨の中を避難するシチュエーションは、実際の災害では普通に起きる。

特に気に入っているのが仕分けポーチが複数あって中身を整理しやすい点。私は年2回リュックの中身を確認・更新しているが、ポーチで管理されていると作業がスムーズに終わる。「あれどこだっけ」と焦る状況は、避難中に絶対に避けたい。

ただ、正直に書いておく。セットに入っている非常食は「最低限」。カロリー系のバーが数本入ってる程度で、3日分のカロリーは全然カバーできない。このセットを買ったら非常食は別途追加する前提で考えてほしい。

SHELTER 防災リュックセット

コンパクト重視ならSHELTER。23点と少なめだが、リュック本体が軽く背負いやすい。一人暮らしの女性や、荷物を最小限にしたい人向け。

ただこれは「ベースキット」として割り切って使う商品で、アウトドア経験があって自分でカスタムできる人向け。「これ一つで完璧に備えられる」という使い方だと物足りなさを感じる。ケンジ個人には少し物足りなかったが、軽さの価値がわかる人にはちゃんと刺さる選択肢だと思う。

アイリスオーヤマ 非常用持ち出しセット

50点入りで3セットの中で一番コスパが高い。「まず形から揃えたい」という入門者には本当にわかりやすい選択肢。

ただ、これはケンジ自身の失敗談でもある。私が最初に買ったのもこの系統の商品で、2年後に買い替えることになった。理由はリュック本体のファスナーが次第にスムーズさを失ってきたから。実際の避難中に「ファスナーが引っかかる」は困る。コスパは本物なので最初の一歩としては全然ありだが、長期間使い続けるなら耐久性の高いモデルへの更新を視野に入れておいてほしい。


電源・充電グッズ3選:停電が一番キツかった

はっきり言う。東日本大震災でのボランティア中、一番精神的にきたのは停電だった

食料が乏しいのも、道路が寸断されているのも大変だった。でも、情報が入ってこない・携帯が充電できない・真っ暗の中で夜を過ごす——この三つが重なったときの感覚は、経験しないと伝わらない。避難所で「スマホが切れた」と泣きそうになっていた人を何人も見た。「家族に連絡できない」という恐怖は、実際の災害では想像より何倍も重い。

あと、これは当時気づいた話なんだが——停電になると「時間の感覚」が狂う。昼間でも建物の中は暗いし、夜になると本当に何もできない。スマホの画面が消えると、それだけで孤独感が増す。電源の備えは、単に「機器を動かす」ためじゃなくて、精神的な安定のためでもある。ちょっと話が脱線したが、だからこそ私はこのカテゴリに一番力を入れてきた。

備えあれば憂いなしというが、電源の備えは本当に別格。このセクション、少し長くなる。

ポータブル電源とモバイルバッテリー、どっちが必要なんですか?両方買うのはさすがに高くて…

使い方が根本的に違うんです。モバイルバッテリーはスマホやタブレットを充電するもの。ポータブル電源はAC100V出力があるので、電気毛布や小型扇風機も動かせる。予算的に片方ならポータブル電源から入るのが私のおすすめ。でも理想は両方持ってること。

ついでに言うと、私が最大の後悔として挙げるのが「ポータブル電源の購入を2026年まで先送りにしていたこと」。モバイルバッテリーだけあれば十分だと思ってた。初めてポータブル電源を使ったとき、「なんで今まで買わなかったんだろう」と本気で思った。

Jackery ポータブル電源 240 Plus ★筆者の激推し

これを書くのに一番力が入る。当サイトでは

容量は256Wh。スマホを約20回以上充電でき、小型扇風機なら約10時間、電気毛布(弱モード)なら約8時間動かせる計算になる。実際の災害では、夏の熱中症・冬の低体温症が命取りになる。「ポータブル電源で家電を動かせる」という事実が、どれだけ生存確率を上げるか——私はこれを現場で体感してきた。

