冬の停電対策グッズおすすめ12選【2026年版】暖房・凍結・体温低下から身を守る備えの全知識

冬の停電対策グッズおすすめ12選【2026年版】暖房・凍結・体温低下から身を守る備えの全知識
公開: 2026年1月30日更新: 2026年4月27日元消防士・ヒロ

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最終更新日: 2026年4月27日

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目次

冬の停電が「夏より怖い」と気づいた話

上京して2年目の冬、夜中にドラム式洗濯機が止まっていることに気づいて「あれ、停電かな」と思ったのが最初でした。

夏の停電なら、暑いけど何とかなる——そんなふんわりした認識が以前の私にはありました。窓を開ければ風が通るし、スマホが使えればどうにかなる、と。

でも冬の停電はまったく別物でした。

窓を開けたら冷気が入ってくるだけ。暖房が使えない、お湯が出ない、スマホの充電も消えていく。「寒い」という感覚が、だんだん「怖い」に変わっていったのを今でも覚えています。

調べるほどに知ってしまったのですが、冬の停電は夏と比べ物にならないリスクを抱えています。このセクションでは、その三つの危機を整理しておきます。


気温低下と低体温症——静かに体が限界を迎えるまで

「低体温症」という言葉、海で溺れたときや雪山で遭難したときの話だと思っていました。一人暮らしのアパートで起きるとは、想像もしていなかったのです。

停電が長引いた場合、室内の気温は想像以上に急速に下がります。2018年の北海道胆振東部地震では、最大295時間(約12日間)にわたる停電が記録されています。9月下旬から10月にかけての北海道で、暖房が使えない室内の温度が急激に下がったという記録が残っています。

低体温症の怖いところは、「徐々に進む」ことです。

体温が35度を下回ると、医学的に低体温症の域に入ります。この段階になると、判断力が低下するという症状が現れます。「寒いな」と思っている間はまだ自分で動けますが、低体温が進むにつれて「何かしなければ」という思考自体が鈍くなる。気づいたときには動けない——という状態が、実際に起きているのです。

一人暮らしだと、助けを呼ぶ人が近くにいません。これが最大のリスクです。

消防庁の統計では、低体温症による救急搬送件数は冬季に集中しており、屋内での発症事例も少なくありません。高齢者や持病のある方はリスクが特に高いですが、若い一人暮らしの女性が「自分には関係ない」と思うのは危険です。長時間動けない状況と寒さが重なれば、誰でも体温は下がり続けます。

低体温症の初期症状チェック

・激しい震え(体が温めようとしているサイン)

・皮膚が青白くなる、唇が紫色になる

・言動がぎこちなくなる、判断力が鈍る

・震えが止まった → 要注意(体力が限界に近いサイン)


水道管の凍結——停電+断水のダブル被害という盲点

「水道管の凍結って、北海道や東北の話でしょ」と、上京してきた私はずっとそう思っていました。

知らなかったのですが、国土交通省の目安では気温がマイナス4度以下になると水道管が凍結しやすくなるとされています。東京でも厳冬期には最低気温がマイナスになる日があります。都市部の一人暮らしでも「無関係な話」ではないのです。

問題は、停電と凍結が同時に起きたときの連鎖です。

> 電気が止まる → 電気暖房が使えなくなる → 室内温度が下がる → 水道管の温度も下がる → 凍結 → 断水

この流れが一晩で起きます。停電だけでも大変なのに、水まで出なくなる。停電+断水のダブル被害です。

賃貸集合住宅では「自分では対処できない部分がある」のは事実です。建物の主要配管は管理会社の管轄ですが、水抜き栓の場所を把握しておくこと停電時に細く水を流し続けることなど、自分でできる対策もあります。

これ、上京したとき誰も教えてくれなかった情報でした。「凍結は自分には関係ない」とずっと思っていたのは、正直な後悔の一つです。


暖房器具が全滅する停電の特殊性

電気が止まったとき、家にある暖房器具が軒並み使えなくなった——という事実に初めて気づいたとき、少し呆然としました。

一人暮らしの部屋でよく使われる暖房器具を並べると、こうなります。

暖房器具停電時の使用可否理由
エアコン❌ 使えない電気で動くため
電気ストーブ・電気カーペット❌ 使えない電気で動くため
床暖房❌ 使えない電気で動くため
都市ガスファンヒーター⚠️ 多くは使えない電気点火・電動ファン内蔵のため
カセットガスストーブ✅ 使える圧電点火または乾電池で自立稼働
灯油ストーブ(芯式)✅ 使える電気不要で点火可

都市ガス契約だから大丈夫——と思っている方に補足すると、都市ガスのファンヒーターの多くは電気点火です。電気がなければ点火できない機種が多数あります。「ガスは生きているのに、暖房が使えない」という盲点は、知っておいて損はありません。

一人暮らしだと暖房がエアコン一台だけ、というケースも多いです。それが使えなくなるのが冬の停電の特殊性です。夏なら「暑いけど窓を開ければ何とかなる」ですが、冬は「寒いけど窓を開けるともっと寒くなる」。対処の方向がまるで違います。

電気に依存しない熱源を「あらかじめ持っておく」必要があるのが、冬の停電対策が夏と根本的に異なる理由です。


買う前に知っておくこと——冬の停電対策グッズの選び方

買う前に知っておくこと——冬の停電対策グッズの選び方

防災グッズを揃えようと決めたとき、最初にやったのは「防災セット おすすめ」で検索することでした。そこで出てきたリストを見て、少し困惑しました。

「これ、全部必要なの?」

専門家が推奨するフルセットは、確かに理想的です。でも置き場所も重量も予算も、一人暮らしの現実とはかなり乖離している。「とりあえず全部揃えよう」という方向に進むと、必ず途中で挫折します。実際に私がそうでした。

だからこそ、買う前に判断軸を持っておくことが大切だと思っています。


「在宅避難3日間」を前提に組み立てる

防災グッズの準備で最初に問われるのは、「どこで過ごすか」です。

避難所に行くのか、自宅に留まるのか——この選択によって、必要なものが大きく変わります。

内閣府の避難行動判定フローでも示されているように、建物の安全が確認できている集合住宅であれば、在宅避難が現実的な選択肢になります。東日本大震災のデータでも、集合住宅の多くの住人は自宅にとどまる選択をしていたとされています。

