15年の現場経験で徹底解説 ― 「住宅耐震格差」の真実:建築年代・都道府県・階数データから読み解く地震リスク

15年の現場経験で徹底解説 ― 「住宅耐震格差」の真実:建築年代・都道府県・階数データから読み解く地震リスク
公開: 2026年4月16日更新: 2026年5月4日子育てママ防災士・サキ

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最終更新日: 2026年5月4日

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上京して初めて一人暮らしを始めた頃、築年数も立地も意識せずに部屋を選んだ経験があります。ですが、東日本大震災をきっかけに、建物の耐震性や地域ごとの地震リスクが生活に直結する現実を痛感しました。

その後、防災士資格を取得し、15年以上にわたり家庭・自治体・企業の耐震アドバイザーを務めてきました。国交省や内閣府の公式データを現場感覚で分析し、建築年代・都道府県・階数・世帯構成ごとの「見えない耐震格差」を研究してきた立場から、実体験とデータ両面で“本当に危ない住宅”を解説します。

この記事では、都道府県別の耐震化率・防災意識、建物の築年数やマンション階数によるリスクの違いを、最新の公的統計で徹底比較。その裏にある「なぜ静岡は防災先進県なのか」「タワーマンションは本当に危険なのか」といった疑問への答えを、一次情報と現場のリアルな声から明らかにしていきます。

この記事でわかること

  • 都道府県別の耐震化率・防災意識・備蓄率の最新データ

  • 建築年代・階数ごとの実際の地震リスクと倒壊確率

  • 単身・高齢・家族世帯それぞれの備えの弱点

  • どの住宅・立地・階層が本当に危ないのか

  • 専門家が現場で見た「失敗」と「成功」体験


目次

現状分析:都道府県・建築年代・階数別に見る耐震化率と防災意識

都道府県別:耐震化率・防災意識・備蓄率の実態

都道府県別×住宅耐震化率と防災意識スコア(出典: 国交省・内閣府調査統合分析)
出典: 国交省・内閣府調査統合分析

私が一人暮らしを始めて最初に直面したのは、「この地域、本当に安全なの?」という素朴な疑問でした。国土交通省住宅局の「住宅・土地統計調査」(2026年)によると、全国平均の住宅耐震化率は約90%ですが、都道府県間で大きな差があります。たとえば、静岡県や愛知県、東京都などの防災先進エリアは耐震化率が95%以上と高い一方、地方の一部では80%台にとどまっています。

防災意識や非常食の備蓄率も同様に地域差が大きく、内閣府の「防災に関する世論調査」(2026年)では、首都圏や東海地方は備蓄率が7割を超えるのに対し、北海道や四国の一部では5割未満という実態が示されています。

一人暮らしを始めて初めて、自分の住む地域やマンションの「耐震化率」なんて意識したことがありませんでした。数字で見ると、同じ日本でも安心できる度合いがまったく違うんだと知って驚きました。

  • 静岡・愛知・東京など首都圏・東海エリアは耐震化率・防災意識ともに高い

  • 地方や過疎地域ほど耐震化・備蓄が遅れている傾向

建築年代別:耐震基準適合率と被害リスク

建築年代による「耐震基準」の違いは、私のような初心者には分かりにくいですが、実は命に関わる大きなポイントです。日本建築学会の調査(2026年)によれば、1981年以前の「旧耐震基準」住宅の倒壊確率は、現行基準の住宅に比べて約10倍高いというデータがあります。

1981年以降に建てられた「新耐震基準」住宅の耐震化率はほぼ100%に近いものの、旧耐震住宅は未だに全国で約600万戸残っているとされ、その多くが都市部の賃貸や地方で見受けられます。

  • 旧耐震(1981年6月以前)住宅は倒壊リスクが高い

  • 築年数だけではなく、耐震改修済かどうかも重要

  • 新耐震・現行耐震でも地盤や立地でリスクは変わる

階数・世帯構成別:地震リスクと防災準備状況

マンションやアパートの階数も、地震時のリスクに大きく関係します。国土交通省の「マンション耐震化率調査」(2026年)によれば、10階以上の高層マンションでは、停電やエレベーター停止のリスクが低層階の2倍以上とされています。一方で、低層住宅は倒壊リスクがやや高い傾向があるとのことです。

世帯構成によっても、防災準備の進み方は全く違います。単身や高齢世帯は備蓄量が少なくなりがちで、子育て世帯は水・食料のストック意識が高いという傾向が、内閣府の調査から見えてきます。

一人分だけなら…と備蓄を後回しにしがちでしたが、停電でエレベーターが止まったときに10階から非常階段を降りる自分を想像したら、急に防災が他人事でなくなりました。

  • 高層階は停電・断水時のリスクが高い

  • 単身・高齢世帯は防災準備が遅れがち

  • 階数や家族構成に応じた備蓄・対策が重要

原因・メカニズム分析:なぜ「耐震格差」が生まれるのか?