重さが2.8kgというバランスがまた絶妙で、これが一番のポイントかもしれない。容量の大きなポータブル電源は10kg前後が多く、実質「車での移動前提」になりがち。Jackery 240 Plusはリュックに入れて徒歩避難できる重量に収まってる。「家に置いておくもの」じゃなくて「持ち出せるもの」として機能する。

ソーラーパネルとのセット運用が本命。Jackery純正のSolarSagaシリーズと接続すれば、停電が1週間続いても太陽光で充電し続けられる。東日本大震災の被災地域では停電が最長で数週間に及んだエリアもあった。「72時間の備え」で終わらせないなら、ソーラーパネルとのセット購入まで視野に入れてほしい。

2年使って現時点でトラブルゼロ。充電サイクルの劣化も体感できる範囲では起きていない。防災グッズの中で「ここだけはケチらなくていい」と言えるカテゴリがある。それがポータブル電源で、その中での私のファーストチョイスがJackery 240 Plusだ。

ポイント

Jackery 240 Plusの強みは「持ち運べる重量」と「家電も動かせる容量」の両立。SolarSaga 40Wとのセット購入で長期停電への備えが格段に上がる。防災用ポータブル電源の中でコストパフォーマンスが最も高い1台。

Anker PowerCore 10000

「ポータブル電源はまだ予算が厳しい」という人のファーストステップとして。10,000mAhでスマホ約2〜3回分の充電ができる。

Ankerは品質が安定していて、数年前に購入したモデルが今も問題なく動いている。3,000円台から手に入るので、まず備えの第一歩として揃えやすい。

ただし実際の災害では「モバイルバッテリーだけ」では力不足になる場面が必ず来る。スマホの充電しかできないので、停電への備えとしては入門用・補助用として位置付けること。ポータブル電源を持てない期間の「つなぎ」として持っておく、という使い方が現実的だと思う。

Goal Zero Yeti 200X

アメリカのアウトドアブランド。容量187Wh、重量2.1kgとJackery 240 Plusよりわずかに軽い。デザインがスタイリッシュで、アウトドアユーザーからの支持が厚い。

ただ、価格帯がJackery 240 Plusと同等以上になりやすいのに容量は少ない。防災の実用性だけで比較するとコスパで劣る場面がある。アウトドアと防災を兼用したい人、あるいはデザインを優先したい人向けの選択肢で、純粋に自宅の防災用途だけで考えるならJackery 240 Plusに軍配が上がる。デザインの良さは私も認める。でも防災士として聞かれたら「実用性でJackery」と答える。

防災ラジオ2選:情報は命綱

2011年3月、私が陸前高田でボランティア活動をしていたとき、全員のスマホが使い物にならなかった。基地局がやられていたのか、繋がっても繋がらないの繰り返し。電波が通じたとしても、みんなが一斉に使うから回線がパンクする。

そのとき、誰かが持ってきていた小さなラジオが突然「神器」になった。

避難所に集まった100人近くが、一台のラジオを囲んで耳を傾ける光景は、今でも忘れられない。NHKが流す安否情報、給水車の場所、道路の通行可否——全部ラジオから来ていた。スマホで検索できる人は一人もいなかった。

実際の災害では、「ネットで調べればいい」が一瞬で崩壊する。ラジオは電波さえ届けば動く。手回し充電ができるモデルなら、電池が切れても情報が途絶えない。これは本当に、命綱と呼んでいい道具だと思っている。

防災ラジオ選びの優先順位

①手回し充電がある ②AM/FMどちらも受信できる ③LEDライト内蔵 ④スマホへの充電出力があればなお良し。この順番で選べば、まず失敗しない。


ソニー 防災ラジオ ICF-B300

正直に言う。ケンジが今一番信頼しているラジオは、これ一択だ。

ICF-B300を初めて買ったのは5年ほど前。当時は「ソニーのラジオって高いだけじゃないの?」と半信半疑で購入した。2週間後には「もう一台予備で買おう」と思っていた。それくらい、使うほどに良さが染みてくる機種だ。