つまり冬の停電対策は、「逃げる装備」ではなく「自宅で3日間耐える装備」として考えた方が実態に合っています。

在宅避難3日間に必要なものの目安

・水:1人1日3L × 3日分 = 9L

・食料:1日3食 × 3日分 = 9食

・暖房:電気不要の熱源を1つ以上

・照明:電池式または充電済みのもの

・情報収集:ラジオまたはスマホ+充電手段

正直に言うと、以前の私は「避難リュック」の中身ばかり気にして、在宅備蓄がほぼゼロでした。非常食を1〜2食分しか持っていない状態で防災リュックを揃えた気になっていたのです。「逃げること」に備えすぎて「留まること」への準備が手薄だった——これが今思う最大の後悔です。


一人暮らしの収納と重量制限という現実的な制約

「理想の防災セット」は往々にして、重くて大きいです。

ポータブル電源(重いもので10kg超)、水タンク20L(満水で20kg)、食料備蓄(複数箱)——フルスペックで揃えると、一人暮らしのクローゼット一列が防災グッズで埋まります。

さらに深刻なのが「重さ」の問題です。いざというとき持ち出せない防災グッズに意味はありません。10kgのリュックを背負って避難できるか。普段から荷物の少ない生活をしていると、数百メートルで限界になります。

私が防災グッズを選ぶときに意識しているのは、「実際に自分が動かせる重量かどうか」という点です。

買ったはいいけど重くて玄関に出せなかった、という経験を一度しました。以来「持てるか」を先に確認するようにしています。

収納スペースとの戦いは、一人暮らしの永遠の課題です。ウォータータンクは折りたたみ式、食料は積み重ねられるパウチ型、暖房グッズはコンパクトなカセット系——「収納に戻せるか」も選ぶ基準に入れておくと、長続きする備蓄体制が作れます。


カセットガス系 vs 電源系——どちらを軸にするか

冬の停電対策グッズを選ぶ上で、最初に決めるべき分岐点があります。

カセットガス系を軸にするか、ポータブル電源系を軸にするか。

カセットガス系ポータブル電源系
初期費用◎ 安い(1〜2万円台)△ 高い(3万円〜)
重量◎ 軽い△ 重い(3kg〜)
使える機器△ 熱源中心◎ 電気製品全般
換気の必要性⚠️ 必須(CO中毒リスク)◎ 不要
燃料備蓄◎ カセット缶で手軽△ 停電中は充電できない
長期停電◎ 缶がある限り使える△ 容量が尽きると終わり

カセットガス系は安価・軽量・燃料の入手が容易で、備蓄もしやすいのが利点です。ただし室内使用には換気が必須です。一酸化炭素中毒の事故は毎年発生しており、閉め切った部屋での使用は危険です。使う場合は一酸化炭素チェッカーとセットで導入することを強くお勧めします。

ポータブル電源は電気毛布・スマホ充電・LEDランタンなど複数の機器を動かせる汎用性が魅力です。ただし停電中は充電できないため、容量が尽きると使えなくなります。価格も3万円台〜と、一人暮らしには少しまとまった出費です。

私が最終的に選んだのは「カセットガス系をメインに、小型のポータブル電源をサブで持つ」という組み合わせです。両方いっぺんに揃えようとして一時期予算オーバーになりかけましたが、カセット系から始めて少しずつ体制を整えました。どちらが正解かは住環境と予算次第なので、次のセクションで具体的な商品を見ながら判断してみてください。


おすすめ冬の停電対策グッズ12選

おすすめ冬の停電対策グッズ12選

※価格はすべて2026年4月9日時点のものです。


暖房・熱源系(3選)

イワタニ カセットガスストーブ 風暖 CB-STV-HVD

冬の停電対策グッズの中で、私が最も熱を込めてお勧めしたいのがこれです。

「停電でも使える暖房器具」を探して行き着いたのがこの風暖でした。圧電点火なので電池すら不要で、カセット缶を入れてスイッチを押すだけで火がつきます。この「電池も電気も一切いらない」という独立性が、停電対策として本質的に重要なのです。

この製品の何がいいかというと、輻射熱と温風のダブル暖房なんです。前面のセラミックプレートが輻射熱でじんわり体を温めながら、温風で部屋の空気も動かしてくれる。一人暮らしの6〜8畳くらいの部屋なら、20〜30分でかなり暖かくなります。ガスストーブの「点けた瞬間から暖かい」感覚は、エアコンでは出せないものがあります。

項目スペック
発熱量2.0kW
連続燃焼時間約2時間30分(強)
重量1.45kg
サイズW273×D323×H440mm
点火方式圧電点火(電池・電気不要)
実売価格¥20,800前後

一点だけ正直に書いておくと、連続燃焼時間が「強」で約2時間30分という点は意外と短いです。カセット缶1本を1晩持たせることはできないので、備蓄は最低10本以上用意することをお勧めします。1本あたりの燃焼時間が短い分、缶の本数で補う考え方が必要です。

それともう一点、これが特に大事なのですが、一酸化炭素チェッカーとのセット運用は絶対に外せません。室内でガスを燃やすので換気は必須ですが、冬の夜に窓を開けると当然寒くなる。「換気したつもり」では危険なので、CO警報機を同時に導入してください。

良かったところ

・圧電点火で電気・電池不要——停電の瞬間から使える

・輻射熱+温風のダブル暖房で一人暮らし部屋に十分な暖かさ

・市販CB缶対応でコンビニや100均でも入手可能

・1.45kgと軽量、クローゼット収納しやすい

気になるところ

・連続燃焼時間が強で約2時間30分と短め——1晩には複数本必要

・室内使用には必ず換気が必要(一酸化炭素チェッカー必須)

・¥20,800はカセットストーブの中では高めの価格帯

👤 こんな人向け:停電対応の暖房器具を一台だけ選ぶなら迷わずこれ、という方。灯油ストーブを置く場所がない一人暮らしや、賃貸でも使いやすい電気不要の熱源を探している方に最適です。


EcoFlow RIVER 2 ポータブル電源

正直に言うと、最初は「一人暮らしにポータブル電源は贅沢品かな」と思っていました。でも一度使ってみると、停電時の「安心感の厚み」がまったく違います。

電気毛布を動かしながらスマホを充電して、LEDランタンもつける——こういうことが同時にできる。「電気が使える」というだけで、在宅避難の心理的なハードルが大きく下がります。

256Whという容量は、電気毛布(60W)で計算すると理論上4時間以上動かせます。実際にはエコモードで使えばもう少し伸びるので、1〜2晩しのぐには十分な容量感です。