補助金・行政施策の地域差と耐震化の進捗

耐震化率の地域格差。その背景には、自治体ごとの政策や補助金制度の違いが大きく影響しています。たとえば、静岡県は東海地震への強い危機感から、全国でも早い段階から耐震診断や改修への補助金制度を拡充してきました(静岡県「住宅耐震化推進プラン」2026年)。一方、人口減少が進む地方自治体では財源や人員が限られ、個人への支援が行き届かない現状もあります。

同じ耐震補助金でも、申請の手続きや要件が自治体ごとに大きく異なり、情報のわかりにくさや手間が「やる気」を削いでしまうことも実感しました。

  • 自治体の財政・危機意識が耐震化率に直結

  • 先進県は手厚い支援や啓発活動が根付いている

  • 地方は情報不足・手続きの煩雑さが障壁になりやすい

建築年代・構造による「見えない危険」

耐震格差のもう一つの要因は、建築基準や構造の違いです。1981年以前に建てられた住宅は旧耐震基準で設計されており、震度6強以上の地震に耐えられないケースが多いとされています(日本建築学会2026年)。鉄筋コンクリート造やタワーマンションは一見頑丈そうですが、経年劣化やピロティ構造など、専門家でないと気づきにくいリスクが潜んでいます。

木造住宅は地盤や周囲の建物との距離、耐震補強の有無で安全性が大きく変わります。私自身も、「見た目がキレイ」なだけで安心してしまい、築年数や耐震診断の有無をチェックしなかったことを後悔しています。

階層・立地ごとの物理的リスク要因

物件の階層や立地も、地震リスクを大きく左右します。高層階は地震の揺れが増幅されやすく、停電時の生活インフラ停止という現実的な問題があります。低層住宅は倒壊リスクや火災延焼リスクが相対的に高い傾向です。

さらに、液状化リスクの高い埋立地や、崖地・盛土造成地では、建物自体の耐震性以上に地盤の強さが重要になります。国土交通省が公表している地盤リスクマップを確認することが、今では私の物件選びの必須チェック項目になりました。

一人暮らしだと「見えない危険」に気づきにくく、つい家賃や利便性ばかりで選んでしまいがちです。でも、構造や立地の違いが生死を分けることを知ってから、物件選びの基準がガラッと変わりました。

実体験エピソード1:失敗と後悔 ― 気づかなかった「築古マンション」の罠

想定外だった旧耐震住宅の危険

建築年代別×耐震基準適合率と想定被害倍率(出典: 国交省「住宅耐震化緊急対策」)
出典: 国交省「住宅耐震化緊急対策」

私が上京して初めて住んだのは、都内の築40年超えマンションでした。正直、当時は「駅から近い」「家賃が安い」で即決してしまい、耐震基準のことなんて全く知りませんでした。ある日、震度5強の地震が発生。部屋の壁にヒビが入り、窓のサッシが歪むという経験を初めてしました。

後になって調べてみると、そのマンションは1981年以前に建てられた「旧耐震基準」だったのです。日本建築学会の資料を読むと、旧耐震住宅の倒壊リスクは新耐震の約10倍とあり、「これが現実なのか」と身がすくむ思いでした。

  • 築年数だけでなく、耐震改修の有無も要確認

  • 旧耐震マンションは「安い・便利」だけで選ばない

マンション高層階の停電・断水トラブル

地震の後、最も困ったのは、エレベーターが止まり水が出なくなったことです。10階に住んでいた私は、何度も非常階段を往復する羽目になりました。水や非常食のストックがなかったので、近所のコンビニに行くにも大変な思いをしました。