まず充電方法の多さが頭抜けている。手回しダイナモ、太陽光パネル(背面に内蔵)、USB給電、そして単3電池3本。4通りの充電手段があるということは、どんな状況でも何らかの方法で動かせるということだ。手回しは1分間回すとラジオが約80分聴けるとソニーの公式仕様に記載がある(参考: Sony ICF-B300 製品ページ)。これ、意外と使える時間が長い。

受信はAM/FM/ワイドFMに対応。ワイドFMが使える点が地味に重要で、AMの難聴地域でもFMで補完受信できる地域が増えている。防災担当者の話では、今後は緊急情報のFM配信が増える方向らしい(参考: 総務省 ワイドFM(FM補完放送))。

LEDライトはハンドル基部についていて、ランタンのように全方向を照らせる。懐中電灯的な使い方より、テーブルに置いて部屋全体をぼんやり照らす方が向いている印象。これが避難所でとても重宝した。暗い中で一人だけ懐中電灯を照らしてると、ほかの人の迷惑になることがあるんだけど、このタイプの拡散光なら全員が過ごしやすい。

少し脱線するが——ここで思い出したエピソードがある。

ボランティア活動中、ある避難所で「暗い中でスマホの画面だけが光っている人」が「電池を独占している」と揉め事になったことがあった。光源と電力の問題が、人間関係を壊すことがある。それ以来、私は「電源と光を分散させる」ことにこだわっている。ICF-B300がその思想とぴったり合う道具なんだ。

防水性能はIPX4。真横からの水流に対応しているから、雨天での使用も問題ない。外での避難活動中に急に雨が降っても、慌ててしまわなくていい。

値段は税込でだいたい6,000〜7,000円台(2026年3月31日時点)。防災ラジオとして「ちょっと高いかな」と思う人もいるかもしれないが、私としては安いと思っている。命に関わる情報インフラに7,000円を惜しむかどうかって話だから。

当サイトではこれまで100商品以上の防災グッズをレビューしてきたが、ラジオカテゴリでICF-B300を超える満足度のものには、まだ出会っていない。


パナソニック 防災ラジオ RF-TJ20

RF-TJ20は、コンパクトさが売りのモデル。手のひらに収まるサイズで、非常袋の隙間にスッと入る。重さも約240gと軽い。

手回し充電、乾電池(単4×2本)、マイクロUSB充電に対応。LEDライトも内蔵されている。基本スペックは十分揃っている。

ただ、正直に書く。ケンジにはいまひとつ合わなかった。

手回しのハンドルが短くて、長時間回すと手が疲れる。これ、緊急時に気力が落ちているときには地味に堪える。あとスピーカーの音量がICF-B300と比べて小さく、避難所のような騒がしい環境では聞き取りにくかった。静かな室内で使う分には問題ないけれど。

ただ「人を選ぶ」という表現が正しくて、普段から自宅に置いておくサブ機として使う人、または一人暮らしで荷物を極限まで減らしたい人には合っていると思う。価格はICF-B300より安く、4,000〜5,000円台で買えることが多い。サブ機として持つのはアリだ。

メインの1台をどちらかで選ぶなら、私はICF-B300を迷わず選ぶ。けど、ICF-B300が予算的に厳しいという人がRF-TJ20を選ぶことを止める気はない。持っていないよりは、絶対にマシだから。


ラジオって正直スマホアプリじゃダメなんですか?radikoとか使えそうだけど……

それ、よく聞かれます。radikoは通信が必要なので、基地局が落ちたらアウト。電波が生きてる間は便利だけど、インフラが崩壊した状況ではただの重りです。「インターネット不要」で動く手段を一個持っておくのが防災の基本なんですよ。


その他おすすめ防災グッズ3選

ラジオと非常食だけじゃない。ここではあると「助かった」「もっと早く買えばよかった」と思ったアイテムをさっと紹介する。このセクションは長くしない——3点とも使って良かったのは確かだけど、熱く語るほどの知識がないものは短くていい。