項目スペック
容量256Wh
AC出力300W(X-Boost機能で最大600W対応)
充電時間約1時間(AC充電)
重量3.5kg
実売価格¥29,900前後(219件のレビュー)

重量3.5kgについては正直なところを書きます。「一人暮らし女子が持ち出せる現実的なライン」として、3.5kgはギリギリ許容範囲です。片手で持つと重く感じますが、両手で抱えて短距離移動するなら何とかなる重さ。ただし「災害時に急いで持ち出す」には少し躊躇します。持ち出し用というより、在宅避難での据え置き運用がメインと割り切るのが正直な評価です。

充電速度は約1時間(AC充電)という速さが大きな利点です。停電の予報が出た段階でサッと満充電にできます。

良かったところ

・AC充電約1時間という速さ——停電前の駆け込み充電に対応できる

・電気毛布・スマホ・ランタンなど複数機器を同時運用可能

・X-Boost機能で消費電力の高い機器もある程度カバー

・コンパクトサイズで棚やデスク下に置ける

気になるところ

・停電中は充電できないため256Whを使い切ると終わり——計画的な使用が必要

・3.5kgという重量は在宅避難メインの据え置き運用と割り切るべき

・¥29,900はまとまった出費——カセットガス系から始めて後から追加購入もアリ

👤 こんな人向け:カセットガスの換気リスクが気になる方、電気機器を停電中も複数動かしたい方。防災予算に余裕があって「在宅避難の安心感を底上げしたい」層にお勧めです。


山善 電気毛布 YMS-HK38(DC接続対応)

「ポータブル電源と何を組み合わせるか」で迷っている方に、最初に試してほしいのがこれです。

このモデルはDC接続対応なので、ポータブル電源から直接動かせます。消費電力62W(最大)と低消費電力なので、EcoFlow RIVER 2との組み合わせで4時間以上の連続使用が可能です。

電気毛布は「布団の中だけ暖かい」ので、部屋全体を暖める必要がない夜間の在宅避難にとても向いています。ガスストーブで部屋全体を温めるより、布団の中だけを効率よく暖める方が燃料も電力も節約できます。

一点だけ気になる点を正直に書くと、設定温度が弱・中・強の段階切り替えのため、「夜中に暑くなって目が覚める」ことがあります。真冬でも最初は「弱」から始めることをお勧めします。

項目スペック
消費電力最大62W
サイズ188×130cm
洗濯洗濯機洗い可
実売価格¥3,479(1427件のレビュー)

良かったところ

・DC接続対応でポータブル電源と直接組み合わせられる

・62W(最大)の低消費電力でポータブル電源を長持ちさせられる

・¥3,479と手頃で1427件のレビューがある安心感

・洗濯機洗い対応で清潔に使い続けられる

気になるところ

・温度設定が段階調整のため、細かい温度管理が難しい(夜中に暑くなることがある)

・あくまで「布団の中を暖める」用途——部屋全体の暖房にはならない

👤 こんな人向け:EcoFlow RIVER 2などのポータブル電源を購入済み、またはこれから購入する方。夜間の在宅避難をどう乗り切るかを考えている方への、コスパ最良の組み合わせです。


防寒・体温維持系(3選)

モンベル スーパーメリノウール EXP. 長袖シャツ・タイツ

これを防災グッズのカテゴリに入れていなかったことを、今でも後悔しています。

電気もガスも止まった状態で最初に頼るのは「着るもの」でした。暖房器具を揃える前に、まず体に直接触れる層を強化する——これが防寒の基本なのだと、実際に試してから気づきました。

化繊インナーと何が違うかというと、ウールはにおいが発生しにくく、湿気を吸っても保温性が落ちにくい点です。化繊インナーは動くと汗をかいて冷えやすい。ウールは吸湿しながらも保温性を維持するので、同じ温度でも体感がまるで違います。

「重ね着で室温5度でも眠れた」という話は実際に私が試したときの感想です。エクスペディションウェイト(EXP.)は最も厚手のグレードで、停電時の室内着として十分な保温性があります。

項目スペック
素材100%ウール(EXP.グレード)
特性吸湿発熱・消臭・手洗い対応
実売価格¥2,499前後(128件のレビュー)

良かったところ

・化繊より湿気に強く、長時間着続けても保温性が落ちにくい

・においが発生しにくく、数日間の在宅避難でも快適

・軽量・コンパクトで収納場所をほぼ取らない

・「暖房器具より先に揃えるべきだった」と思うほど即効性が高い

気になるところ

・手洗い対応のため洗濯の手間がかかる(乾燥機不可)

・モンベル店舗またはオンライン購入が基本——急いで揃えにくい

👤 こんな人向け:暖房グッズより先に体温維持の基礎を固めたい方。「まず1点から防災対策を始めるなら」という方にこそ、最初に手に取ってほしいアイテムです。


マルカ ゴム湯たんぽ 袋付き(2.5L)

地味です。見た目も機能説明も地味です。でも正直に言うと、これが一番「使って驚いた」グッズです。

カセットコンロさえあればお湯を沸かせる、電源不要、朝まで暖かい——この三点セットを実現できるグッズが¥2,271で手に入るというのは、今でも信じられません。

初めて使ったとき、布団の中に入れて眠ったら朝まで暖かかったんです。6〜8時間の持続時間は伊達ではありません。電気毛布より先に試してほしいと思う理由はここで、電源の有無に関係なく使えるという点が停電対策として本質的に重要なのです。

項目スペック
容量2.5L
重量(本体)約340g
耐熱温度80度
持続時間6〜8時間
実売価格¥2,271

注意点として必ず書いておきますが、付属カバーなしで肌に直接触れると低温やけどのリスクがあります。カバーに入れたまま布団の中に「置く」感覚で使うのが正しい使い方です。

良かったところ

・電源不要——カセットコンロのお湯だけで6〜8時間暖かさが持続

・¥2,271という圧倒的なコストパフォーマンス

・本体340gと軽量、コンパクト収納

・毎晩使えるので「備蓄品」ではなく日常品として活用できる

気になるところ

・カバーなしで直接使うと低温やけどのリスクあり——必ずカバー使用

・お湯を沸かす手段(コンロ)が別途必要

👤 こんな人向け:夜間就寝時の寒さ対策が最優先の方。ポータブル電源や電気毛布の前に、まず一つ持っておくべきグッズです。


SOL エマージェンシーブランケット ヒートシート(2人用)