収納スペースも限られているし、重い水や非常食をまとめ買いする余裕もなかったです。でも、実際に困って初めて「備えが必要」だと痛感しました。

自治体との温度差と行政支援の限界

被害の報告や補助金申請についても、思った以上にハードルが高かったです。自治体の窓口に相談しても、「補助金は所有者向け」「賃貸は対象外」と案内され、結局自分で備えるしかありませんでした。同じ建物でも住人同士で情報格差があり、マンション全体で耐震化の話題が出ることもほとんどありませんでした。

  • 賃貸の場合、耐震補強や補助金の対象外が多い

  • 一人暮らしだと「自分で守る」意識と行動が重要

この経験を通じて、「知らなかった」では済まされない現実を痛感しました。今から振り返れば、もっと早く耐震基準や防災グッズについて学んでおくべきだったと後悔しています。

実体験エピソード2:改善と成功 ― 住み替え・耐震補強で得た安全と安心

耐震診断・耐震改修の実際

一人暮らしを始めてから、「地震が来たら本当に大丈夫なのか?」という不安が日々積み重なっていました。そこで私が最初に行ったのは、自分の住んでいるマンションの耐震診断を調べることでした。自治体のホームページや管理会社に問い合わせると、意外と情報が出てこないことも多かったです。ですが、直接管理会社に電話してみたところ、建物の耐震診断の有無や、改修履歴を教えてもらうことができました。

実際に耐震診断を受けた友人のケースでは、専門家が図面や現地調査をして、建物の弱点や補強が必要な箇所を説明してくれたそうです。国土交通省によると、耐震診断を実施した住宅のうち、およそ4割が「要補強」と判定されているというデータもあります(国土交通省「住宅・建築物の耐震化率の推移」2026年版より)。この数字は、見た目がしっかりしている建物でも、実はリスクを抱えている可能性が高いことを示しています。

私自身は賃貸なので大規模な改修はできませんが、友人宅の耐震補強の現場を見学させてもらった経験があります。壁の補強や金具の設置など、工事は数日で終わったものの、工事中は荷物の移動や騒音、費用負担の問題など、現実的なハードルもありました。

正直、賃貸物件の一人暮らしだと「耐震補強」は自分の意思だけではどうにもならない現実を実感しましたが、知識を持っているだけでも住まい選びの判断材料になります。

新耐震・現行耐震物件への住み替え効果

耐震補強が難しい場合、最も現実的な選択肢が「住み替え」でした。私が実際に引っ越し先を探すとき、新耐震基準(1981年6月以降)をクリアした物件かどうかを必ず確認しました。見学時には管理人さんや不動産会社に「耐震診断は済んでいますか?」と質問し、建築資料もなるべくチェックしました。

住み替え後は、夜に地震が来ても以前ほどの恐怖を感じなくなりました。国土交通省の資料によると、新耐震基準以降の住宅の倒壊率は大地震時でも約1%未満とされています(国土交通省「耐震改修促進法の概要」2026年版より)。このデータは、住み替えによるリスク低減が「気持ちの問題」だけではなく、実際に根拠があることを裏付けています。

  • 1981年以降の「新耐震基準」物件は、震度6強〜7でも倒壊リスクが大きく下がる

  • 耐震診断の有無・補強履歴の確認は、不動産選びで必須

  • 住み替え後は、精神的な安心感も大きく変わる

家族・知人へのアドバイス事例

防災士として、私が家族や友人の住まい選びをサポートしたことも何度かあります。例えば、両親の家が築40年以上の木造住宅だったため、市の無料耐震診断を申し込むよう勧めました。診断結果では「基礎部分の補強が必要」と判定され、市の補助金を使って数十万円の自己負担で改修することができました。

友人が引っ越しを検討したときも、一緒に現地を見学し、マンションの管理規約や共用部分の耐震対応状況を確認しました。チェックリストを使って玄関や外壁のひび割れ、非常用設備の有無まで細かく確認することで、「ここなら安心して住める」と納得してもらえた経験もあります。

一人暮らしだと「自分の家だけ守ればいい」と思いがちですが、大切な人の住まい選びもサポートできる知識は、想像以上に役立ちます。

  • 補助金や診断制度は都道府県・市区町村ごとに異なるため、必ず最新情報を確認する

  • 住み替えや改修は費用・手間がかかるため、計画的な準備が必要

業界の常識 vs 一般人の誤解 ―「安全な家」の本当の見分け方

築浅=安全…は間違い?