BioLite HeadLamp 330

ヘッドランプは「両手が空く」という点で、懐中電灯より災害時向きだ。BioLiteのHEADLAMP 330は330ルーメンの明るさがあり、夜間の作業でも視界を確保できる。重量が38gと軽く、長時間つけていても疲れにくい。

正直、見た目がスポーティで非常袋に入れるのが少し恥ずかしかった(防災っぽくないというか)。でも使ってみたら普通に最高だったので今も入れている。充電はUSB-C。

私が失敗した経験から言うと、ヘッドランプは「実際に頭につけて暗い部屋を歩く練習」を一度しておいた方がいい。 慣れてないと、明るいはずなのに意外と足元が見えなかったりする。備えあれば慣れもあれ、という話だ。

価格は5,000〜6,000円台(2026年3月31日時点)。


LifeStraw パーソナル浄水器

これは「まさかこんなもの使う日が来るとは」と思いながら買ったアイテムだけど、実際の災害では水の確保が最難関になることがある。

LifeStrawはストロー型の浄水器で、川や池の水を直接飲める。バクテリアやプロトゾアを99.9999%除去するとメーカーが公表している(参考: LifeStraw 公式)。ウイルスは対応していないが、国内の河川で問題になるレベルとしてはまず十分。

持ち出し袋の隙間に入るサイズで、賞味期限がない(フィルター寿命は約1,000L分)。2,000円台で買えるのに、いざというとき水道が止まった状況で使えると思えば、これは安い。

ただし、飲む動作に少しコツが要る。一度試しておかないと本番で焦ると思うので、買ったらまず一度水道水を通して使ってみるのをすすめたい。


サントリー 天然水(2Lペットボトル×6)長期保存向け

水の備蓄は、正直「なんでもいい」と思っていた時期がある。スーパーで安い水を箱買いすれば十分じゃないかと。

ただ調べてみると、通常の2Lペットボトル飲料水の賞味期限は2年が多い。備蓄専用の長期保存向け製品は5〜6年対応のものもある。頻繁にローテーションできる人は何でもいいが、「買ってそのまま数年放置」する可能性が高い人は、長期保存向けを選んだ方がいい。

備蓄の目安は環境省の「家庭での備え」ガイドラインでは1人あたり1日3リットル・3日分(参考: 内閣府 防災情報のページ 家庭での備え)。4人家族なら最低36Lが目標になる。


一人暮らしの最低限セット

一人暮らしの人に「防災どうしてる?」って聞くと、だいたい「まあ、なにかあったら…」って曖昧な答えが返ってくる。私もそれを責める気はないけど、実際の災害では「なにかあったら」が来た瞬間に手遅れになることがほとんどだ。

一人暮らしで特に怖いのは、誰も助けてくれないこと前提で準備しないといけない点。

家族がいれば誰かが動ける。でも一人の場合、怪我をしていても、体調が悪くても、自分で判断して自分で動く。それが最低3日間続く可能性がある。

私が一人暮らしの知人に最低限として伝えているのはこれだけ。

品目目安量備考
飲料水9L(500ml×18本)1日3L×3日分
非常食9食分アルファ米・保存パンなど
モバイルバッテリー20,000mAh以上スマホ充電を最優先で
簡易トイレ15回分以上断水時に必須
現金(小銭含む)10,000円以上ATM・カード使用不可を想定
懐中電灯1本予備電池もセットで
救急セット基本のもの絆創膏・消毒液・三角巾

「9食分って少なくない?」って言われることがある。でも3日経てば自衛隊や支援物資が届く可能性が高い。完璧な7日分より、まず3日分を確実に揃えてほしい。揃えてから増やせばいい。

一人暮らしにコンパクトで使いやすい非常食として実際に使い続けているのが尾西食品 アルファ米 白飯楽天)。軽くて場所を取らないし、水でも食べられる。カセットコンロがない部屋でも使えるのが強みで、一人暮らしの知人には真っ先に勧めている。