「なんとなく防災セットに入っている」——エマージェンシーブランケットへの認識はそんな感じでした。薄くてシャカシャカするあれ、本当に使うの?という疑問もありました。

でも冬の停電においては、これが本当に使う場面があるグッズです。

体温の反射熱で体を暖める仕組みで、毛布の外側に巻くと体感温度が明らかに変わります。在宅避難で毛布だけでは保温性が足りないと感じるときに、外側にこれを一枚巻くだけで全然違います。

SOLのヒートシートシリーズは素材の質と耐久性が高く、繰り返し使用できる点が安価なアルミブランケット(¥500前後)との差別化ポイントです。¥15,800という価格はその耐久性と品質に対するものです。

項目スペック
サイズ142×213cm(2人用)
重量約150g
収納サイズポケットサイズ
実売価格¥15,800(281件のレビュー)

正直に気になる点を書くと、音がうるさいです。体を動かすたびにシャカシャカと音がして、睡眠の邪魔になることがあります。就寝時に巻く場合は毛布の外側に使い、なるべく動かない状態で使用するのがお勧めです。

良かったところ

・体温反射熱で毛布との組み合わせ保温性が大幅アップ

・150gと超軽量——避難袋の常設品としてほぼ重量負担なし

・繰り返し使用可能な耐久性(使い捨てとの最大の差)

気になるところ

・動くたびにシャカシャカと音がして睡眠の邪魔になることがある

・¥15,800は安価なアルミブランケットと比べると高め(繰り返し使用前提の価格)

👤 こんな人向け:避難袋の常設品として一枚持っておきたい方、毛布だけでは不安な夜間の在宅避難対策をしたい方。


照明・情報収集系(2選)

ジェントス LEDランタン EX-V777D

停電時の照明を甘く見ていました。最初はスマホのライトで代用しようとしたのですが、それが失敗でした。

スマホライトは照らす方向が固定で、両手が使えなくなります。そのうえバッテリーが急速に消耗する。一晩で半分近く減った記憶があります。「スマホのバッテリーを照明に使っていたら、いざ連絡が必要なときに充電が切れていた」——この経験から、照明はランタンで分離することにしました。

LEDランタンは「置けて、手が離せる」という点で停電照明として圧倒的に実用的です。このジェントスを選んだ理由は乾電池式であることです。充電式ランタンは停電が長引くと充電できなくなります。単1電池×3本で最大240時間(エコモード)という点灯時間は、3日間の在宅避難では余裕すぎるほどです。

項目スペック
最大光量360lm
点灯時間最大240時間(エコモード)
使用電池単1電池×3本
防滴IPX4

備蓄乾電池について補足すると、単1電池は日常的に使う機会が少ないため「ストックが切れていた」という事態が起きやすいです。ランタン購入と同時に単1電池を6本(2セット分)備蓄することをお勧めします。

良かったところ

・乾電池式で停電中でも電池交換だけで使い続けられる

・最大240時間(エコモード)という長時間点灯

・360lmの明るさで一人暮らしの部屋全体を十分照らせる

・IPX4防滴で多少の水濡れに対応

気になるところ

・単1電池×3本は日常使いが少ないため、ストック管理が必要

・360lm(最大輝度)で使うと点灯時間が大幅に短くなるため基本はエコモード運用

👤 こんな人向け:充電式ランタンではなく長期停電にも対応できる乾電池式を探している方。防災照明をはじめて揃える方の最初の一台として最適です。


ソニー 手回し充電対応ラジオ ICF-B300

情報収集をスマホだけに頼っていたことに、停電を経験してはじめて気づきました。

停電時、電波状況が安定しない時間帯が続くことがあります。そういうとき、ラジオだけが安定して情報を流し続けることがある——これは想定外の体験でした。気象情報・避難情報は命に関わるので、スマホとは別の受信手段を持っておくことが大切です。

このICF-B300を選んだのは、ソニーの信頼性手回し充電+乾電池の二重対応です。

ひとつ正直に書いておくと、手回し発電でスマホを充電しようとすると非現実的な時間がかかります。スマホ充電端子は「おまけ機能」程度に考えておくのが現実的です。あくまでラジオとして使うことに徹するのが正しい使い方です。

項目スペック
受信バンドAM/FM
充電方式手回し充電+乾電池(単4×3本)
付属機能LEDライト内蔵・スマホ充電端子
実売価格¥3,982(466件のレビュー)

良かったところ

・手回し充電+乾電池の二重対応で電源確保に困らない

・LEDライト内蔵でラジオ+照明の二役

・¥3,982と手頃な価格帯

・ソニーブランドの信頼性と466件のレビュー実績

気になるところ

・手回し発電でのスマホ充電は実用レベルに達しない——おまけ機能として割り切るべき

・AM/FMのみ(ワイドFM・短波は非対応)

👤 こんな人向け:停電時の情報収集手段をスマホ以外にも確保したい方。「ラジオなんていらないかな」と思っていた方ほど、停電時に後悔します。


凍結・水回り対策系(2選)

自己温度調節型 水道凍結防止帯(TOTO・日本ミラコン等)

このカテゴリはほとんどの人が盲点にしているのですが、停電+寒波が重なると水道管凍結は現実に起きます。

「賃貸だから水道管は管理会社の問題でしょ」——上京してからずっとそう思っていました。これは半分正解で半分間違いです。建物の主要配管は管理会社の管轄ですが、室内の露出した配管は入居者が対処すべきケースもあります。

凍結防止帯は電気式ヒーターで、3〜5度以下になると自動で発熱し水道管の凍結を防ぎます。自己温度調節型は内蔵センサーが温度を感知して必要なときだけ動くので、電気代を抑えられます。

ただし正直な評価として書いておきます。停電時は凍結防止帯も機能しません。 停電が原因で室温が下がり水道管が凍るケースでは、この装置は役に立ちません。そのため停電時の水道凍結対策は「水抜き栓を使う」「細く水を流し続ける」という代替手段を事前に把握しておくことが必要です。

項目スペック
発熱開始温度3〜5℃以下(自動)
適合サイズ1/2インチ・3/4インチ等(配管サイズ要確認)
実売価格¥5,480前後(長さによる)