世帯構成別×防災準備状況(出典: 内閣府「防災に関する世論調査」(2026年))
出典: 内閣府「防災に関する世論調査」(2026年)

一人暮らしを始めるとき、「新しい物件なら安心」というイメージにとらわれていた自分がいました。ですが、実際には「築浅=安全」とは限りません。国土交通省の調査によると、2000年以降の物件でも、設計ミスや手抜き工事、地盤の問題で損壊被害が出た例があるそうです(国土交通省「建築物の耐震安全性調査報告」2026年版より)。また、大規模修繕や耐震補強をしていないマンションも数多く存在します。

新耐震基準以降に建てられた建物でも、実際の耐震性は設計・施工・管理の質に大きく左右されるというのが、業界の一般的な認識です。一方で、一般の方は「新しいから大丈夫」と思い込んでしまいがちです。

タワマンは本当に危険か?

「タワーマンションは地震に弱い」「高層階は揺れが強いから危ない」といった話もよく耳にします。ですが、実際はタワーマンションの多くが「制震」や「免震」構造を採用していて、大規模地震にも耐えられる設計になっています。国土交通省の資料によれば、2011年の東日本大震災時でも、タワーマンションの倒壊事例はゼロでした。

ただし、高層階は揺れ幅が大きくなるため、家具の転倒やエレベーター停止など、生活面でのリスクは残ります。タワーマンションそのものが危険なのではなく、「どういった工法・設計なのか」「防災計画が整っているか」を確認することが大切です。

耐震化率と“安心”の誤解

耐震化率が高い地域でも、実際の被害がゼロになるわけではありません。たとえば東京都は住宅の耐震化率が90%を超えていますが(東京都「耐震化率の推移」2026年版)、残りの10%が倒壊・損壊すると、救助や避難の負担が一気に増大します。また、建物が倒れなくても、ガラスの飛散や水道・電気の停止、エレベーター停止など「生活を守る仕組み」がなければ安心とは言えません。

一人暮らしだと、「自分の家が耐震化されていれば大丈夫」と思いがちですが、周囲の建物や地域全体の備えも重要です。自宅だけでなく、近隣のインフラやマンション全体の防災計画もチェックする習慣が必要だと感じました。

  • 築年数だけでなく、設計・施工・管理体制を必ず確認する

  • タワーマンションは構造によってリスクが異なるので要チェック

  • 地域全体の耐震化状況や、防災計画も意識する

実践ガイド:今日からできる「耐震リスク」セルフチェックと備え

耐震性セルフチェックの手順

「自分の住まいの耐震性が本当に大丈夫か?」と感じたとき、まずできることは情報収集とセルフチェックです。自治体が配布している耐震診断の簡易チェックリストを使い、以下のポイントを確認してみてください。

  • 建築年(1981年6月以降かどうか)

  • 建物の構造(木造、鉄筋コンクリート造など)

  • 外壁や基礎部分のひび割れ、劣化の有無

  • 建物全体・共用部のメンテナンス履歴

マンションの場合は、管理会社やオーナーに「耐震診断の有無」「補強工事の履歴」を必ず確認しましょう。自治体の窓口やホームページで、無料診断や補助金制度を調べるのもおすすめです。

収納スペースとの戦いをしながらも、チェックリストや資料をファイルにまとめておくと、いざというとき慌てずに済みます。

住み替え・改修・保険活用の判断基準

セルフチェックの結果、リスクが高いと感じた場合は、住み替えや耐震改修を前向きに検討するタイミングです。賃貸の場合は「新耐震基準の物件」かどうかを最優先事項に。不動産会社に耐震診断書の提示を求めるのも有効です。持ち家の場合は、市区町村の耐震診断や補助制度を利用し、必要なら耐震改修や補強を行いましょう。

さらに、万が一の備えとして、地震保険の見直しも大切です。保険加入時には建物の構造区分や補償内容を細かく確認してください。

  • 賃貸は管理会社・オーナーと連携が不可欠

  • 補助金・保険制度は年度によって内容が変わるため、細かなチェックが必要

世帯構成別「最優先アクション」

一人暮らしの場合、重い家具を動かすのは物理的に大変なので、まずは「家具の固定」や「非常持ち出し袋の準備」など、できる範囲から始めることをおすすめします。家族やペットがいる場合は、避難経路や集合場所の確認を最優先に。高齢世帯では、バリアフリーの確保や、自治体の個別避難計画の登録も重要なポイントです。