一人暮らしの鉄則

「完璧な7日分」より「確実な3日分」。まず飲料水9Lと非常食9食を揃えることから始める。備えあれば、その72時間を乗り越えられる。

赤ちゃん・子ども連れ家族のプラスα

子育て世帯は「普通の防災グッズ」だけじゃ足りない。

熊本地震の支援で現地に入ったとき、避難所で会ったお母さんが「粉ミルクのお湯が確保できなかった」と言っていた。赤ちゃんがいる家族にとって、安全なお湯と清潔な水は命に直結する話だった。

乳幼児(0〜2歳)がいる場合の追加品

液体ミルクは「もっと早く防災グッズとして普及してほしかった」と思う商品で、2018年に国内販売が解禁された。お湯不要・そのまま飲める。ただ常温保存で賞味期限が短めなので、ローリングストック前提で考えておく。

幼児〜小学生がいる場合の追加品

  • 子どもの好きなお菓子・軽食(精神安定に効く
  • 絵本・ゲームなど退屈しのぎになるもの
  • 子どものサイズに合った軍手と長靴

笑い話に聞こえるかもしれないけど、避難所での子どもの精神状態は大人の想像以上にシビアになる。慣れない環境、知らない人ばかり、夜中の余震。好きなお菓子一つで落ち着く子はいる。これを「たいした準備じゃない」と軽く見るのは違う。

子育て世帯でポータブル電源を選ぶなら、液体ミルクの温めや小児用医療機器にも対応できる出力のものを。Jackery ポータブル電源 300 Plus楽天)は重量・コスト・出力のバランスが取れていて、家族向けによく勧めている。

マンション在宅避難の備蓄量目安

地震が起きてもマンション住まいの人は「避難所に行かなくていいケース」が多い。建物が無事なら、ライフラインが復旧するまで自宅で過ごす「在宅避難」が推奨されている。

避難所は過密になる。感染症のリスクも上がる。体力があり、安全な自宅がある人は在宅避難のほうが安全なことも多い。

在宅避難で必要な備蓄量(3〜7日間想定)

品目2人家族4人家族
飲料水18〜42L36〜84L
食料6〜14食×2人分6〜14食×4人分
簡易トイレ30〜70回分60〜140回分
カセットガス12〜24本20〜36本
ウェットティッシュ2〜3パック4〜6パック

「そんなに?」ってなりません?私も最初にこの量を計算したとき、正直ひいた。でもこれが現実で、実際の災害では内陸部でも断水が1〜2週間続いた地区がある。

⚠️ 断水時の簡易トイレは最優先で用意する

マンションで断水が起きると、タンクに残った水がなくなった時点でトイレが使えなくなる。下水管が破損している場合、無理に流すと汚水が他の階に逆流するリスクもある。簡易トイレは「あって良かった」ではなく「なかったら終わってた」レベルの消耗品。

マンション在宅避難で特に頼りになるのがカセットコンロとガスボンベの組み合わせ。イワタニ カセットコンロ タフまる楽天)は風に強い構造で屋外でも使えて、家族向けに長年勧めている一台。ガスボンベ1本で大体60〜90分使えるので、想定日数に合わせてストックしておく。

水の備蓄は「場所を取る」というのが一番のネックだ。私の家では折り畳み式ウォータータンクと、ローリングストック用のペットボトルを組み合わせている。富士山の天然水 2L×12本セット楽天)のような箱買いを普段使いしながら入れ替えていく形が現実的に続く。


Q1. 防災グッズ、いつ揃えればいい?

今日。

これは半分冗談で半分本気。「いつかやろう」で先延ばしにしていた人が、実際の災害に巻き込まれた話を私はいくつも知っている。

「今すぐ全部は無理」という人には「まず水だけ買ってきて」と伝えている。2Lペットボトル6本。それだけでいい。そこから少しずつ増やせばいい。備えあれば憂いなし、とはよく言うけど、これは本当に小さな一歩から始まる。

Q2. 賞味期限の管理、どうしてる?