良かったところ

・自己温度調節機能で必要なときだけ動作——電気代の節約

・通常の寒波時(電気が通っている状態)の凍結防護として有効

・設置後は基本的にメンテナンス不要

気になるところ

停電時は機能しない——停電中の凍結には「水抜き栓」「細く流し続ける」などの別対策が必要

・配管サイズに合ったものを選ぶ必要があり、購入前に配管確認が必要

・賃貸の場合、設置前に管理会社への確認が必要なケースがある

👤 こんな人向け:冬季に最低気温がマイナスになる地域に住んでいる方。「通常の寒波対策」として効果的ですが、停電時は別の対処法とセットで考えることが必要です。


折りたたみウォータータンク 10L

これは実際に失敗談があります。

最初に購入したのは20Lのウォータータンクでした。「大きい方が安心だろう」という単純な判断です。でも実際に水を満杯にしたとき、20kgになりました。持てませんでした。 玄関に置いたまま、結局一度も使わずに処分しました。

一人暮らしだと、重いものは持って帰れないという物理的な制約があります。給水所から自宅まで20kgを運ぶことは現実的ではありません。

10Lにしたのは「満水でも何とか持ち運べるギリギリの重さ」という判断からです。10kgは重いですが、転がしながら短距離移動なら何とかなります。

折りたたみ式なので、普段は薄く畳んでクローゼットに収納できます。これが大事で、収納場所が確保できなければ「買ったけど出しっぱなし」になってしまいます。

項目スペック
容量10L
折りたたみ時重量約200g
素材PE(食品対応)
価格帯¥1,000〜2,000前後

余談ですが、事前に「自宅から一番近い給水所の場所」を確認しておくことを強くお勧めします。断水が起きてから初めて探しても、停電中にスマホで調べるのは大変です。

良かったところ

・折りたたみ時約200gで、クローゼットに収納できるコンパクトさ

・10Lは「一人暮らしが給水所から持ち帰れる現実的な上限」

・食品対応PE素材で飲料水の保管に安心して使える

気になるところ

・満水10kgは持ち運びに体力が必要——短距離移動に限られる

・給水所への事前確認と徒歩距離の把握が必須

👤 こんな人向け:断水時に給水所から水を持ち帰る手段として備えておきたい方。「20Lは持てないけど何かは用意したい」という方にこそ10Lをお勧めします。


調理・食料系(2選)

イワタニ カセットコンロ 達人スリム CB-SS-50

風暖(カセットガスストーブ)と燃料が同じCB缶なので、備蓄をひとつにまとめられる——これがこのコンロを選んだ最大の理由です。

暖房用に買った缶が、そのまま調理にも使える。「ストーブ用ガスとコンロ用ガスを別々に管理する」という手間がなくなります。停電時は頭の余裕もないので、こういうシンプル化がとても助かります。

「達人スリム」という名前の通り、スリムな設計で収納棚に立てて置けます。一人暮らしだとカセットコンロの置き場所に困ることが多いですが、これはその問題をうまく解決してくれました。

調理時のガス消費量の目安として、カレー1鍋分(水から30分程度の加熱)でCB缶約1本消費です。風暖と同じ缶を使うので、合計の備蓄本数を計算するときに参考にしてください。

項目スペック
発熱量2.9kW
重量(本体)1.3kg
点火方式圧電点火
価格帯¥5,000〜7,000前後

良かったところ

・風暖と同じCB缶対応で、燃料備蓄を1種類に一本化できる

・スリム設計で収納場所を選ばない

・1.3kgと軽量で持ち運びやすい

気になるところ

・風暖と同時使用するとガス消費量が増えるため、備蓄本数の計画が必要

・室内使用時は換気を忘れずに(ガスコンロ全般の注意点)

👤 こんな人向け:風暖(CB-STV-HVD)と合わせて購入する方、燃料の備蓄を一種類にまとめてシンプル管理したい方。


尾西食品 アルファ米 白飯(5年保存)

少し脱線させてください。

アルファ米、食べたことありますか? 私は防災のために購入して初めて食べたのですが、びっくりするほど美味しかったんです。「非常食って味が薄くて硬いもの」という先入観が、一口で吹き飛びました。白飯として普通においしい。いつもの白米と比べたら差はあるものの、「これを非常食だから仕方ない」と思って食べると完全に裏切られます。むしろ「これ、普段のお昼にもなるな」と思って、少し多めに備蓄するようになりました。

(脱線おわり。本題に戻ります)

冬の停電対策として尾西のアルファ米が特に有効なのは、お湯なし・水だけでも戻せる点です。ただし冬は水温が低く、水だけで戻す場合は60分以上かかります。カセットコンロでお湯を沸かしてから戻す方が15分程度で食べられるので、現実的にはお湯推奨です。

3日分(1人9食)を備蓄する場合、パウチが9袋。重さは約1.3kg、収納もそれほどかさばらないので、クローゼットの一角で管理できます。

項目スペック
保存期間5年
カロリー約350〜400kcal / 1食
戻し時間水:60分以上 / お湯:約15分
価格帯1食あたり¥350〜450前後

良かったところ

・5年保存で管理の手間が少ない

・水だけでも戻せる——加熱手段がなくても使える(冬は時間がかかるがゼロよりは全然いい)

・実際においしい——非常食への先入観が変わる

・パウチ型で軽量・コンパクト収納

気になるところ

・水だけで戻す場合は冬だと60分以上かかる——お湯が使えるなら必ずお湯で

・1食¥350〜450は普通の白飯より割高——備蓄本数のコスト計算が必要

👤 こんな人向け:3日分の食料備蓄を手軽に確保したい方。はじめて非常食を試す方に特にお勧めします——予想以上においしくて、備蓄のハードルが下がるはずです。

一人暮らしで「冬の備え」を試行錯誤してわかったこと

一人暮らしで「冬の備え」を試行錯誤してわかったこと

商品を一通り知ったところで、少し立ち止まって振り返りたいことがあります。「良さそうなものを全部まとめて買えば解決する」という考えで動いてしまうと、私のように無駄な回り道をすることになります。実際に試行錯誤した話を、失敗も正直に書いておきます。


「大きいポータブル電源を買えば全部解決」と思っていた失敗

防災グッズを本格的に揃えようと決めたとき、最初に目をつけたのがポータブル電源でした。「これがあればスマホもラジオも電気毛布も全部動かせる。停電になっても何も困らない」。そう思って調べ始めたら、Jackery Explorer 1000(容量1002Wh)のスペックに行き着いたのです。