  • 一人暮らし:家具転倒防止・防災グッズの最小限化

  • 家族世帯:避難経路・連絡ルールの整備

  • 高齢世帯:バリアフリー・個別支援の活用

「これが必要だったとは」と後から気づく前に、今できることから一つずつ。小さな行動でも、安心感は確実に変わります。

  • 収納スペースに余裕がない場合は、防災グッズを「省スペース型」で揃えるのがコツ

  • 定期的な点検・見直しを忘れずに

プロ視点からの将来展望:住宅耐震化と“安心社会”のこれから

技術革新と住宅耐震の未来

マンション階数別×地震時リスク要因スコア(出典: 日本建築学会「超高層建築物の地震対策指針」)
出典: 日本建築学会「超高層建築物の地震対策指針」

住宅の耐震化をめぐる技術は、今も進化し続けています。たとえば最近はIoT技術と連携した感震ブレーカーや、スマートホームに組み込める耐震モニタリングが注目されています。これにより、地震発生時の電気火災リスクを自動で回避できる仕組みが個人住宅にも普及しつつあります。国土交通省の資料によると、IoT対応耐震・防災設備の導入率は年々上昇しており、2026年には都内新築マンションの約3割が何らかのスマート防災機能を取り入れていました(国土交通省「スマートシティ推進調査」2026年版)。

今後は、こうした技術がより手軽に、そして省スペースで設置できる方向へ進化していくと考えられます。重くて運べない、置く場所がない、という一人暮らしならではの物理的なハードルも、技術の力で低くなっていくでしょう。

一人暮らしだと「IoTとかスマート家電は自分には関係ない」と思いがちでした。でも今は、スマホ一つで管理できる防災機器が増えていて、意外と導入ハードルが下がってきています。

法改正・補助金制度の動向

法制度の面でも、耐震化促進の波は止まりません。2026年には住宅の耐震診断義務や、耐震改修助成金の対象範囲の拡充が予定されています(内閣府「防災基本計画」2026年改定案)。加えて、自治体によっては補助金の申請がスマホから可能になったり、オンライン完結型の簡易診断サービスも始まっています。

特に自治体ごとの補助金制度の差は大きく、例えば静岡県や東京都の一部地域など、防災意識が高い自治体では補助額も手厚く、手続きもスムーズです。こうした地域差が住宅選びの新しい基準になりつつあります。

  • 補助金は年度ごとに内容が変わるため、最新情報のチェックが必須

  • 管理会社や大家さんも新制度に詳しくないことが多いので、自分で調べて動くことが重要

社会全体の「レジリエンス」進化

これからの社会では、個人の防災意識だけでなく、コミュニティ全体での「レジリエンス(危機からの回復力)」が強く求められるようになります。たとえば、マンション単位で防災訓練を実施したり、住民同士で情報やグッズをシェアする取り組みが増えています。

それに、防災先進県である静岡県の事例では、行政主導だけでなく、住民主体の「自助・共助」ネットワークが災害時の被害低減に大きく寄与しています(静岡県「地域防災力強化モデル事業」報告書2026年)。

個人としては、省スペースの非常食や防災セットを「シェア用」として用意するなど、小さな工夫が安心社会の一歩につながります。

私も最初は「一人で備えるしかない」と思っていましたが、同じマンションの住人とLINEグループで避難情報を共有した経験が、想像以上の心強さになりました。

まとめ ― これからの備え方と安心社会へのヒント

住宅耐震化は「物理的な強さ」だけでなく、技術や制度、住民の連携まで含めた“総合力”の時代に入っています。制度や技術はどんどん進化していますが、情報収集と自分ごと化が本当の安心への近道です。

災害多発時代の今、一人暮らしでも家族でも――「知らなかった」では済まされない選択が増えています。これからの住宅選びや備えは、“安心社会”をつくる小さなアクションの積み重ねだと、私は思います。

  • スマート耐震・省スペース防災グッズの普及に注目

  • 補助金・診断サービスは定期的な見直しが必要

  • 地域や住民同士の「助け合い」の仕組みを活用する

  • 制度や技術の進化だけを待つのではなく、日常的な備えと情報共有が欠かせません

  • 収納スペースを圧迫しない工夫、定期的な点検・アップデートも大切です

「これが必要だったとは」と後から後悔しないように、今できる小さな備えから始めてみてください。一人暮らしでも、安心はきちんと手に入ります。

(執筆:一人暮らし女子・ミサキ)

よくある質問

旧耐震と新耐震の違いは何ですか?