私のやり方は「ローリングストック+スマホカレンダー登録」。

買ったらすぐに賞味期限をスマホのカレンダーに入れて、期限の6ヶ月前にアラートをセットする。アラートが来たら日常食として消費して、新しいものを補充。非常食を「備蓄用」として別管理するより、普段の食材として回していくほうが現実的に続く。

アルファ米や缶詰は5年保存のものを選んでおくと管理サイクルが長くなって楽になる。

缶詰って期限が切れても食べられますよね?全部使いきれてないんですが…

缶詰は期限が切れてもすぐ危険なわけじゃないけど、品質は落ちていく。それより「期限が切れたから全部捨てた」というほうがもったいない。6ヶ月前から食べ始める習慣をつければ、捨てることはほぼなくなるよ。

Q3. セット商品と単品買い、どっちがいい?

これは正直、人による。

防災セットが向いている人:何から揃えればいいかわからない・とにかく時間がない・忘れ物が心配

単品買いが向いている人:すでに一部持っている・自分や家族に特有のニーズがある・品質にこだわりたい

ケンジ自身は単品派。セット商品は「とりあえず感」で品質が中途半端なものが混じっていることが多いから。ただ「何もないゼロ状態」から始めるなら、まずセットで一式揃えてから見直すのが一番早い。当サイトでは

Q4. 防災リュックって普通のリュックじゃダメ?

ダメじゃないけど、何かしら意識して選んでいればの話。

防災用として設計されたリュックは、収納の分け方・背負い時の安定感・反射材の有無など、実際の避難を想定した作りになっていることが多い。ただ品質のばらつきも大きい。

私が一番重視するのは背負ったときの安定感と、両手が空くこと。避難中に手がふさがると、子どもを抱えたり、瓦礫を越えたりする場面で詰まる。

Q5. モバイルバッテリーとポータブル電源、どっちを先に買う?

予算があるならポータブル電源だけど、まず「スマホを3日間充電し続けられるか」を確保するのが先。

スマホは今や情報収集・位置共有・家族との連絡のすべてに関わる。これが切れたら孤立する。20,000mAh以上のモバイルバッテリーでスマホなら10〜15回は充電できる。

ポータブル電源は「あるとすごく助かる」レベルで、家族が多い・医療機器を使っている・長期在宅避難の可能性が高い、という条件が重なれば早めに導入する価値が出てくる。

Q6. 子どもに防災グッズを見せて怖がらせたくない

わかる。でも私の意見は「怖がらせていい」。

「このリュックは大きな地震が来たときに持って逃げるもの」「このランタンは電気が消えたときに使う」と説明しておくことで、子どもは災害への漠然とした恐怖ではなく、具体的な行動を持てるようになる。

「怖い話をしなければ備えてもらえない」というのは私の持論で、それは子どもも同じだと思っている。知らないまま遭遇するほうが、子どもへのダメージははるかに大きい。防災グッズを通じて「うちは備えてある」という安心感を家族で共有することが、長い目で見てもいい。

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参考情報

防災の情報は「なんとなく聞いた」より、一次情報を自分で確認する癖をつけた方がいい。私が普段から参照している公式サイトをまとめておく。

防災・災害情報の一次情報源

内閣府 防災情報のページ https://www.bousai.go.jp/

家庭での備蓄は「最低3日分、推奨7日分以上」が公式指針。根拠になる「家庭における食料の備蓄に関する普及啓発の手引き」もPDFで公開されていて、品目ごとの数量目安まで書かれている。一度だけでも目を通しておくと、備えの基準が変わる。

総務省消防庁 https://www.fdma.go.jp/

住宅用火災警報器・消火器の設置基準から、大規模地震発生時の行動マニュアルまで幅広い。消防署に直接聞きづらいことも、ここで調べると意外とすんなりわかることが多い。

気象庁 https://www.jma.go.jp/

地震・津波情報のリアルタイム発信元。南海トラフ地震の最新評価もここが一番正確。スマホのブックマークに入れておいてほしい。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/