確かに頼もしいスペックです。スマホを数十回充電できて、電気毛布なら数時間運転できる容量があります。価格は¥130,000前後。「防災への投資だから」と自分を説得しながら、カートに入れかけました。

――そこで念のために重量を確認しました。

重量は10.5kgでした。

お米10kgの袋と同じ重さです。一人暮らしの女性がお米10kgを持ち上げて移動させる場面を想像してください。私にとって、それはもはや「緊急時に持ち出せる荷物」ではなく、「動かない家具」に近い物体です。購入を即キャンセルしました。

後から冷静に考えると、ポータブル電源の使い方には2種類あることを、このとき初めて知ったのです。

ポータブル電源:使い方は2パターンある

在宅避難での使用:自宅にとどまって電力を確保する用途。重さは問題にならないため、大容量が有利

持ち出し避難での使用:避難所等へ移動しながら携帯する用途。重さ・サイズが直接の負担になる

都市部の一人暮らしで想定される停電の多くは「在宅避難」で乗り切れます。持ち出しを気にしなくていいとしても、10.5kgの電源を部屋のどこに置くのかという別の問題は残ります。

結局、私が選んだのは EcoFlow RIVER 2(容量256Wh、重量3.5kg)です。EcoFlow RIVER 2楽天) 1002Whには到底及びませんが、スマホを20回以上充電でき、電気毛布を2〜3時間動かせる容量があれば、1〜2日の停電には十分対応できます。「あれば最強」と「自分に合ったサイズ」は別の話だと、購入寸前の失敗から学びました。


収納との戦い——コンパクト化の試行錯誤(脱線ゾーン)

ここで少し脱線します。防災グッズを揃えたあとに「それ、どこに置くの?」という問題が発生するとは、正直なところ知りませんでした。誰も最初に教えてくれないのです、この話題。

防災グッズは「まとめてすぐ取り出せる場所」に置く必要があります。でも一人暮らしの部屋の収納は有限です。私は順番に試していきました。

① ベッド下収納を試す

「スペースが空いてる!」と思って入れてみたのですが、湿気が気になりました。水のタンクや食品類をそのまま放り込むには不安が残ります。さらに床に這いつくばらないと取り出せない構造だと、緊急時にもたつくのが目に見えていて却下しました。

② 玄関収納(シューズボックスの棚)を試す

玄関は「とにかく今すぐ避難」という場合に便利な位置です。ただ、靴箱の棚は奥行きが浅くてかさばるものが入りません。ラジオや軍手程度は入れられましたが、全体を集約するには到底足りませんでした。

③ クローゼット下段を試す

ここが一番広かったのですが、普段使いの荷物と混在してしまい「あれ、どこ行った?」が頻発しました。緊急時に探し回る状況は完全に本末転倒です。

最終的な答え:「専用ボックス1つに全部まとめる」発想への切り替え

試行錯誤の末にたどり着いたのが、無印良品 頑丈収納ボックス 大楽天)(縦60.0×横39.0×高さ23.5cm、¥3,990)に防災グッズ一式をすべて収める方法です。

フタの上に乗っても大丈夫なくらい頑丈で、積み重ねもできます。「このボックス1つ=防災グッズ一式」と決めてしまうと、管理がシンプルになりました。クローゼット下段の一番取り出しやすい位置に置き、上に何も乗せないルールにしています。「このボックスさえ持ち出せば最低限は揃っている」という安心感が、思いのほか精神的に落ち着きます。

収納まとめ:一人暮らしの防災グッズ置き場のポイント

・「防災グッズ専用ボックス1つ」に集約する発想に切り替えると管理が圧倒的に楽になります

・ボックスは「頑丈」「フタが閉まる」「重ねられる」の3条件を満たすものが最適です

・置く場所は「取り出すまでの動作が少ない場所」を最優先に。見た目の美しさより機能性で選びます


家族構成・住環境別のカスタマイズ提案

この記事は一人暮らしを基準に書いていますが、「ひとりじゃない環境」の方へのアレンジも簡単に整理しておきます。単純に数量を増やすだけでなく、「冬特化」のポイントで補強する考え方が大切です。

乳幼児がいる場合

体温調節機能が未発達な乳幼児は、低体温症のリスクが大人より高くなります。室温の維持を最優先に考え、抱っこ紐と防寒着を組み合わせて体温を分け合う方法が有効です。ミルク用のお湯を確保するためにも、カセットガスストーブとやかんのセットは早めに揃えておきたいところです。

ペットがいる場合

猫や小型犬、小動物は、人間が「少し寒いかな」と感じる温度でも低体温になりえます。特にハムスターや爬虫類は体温管理が命に直結します。ペット用の湯たんぽや、キャリーバッグに入れたまま毛布でくるまれる動線を、日頃から確認しておくことをお勧めします。

雪国(北海道・東北・山陰地方)の場合

都市部と違い、停電と降雪が同時に起きる状況を想定する必要があります。水道管の凍結対策が追加で必要になり、灯油ストーブ+ポリタンクという定番の備えも現実的な選択肢になります。また、カセットガス缶は低温下でガス圧が下がりやすいため、イソブタン混合タイプ(寒冷地対応缶)を選ぶことが重要です。これは都市部在住だと見落としがちなポイントです。

高齢者との同居がある場合

60代以降は体温調節機能が低下し、「寒さに気づきにくい」傾向があります。本人は「大丈夫」と言っていても、低体温症が進んでいるケースがあります。室温の見える化(温度計の設置)と、「一定温度を下回ったらすぐ寝袋を出す」というルールを家族間で共有しておくと安心です。


今月中に動ける冬の停電対策アクションリスト

今月中に動ける冬の停電対策アクションリスト

「読んでわかった」から「今日動く」に変換するためのまとめです。全部を一度に揃える必要はありません。まず最低ラインを確保して、そこから少しずつ充実させていく方法が現実的ですし、長続きします。

今すぐ揃えるべき優先順位TOP3

予算もスペースも限られている中で「これだけは」という3点に絞りました。根拠も一緒に書いておきます。

冬の停電・最低ラインを超えるための3点セット

暖を取る手段イワタニ カセットガスストーブ マイ暖 CB-STV-MYD楽天) + カセットガス缶10本セット

→ 体温を守ることが最優先です。停電中も動く熱源は生存に直結します。暖房・調理・湯たんぽ用お湯の3役を担えるとは、使う前は知りませんでした。概算¥9,000〜11,000