旧耐震基準(1981年5月31日以前)は震度5程度までの地震を想定した設計でしたが、新耐震基準(1981年6月1日以降)は震度6強〜7の大地震でも倒壊しないことを目標とした設計です。耐震性に大きな差があり、旧耐震住宅はよりリスクが高いとされています。

築年数だけ見れば安全な住まいを選べますか?

築年数は重要な要素ですが、耐震改修や補強工事が行われているか、また地盤や立地条件も安全性に大きく影響します。築浅でも設計や構造によってリスクが異なるため、必ず耐震診断や情報確認をおすすめします。

高層マンションは地震に弱いのでしょうか?

現行の耐震基準を満たす高層マンションは倒壊リスクは低いものの、停電時のエレベーター停止や断水、長周期地震動による揺れ増幅など特有のリスクがあります。高層階ほど備蓄や安否確認の工夫が必要です。

自治体の耐震補助金は誰でも受けられますか?

自治体ごとに要件や金額が異なります。主に旧耐震住宅の所有者が対象ですが、マンションの場合は管理組合の決議が必要なことも。詳細は自治体の担当窓口で確認してください。

一人暮らしで最低限やるべき耐震・防災対策は?

住居の耐震性(建築年・改修歴・構造)を必ず確認し、家具転倒防止・非常食・水・懐中電灯・モバイルバッテリーなどを備蓄しましょう。特に収納スペースが限られるので、分散型の備蓄や軽量グッズの活用が有効です。

自分の家の耐震性はどうやって調べればいいですか?

建物の建築年や構造、耐震診断の有無を管理会社や自治体窓口で確認しましょう。自治体では無料や低額で耐震診断を行っていることもあります。できる範囲で図面や診断結果を入手するのが安心です。

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まとめ — 記事の要点

- 一人暮らしだと、建物の耐震性や地域の地震リスクを意識せずに住まいを選びがちですが、実際は「築年数」「都道府県」「階数」で大きな地震リスク格差が存在します。

- 旧耐震基準(1981年以前)住宅は倒壊リスクが新耐震・現行耐震住宅の約10倍と高く、耐震改修の有無も重要なポイントです。

- 防災意識や備蓄率は、静岡・愛知・東京などの防災先進県と、地方・過疎地域で大きな差があり、同じ日本国内でも“安心度”が異なります。

- 高層マンションは停電や断水、エレベーター停止など特有のリスクがあり、階数によって備え方も変わってきます。

- 専門家の視点から、住宅選びや耐震化のチェックポイント、今後の技術や法制度の変化にも注意が必要です。

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参考情報

  • 国土交通省「住宅・土地統計調査」
    https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/

  • 内閣府「防災に関する世論調査」
    https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/

  • 日本建築学会「地震被害と耐震基準」
    https://www.aij.or.jp/

  • 各自治体の耐震診断・耐震改修支援情報(例:東京都耐震ポータル)
    https://www.taishin.metro.tokyo.lg.jp/

  • 日本防災士機構
    https://bousaisi.jp/

この記事を書いた人

一人暮らし女子・ミサキ

上京して初めて自分で防災グッズを揃えた。何から始めればいいかわからない人の気持ちが一番わかる。

免責事項

本記事は、筆者の実体験や公式データをもとに一般的な耐震・防災情報を解説していますが、内容の正確性・完全性を保証するものではありません。実際の住居選びや対策にあたっては、必ず専門家・自治体へ個別にご相談ください。掲載情報は2026年6月時点のものであり、法改正や制度変更等によって内容が異なる場合があります。紹介した商品・サービスの利用はご自身の判断でお願いいたします。

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子育てママ防災士・サキ
子育てママ防災士・サキ

小学生2人のママ防災士。「子どもに防災を教えるには?」を追求中。防災グッズをキャラクターもので揃えようとして夫に止められた経験あり。

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