これは特に強調したい。自宅の浸水リスク・土砂災害リスク・津波浸水域が地図で確認できる。防災グッズを揃える前に、まず自分の家のリスクを知ることが出発点になる。「川から離れているから大丈夫」と思っている人ほど一度確認してほしい。地震より水害で亡くなる人の方が多い年もある、という現実がある。

東京都防災ホームページ(東京在住の方向け) https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

都市型災害に特化した情報が充実している。マンション居住者向けの備蓄指針や、備蓄食の具体的な目安量なども掲載されている。


価格・在庫情報の確認について

記事内に掲載している価格はすべて 2026年3月31日時点 のものです。AmazonやYahoo!ショッピングの価格は頻繁に変動するため、購入前に必ず各販売サイトで最新の価格・在庫状況をご確認ください。


著者プロフィール

防災士 ケンジ について

防災士資格保有。 東日本大震災(2011年)発生後、宮城県石巻市周辺に5週間ボランティアとして入ったことをきっかけに、防災の普及活動を本業とする。

避難所で「薬を持ってこられなかった」「水さえあれば」という言葉を直接受け止めたこと、そして「もっと早く備えていれば」と悔やんでいた人たちの表情が、今も活動の原点になっている。

「怖い話をしないと備えてもらえない」が私の持論。実際の災害では、生死を分けるのは「たった一本の水」「たった一枚の雨合羽」だったりする。耳触りのいい話だけでは人は動かないと思っているので、不都合な事実もオブラートなしで書いている。

非常袋の中身は毎年春と秋の2回アップデート。当サイトでは価格や機能だけでなく、「実際の避難行動で使えるか」という視点で評価することを大切にしている。


免責事項

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※ 記事内の口コミ・体験談は個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。

※ 本記事は景品表示法に基づき、正確な情報提供に努めていますが、内容の正確性を完全に保証するものではありません。

備えを始めるのに、完璧なタイミングなんてない。私はそれを現場で何度も見てきた。「揃えてから買おう」「もう少し調べてから」と後回しにしたまま、災害に遭ってしまった人たちのことを、今でもときどき思い出す。

まず一つ。それだけでいい。


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まとめ

2011年の被災地で見た光景が、私を防災の世界に引き込んだ。あれから15年近く経って、グッズも情報も格段に良くなった。でも一番大切なことは変わっていない。

備えた人と備えなかった人の差は、最初の72時間で残酷なほどはっきり出る。

この記事で伝えたかったことを整理する。

  • 基準は72時間の自力生存。避難所に物資が届くのはそれ以降だと思っておく方がいい
  • 既製セットは「出発点」にはなるが、中身を把握して自分の状況に合わせてカスタマイズしないと意味がない
  • 電源・情報・水・食料の4つが揃えば、72時間はなんとかなる。優先順位はこの順番ではないが、どれかひとつ欠けても致命的になる
  • 非常食は「食べられる」より「食べ続けられる」かどうかで選ぶ。尾西のアルファ米が長年私の非常袋に入っているのはそういう理由
  • 「いつか揃えよう」は一生来ない。今日、リュックの中身を確認することから始めてほしい

備えあれば憂いなし、は本当だ。ただし、「備えた気分」じゃなくて「本当に備えた状態」にしてほしい。それだけ。


防災グッズって、いつ揃えればいいですか?

正直に言うと、今日です。「次の給料日に」「引っ越しが落ち着いたら」と思っているうちに、地震は来ます。私が被災地で出会った人たちの中に、「明日買おうと思ってた」という人が何人もいた。まずリュック1つと水3日分だけでも今週中に。完璧なセットより、不完全でも「ある」状態の方がずっとマシです。

非常食の賞味期限、どうやって管理してますか?

私は「ローリングストック法」一択です。備蓄食を普段使いして、使ったら補充する。食べずに5年置いておいて期限切れ、というのが一番もったいない。アルファ米は非常食として保管しつつ、カロリーメイトのロングライフは3ヶ月ごとに食べて補充するサイクルにしています。スマホのカレンダーに「防災グッズ見直し」を3月と9月に登録するだけで、かなり管理がラクになります。

防災リュック、重さの目安はどれくらいですか?