身体に着る防寒ユニクロ ヒートテック極暖 長袖Tシャツ楽天

→ 暖房が止まった瞬間から効く「着る防寒」。インナー1枚で体感温度が2〜3℃変わります。概算¥1,500〜2,000

情報を取る手段ELPA 手回し充電ラジオ ERD-4F楽天

→ スマホが通じない・充電切れのときも、ラジオは電波が届く限り情報を届けてくれます。概算¥3,000〜5,000

合計目安:¥13,000〜18,000。これだけで「冬の停電の最低ライン」を超えられます。

この3点が揃っている状態とない状態では、停電が実際に起きたときの精神的な余裕がまったく違います。一人暮らしだと「自分で動かなければ誰もやってくれない」という現実がありますが、だからこそこの3点がある安心感は想像以上に大きいです。


賃貸でも今日からできる凍結対策

停電と同時に気をつけたいのが、水道管の凍結です。停電が原因で室温が急激に下がると、凍結リスクが一気に高まります。大がかりな工事は不要で、今日から確認できることをステップ形式で整理しました。

STEP 1|水道の元栓の場所を今すぐ確認する

「停電になってから探す」では遅いです。元栓は玄関扉横の鉄製メーターボックス内にあることが多いです(パイプスペースとも呼びます)。今すぐ確認して、場所を写真に撮っておくだけでも十分な備えになります。

実は私、大家さんに「凍結対策で気をつけることはありますか?」と勇気を出して聞いたことがあります。すると「この部屋は北向きだから、−4℃以下になる夜は水を細く流しっぱなしにしておいてもいいよ」と教えてもらえました。大家さんも対策を知っていることがあるので、一度聞いてみることをお勧めします。

細く流しっぱなしにするって、水道代が気になります……

一晩流し続けても水道代の増加は100〜200円程度という試算が多いです。万が一凍結して修理費が発生することを考えると、費用対効果は十分だと感じています。

STEP 2|大寒波の前夜は浴槽に水を張っておく

停電が予報された日や大寒波の警報が出た日の夜は、浴槽に水を張っておく習慣をつけています。断水になっても、この水でトイレを流したり、やかんに移してお湯を沸かしたりするために使えます。

STEP 3|長期外出・帰省前は元栓を閉める

年末年始などに数日空ける場合は、出発前に元栓を閉めましょう。蛇口を全部開いて管内の残水を出し切るとさらに安心です。「部屋を空けている間に水道管が破裂した」という話は、意外と身近にあります。


備蓄品の見直しと入れ替えタイミング

「揃えたら終わり」ではなく、点検・補充・入れ替えのサイクルを作ることが長期的な備えを維持する鍵です。

カセットガス缶の確認

カセットガス缶の推奨使用期限は、メーカーにより異なりますが概ね製造から7年以内が目安とされています。ただし、直射日光が当たる場所や40℃以上になる高温環境(夏場の車のトランクなど)では劣化が早まります。缶の底面に製造年月の刻印がありますので、年に1〜2回確認する習慣をつけておきましょう。

アルファ米のローリングストック 尾西食品 アルファ米 白飯楽天)などの非常食は、保存期間が最長5年のものが多いです。「防災専用」として封印したまま保管するのではなく、ローリングストック——古いものから日常的に食べて、補充し続ける管理方法——を取り入れると無駄なく循環できます。月に1食、キャンプ気分で食べてみるなど、使う機会を意識的に作るのがコツです。

モバイルバッテリーの定期メンテナンス

満充電のまま長期保管するとリチウムイオン電池が劣化しやすくなります。半年に1回は使い切ってから再充電するサイクルを作っておくと、いざというときに「充電残量がゼロだった」という事態を防げます。

年2回チェックの覚え方

9月1日(防災の日):全体の棚卸し。消耗品の確認・交換・補充をまとめて行います

10月(冬支度のタイミング):冬特化グッズの動作確認。カセットガス缶の在庫を補充します

→ この2回をカレンダーやスマホのリマインダーに入れておくだけで、「気づいたら期限切れ」「いざ使おうとしたら壊れていた」を防げます

一人暮らしだと、誰かが代わりに確認してくれるわけではありません。だからこそ、仕組みで管理することが大切だと実感しています。

防災グッズを揃えることは正直面倒ですし、「そのうちやろう」と後回しにしがちです。ただ冬の停電は、知らなかったでは済まされないリスクを伴います。まず今月中に「優先順位TOP3」の1点目だけ動いてみてください。カセットガスストーブ1台とガス缶が手元にあるだけで、去年の冬とはまったく違う備えになります。

まとめ ── 冬の停電対策、押さえておきたい5つのこと

冬の停電は「寒い」ではなく「命に関わる」と認識を改める
低体温症は屋内でも起きます。体温が35度を下回ると判断力が低下し、自力で助けを求めることが難しくなります。一人暮らしだと発見が遅れるリスクが高いぶん、事前の備えがそのまま命綱になります。

「暖房器具がすべて止まる」前提でグッズを選ぶ
エアコン・電気ストーブ・床暖房はもちろん、都市ガスの暖房器具も電気点火のものは停電時に使えません。電源に依存しないカセットガスストーブを一台確保しておくことが、冬の停電対策の出発点です。

防寒インナーは「最も軽くて最もコンパクトな熱源」
停電になったとき、最初に頼るべきは着るものでした。ウール素材の高機能インナーは、電気もガスも使わず体温を守れる唯一の手段です。防災グッズのカテゴリに入っていないことが多いですが、優先順位は最上位だと今は確信しています。

一人暮らしの備えは「持ち出せる重さ・置ける大きさ」から逆算する
理想の防災グッズは大きくて重いものが多いです。でも使えなければ意味がありません。10Lの給水タンク・3.5kgのポータブル電源・1.45kgのカセットガスストーブ、この記事で紹介したグッズはすべて「一人暮らし女子が実際に扱える重さ」を基準に選んでいます。

まず3点・1〜2万円から始めれば最低ラインは超えられる
①カセットガスストーブ(熱源の確保)②ウール防寒インナー(体温の維持)③手回し充電ラジオ(情報の確保)──この3点があれば、在宅避難3日間の最低ラインを超えることができます。完璧を目指す前に、まずこの3点を揃えることをおすすめします。


よくある質問

カセットガスストーブは室内で使っても安全ですか?

使用できますが、一酸化炭素中毒のリスクがあるため、必ず換気が必要です。使用中は10〜15分に一度、窓を数センチ開けて空気を入れ替えてください。また、一酸化炭素チェッカーをセットで用意しておくことを強くおすすめします。締め切った部屋での長時間連続使用は厳禁です。「停電で窓を開けたくない」という気持ちはよくわかるのですが、命には代えられないので、換気だけは絶対に守るようにしてください。

ポータブル電源は何Whくらいのものを選べばいいですか?

一人暮らしの冬の停電対策であれば、256〜500Wh前後が現実的な選択肢です。256Wh(EcoFlow RIVER 2など)であれば、電気毛布(約60W)を4時間以上、スマホを複数回フル充電、LEDランタンを長時間点灯させることができます。1000Wh以上の大容量モデルは電力的には理想的ですが、重さが10kg超になることが多く、一人暮らしで持ち出したり移動させたりするのが現実的に難しいと感じました。「在宅避難での使用」と割り切れば、256〜512Wh程度で十分まかなえます。。

賃貸アパートでも水道管の凍結防止はできますか?

できることと、できないことがあります。自分でできる対策としては、①水道の元栓の場所を事前に確認しておく、②気温がマイナスになる夜間は蛇口から細く水を流し続ける(凍結予防の応急処置)、③浴槽に水を張っておく(断水時の生活用水確保)などがあります。一方で、凍結防止帯の設置や水道管の保温工事は管理会社・大家さんへの確認が必要です。まず入居中の物件の管理会社に「凍結したときの対応手順」を聞いておくことが、最初のアクションとしておすすめです。。

知らなかったのですが、聞いてみると意外と丁寧に教えてくれることが多いです。

エマージェンシーブランケットは本当に暖かいのですか?寝袋があれば不要ですか?

エマージェンシーブランケットは、体から放出される輻射熱を反射して体温の低下を防ぐ仕組みです。単体で「暖かくなる」というよりも「体温が逃げるのを防ぐ」というイメージが正確です。正直に言うと、動くたびにガサガサと大きな音がするため、眠るときに使いにくいという難点があります。寝袋をお持ちであれば、寝袋の外側にエマージェンシーブランケットを巻くことで保温効果が格段に上がります。寝袋がない場合は、毛布と組み合わせて使うと効果的です。

約150gでポケットサイズに収まるため、備えておいて損はない軽量グッズです。

カセットガスはどのくらい備蓄しておけばいいですか?保管上の注意点はありますか?"} -->

カセットガスストーブとカセットコンロを両方使う前提であれば、3日分の備えとして最低12本、できれば20本前後の備蓄をおすすめします(暖房は1日3〜4本、調理は1日1〜2本を目安に)。ただし、一人暮らしの部屋の収納事情もあるので、まずは12本から始めてみてください。保管上の注意点として、直射日光・高温多湿の場所は避け、火気のそばには絶対に置かないことが大切です。推奨保管期間はメーカーにより異なりますが、製造から約7年が目安とされています。

缶に製造年月が記載されているので、年に1〜2回確認して、古いものから使い切るローリングストック方式がおすすめです。

一人暮らしの防災グッズはどこに収納するのが正解ですか?

「分散して置かない」ことが、一人暮らしにとっては一番大切だと気づきました。いざというときにどこに何があるか迷う時間が、停電の暗闇の中では致命的になります。私が行き着いた答えは、防災グッズをひとつのボックス(無印良品の頑丈収納ボックス・大がサイズ感的に優秀でした)にまとめて、玄関またはベッドの横に置いておくことです。クローゼットの奥や押し入れの上段は「探せない・取り出せない」リスクがあります。重さと取り出しやすさのバランスで、玄関横か寝室の手の届く場所が現実的な落とし所だと思っています。


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参考情報

記事を執筆するにあたり、以下の公的機関・メーカー公式情報を参照しました。

  • 内閣府 防災情報のページ「在宅避難について」

https://www.bousai.go.jp/

避難行動の判定フローや、在宅避難に関する指針の確認に使用しました。

  • 国土交通省「水道管の凍結に注意してください」

https://www.mlit.go.jp/

気温マイナス4度以下での凍結リスクに関する目安情報を参照しました。

  • 消防庁「救急・救助の現況」(令和最新版)

https://www.fdma.go.jp/

低体温症による救急搬送件数の統計データを参照しました。

  • イワタニ(岩谷産業株式会社)製品公式ページ

https://www.iwatani.co.jp/

カセットガスストーブ・カセットコンロのスペック・安全上の注意を確認しました。

  • EcoFlow Japan 公式サイト

https://www.ecoflow.com/jp/

ポータブル電源の容量・出力・充電時間に関するスペックを確認しました。


この記事を書いた人

一人暮らし女子・ミサキ|一人暮らし防災ライター

地方から上京して5年目。1Kの部屋で収納スペースと格闘しながら、防災グッズを累計50点以上試してきました。「理想の防災」より「現実的に続けられる備え」をテーマに、一人暮らし目線での正直なレビューを発信しています。重いものは物理的に買えない事情があるため、コンパクト・軽量・コスパを最重視。「知らなかった」「これが必要だったとは」という自分自身の驚きを、そのまま言葉にすることを大切にしています。


免責事項

本記事は、一人暮らし防災ライター・ミ私の個人的な使用経験および公開情報をもとに作成した情報提供を目的としたコンテンツです。以下の点をご確認のうえ、ご参照ください。

・掲載している商品の価格・スペック・仕様は、2026年04月09日時点の情報をもとにしています。最新情報は各メーカー公式サイトおよび販売店でご確認ください。

・本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)が含まれています。リンクを経由してご購入いただいた場合、当サイトに一定の手数料が発生する場合がありますが、紹介商品の選定・評価はすべて著者の個人的な判断によるものです。

・カセットガス製品の使用にあたっては、必ず製品に付属の取扱説明書および安全上の注意をご確認ください。換気不足による一酸化炭素中毒は重大な事故につながります。

・防災対策の効果は、住環境・気候条件・個人の状況により大きく異なります。本記事の情報を参考にしたことによる損害・損失について、当サイトおよび著者は責任を負いかねます。

・医療・健康に関する判断(低体温症への対処等)は、必ず医療専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

元消防士・ヒロ
元消防士・ヒロ

元消防士歴15年の防災ライター。現場経験から語る防災知識は実践的すぎて、講演に呼ばれることも。趣味は消防車の写真を撮ること。

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