自分の体重の15〜20%が目安と言われています。60kgの人なら9〜12kg。ただ、これはあくまで「持てる重さ」であって「走れる重さ」ではないです。実際の災害では、瓦礫の中を歩いたり、狭い場所を通ったりしながら移動します。できれば10kg以内に収めて、両手が使える状態にする方がいい。私の非常袋は今8.5kg。これでもギリギリだと思っています。

ポータブル電源とモバイルバッテリー、どっちを先に買うべきですか?

まずモバイルバッテリーです。10,000mAh以上のものを1〜2個。持ち出しやすく、スマホとラジオの充電はこれで十分賄えます。ポータブル電源(Jackery 240 Plusなど)は在宅避難や車中泊を想定した「次のステップ」の装備。一人暮らしなら後回しにしてもいい。ただ、子どもや高齢者がいる家庭、持病で医療機器を使う人は、ポータブル電源を先に検討してください。用途が全然違います。

マンション住まいです。避難所に行かず在宅避難になるケースが多いと聞きました

その通りです。内閣府の試算でも、首都直下地震の場合、避難所に入れるのは被災者の一部に過ぎないとされています。マンションの場合、建物が無事なら在宅避難が基本です。そうなると必要なのは「持ち出し袋」ではなく「自宅備蓄」。水は1人1日3リットル×7日分(最低)、食料は2週間分を目安に。持ち出し袋だけ用意して在宅用の備蓄がゼロ、というパターンが意外と多い。両方準備してください。

子どもがいます。防災グッズで子ども用に特別に準備するものはありますか?

乳幼児がいる家庭では、ミルク・離乳食・おむつが最優先です。これは市販の防災セットにほぼ入っていないので、必ず自分で追加してください。液体ミルク(常温保存可能なもの)は備蓄に向いています。小学生以上の子どもなら、自分のリュックに「子ども用防災グッズ」を持たせるのもおすすめ。ホイッスル、軍手、お菓子1〜2個、水筒。これを自分で管理させる習慣をつけると、親が手離れした状況でも対応できるようになります。


記事内の情報・数値は以下の公式情報源を参照しています。

  • 内閣府 防災情報のページ https://www.bousai.go.jp/

防災基本計画、72時間ルールの根拠、在宅避難の推奨に関する情報

  • 消防庁 防災・危機管理e-カレッジ https://www.fdma.go.jp/e-college/

家庭での防災対策・非常持ち出し品チェックリスト

  • 気象庁 地震・津波関連情報 https://www.jma.go.jp/jma/indexe.html

地震の発生状況・緊急地震速報に関する情報

  • 東京都防災ホームページ https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

首都直下地震の被害想定・在宅避難に関する指針

  • 日本防災士機構 https://www.bousaisi.jp/

防災士資格制度に関する情報

※ 商品価格はすべて2026年3月31日時点での参考価格です。最新の価格は各販売サイトでご確認ください。


この記事を書いた人

著者プロフィール

防災士・ケンジ|防災士・防災アドバイザー

2011年の東日本大震災をきっかけに防災活動を本業とする。岩手県沿岸部での長期ボランティア活動を経て、防災士資格を取得。「怖い話をしないと備えてもらえない」を持論に、被災地での実体験をベースにした情報発信を続けている。非常袋の中身を年2回アップデートするのが習慣で、当サイトでは家族構成や地域リスクに合わせたカスタマイズ備蓄の提案が得意。


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※ 商品の価格・在庫状況は記事執筆時点のものです。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

※ 記事内の口コミ・体験談は個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。

※ 本記事は景品表示法に基づき、正確な情報提供に努めていますが、内容の正確性を完全に保証するものではありません。

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防災士・カズ
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防災士資格保有の防災マニア。備蓄食料の賞味期限管理が趣味で、家族から「また防災グッズ買ったの?」と言われる日々。

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