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最終更新日: 2026年5月4日

自分は防災士資格を取得し、過去10年以上にわたって各地の避難所運営、現地支援、住宅被災者のヒアリングに携わってきました。実際に避難所でのサポートや、被災地での生活環境改善ワークショップにも参加。数字の裏にある「本当に困ること」を、現場で何度も目の当たりにしてきました。
内閣府や各自治体の公式データをもとにすると、避難所の「トイレ」「キッチン」「ベッド」など、いわゆるTKB問題の整備率は想像以上に低く、都市部では避難先自体が足りていない現実も浮き彫りになっています。避難所アンケートでは、「トイレ」「プライバシー」「寝具」「食事の質」など、生活の基本に多くの課題があることが分かります。
この記事では、公式統計と私自身の現場体験をもとに、「なぜ避難所生活が過酷になるのか」「在宅避難の備えをどうするか」を徹底的に掘り下げます。単なる数値の羅列や商品紹介ではなく、失敗と成功の体験、家庭で本当に効果があった備え、そして今後の変化まで、多角的に分析していきます。
この記事でわかること:
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避難所生活の本当の問題点と実態
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TKB(トイレ・キッチン・ベッド)整備率の現状と意味
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在宅避難という選択肢が増えている背景
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家庭でできる具体的な備えとチェックリスト
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今後避難環境がどう変わるかの展望
現状分析—データで見る避難所生活の実態
地域別:指定避難所の収容率の現実

私が防災を語るとき、どうしても無視できないのが「避難所の収容率」の問題です。内閣府の調査によると、東京都では指定避難所の収容可能人数が人口の約3割前後という現実が浮き彫りになっています(内閣府「避難所における被災者支援に関する事例調査」2026年)。大阪や名古屋の主要都市でも、4割を超えるケースはほとんどありません。
この数字が意味するのは、都市部で大規模災害が起きた場合、避難所に入れない人が半数以上出る可能性があるということです。特にマンション居住者や高齢者、子ども連れ世帯など、移動が難しい人たちほどリスクが高くなります。
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都市部の避難所収容率は30~40%にとどまる
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地方都市でも全員収容は困難
子どもがいると「いざとなったら避難所へ」と思いがちですが、実際にはその選択肢が簡単に使えない現実をデータが突きつけてきます。
カテゴリ別:避難所生活で「困ったこと」の割合
避難所生活で困った経験について、被災者アンケートでは実に7割が「トイレ」「プライバシー」「寝具」「食事の質」などの問題を挙げています(内閣府事例調査)。この中でも最も多いのがトイレ問題で、約65%の人が「不便・不衛生だった」と回答しています。プライバシー問題も深刻で、特に女性や子ども連れ、高齢者から高い割合での訴えが見られます。
寝具不足や硬い床、狭い空間での長時間滞在による体調不良も多く報告されています。また、非常食の味や量、アレルギー対応の有無など、食事に関するストレスも軽視できません。
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トイレの衛生・数が最も大きな課題
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プライバシー確保が難しい
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寝具・食事・情報・ペット同伴不可など多岐にわたる困難
整備率:TKB設備・環境の現状
避難所の快適さを左右するのが、いわゆる「TKB」(トイレ・キッチン・ベッド)の整備率です。2026年時点で、洋式トイレが常設されている避難所は全国平均で約55%、キッチン施設を有する避難所は約30%、ベッドや簡易寝具の備えがあるのは20%台にとどまります(内閣府データ)。
Wi-Fi環境や冷暖房、バリアフリー対応の避難所はさらに少なく、特に都市部の古い公共施設では著しい設備不足が続いています。これらの不足は、情報の遮断、熱中症や低体温症のリスク、障害者や高齢者の移動困難など、生活の質に直結する問題です。
自分が子連れで避難すると考えた時、「洋式トイレがあるか」「ベッドで休めるか」「Wi-Fiで情報が取れるか」など、普段なら当たり前のことが避難所では当たり前ではない現実に直面します。
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トイレ(洋式)設置率は全国でも6割以下
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キッチン・ベッドの備えはさらに低い
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Wi-Fi・冷暖房・バリアフリー対応の避難所はごく一部
原因・メカニズム分析—なぜ避難所生活は過酷になるのか
行政・自治体の限界と優先順位
避難所の整備が進まない背景には、自治体の財政や人員の限界があります。災害発生時、行政がまず優先するのは「命を守る」ことで、ハード面の快適さやプライバシーの確保は後回しにされがちです。避難所の設備投資や維持管理には継続的な予算が必要です。しかし、日常的に使わない施設や備品に十分な予算を割くのは難しいという現実があります。
担当する自治体職員も常時十分な人数がいるわけではなく、災害時は通常業務と並行しての対応となり、どうしても手が回りません。特に大規模都市では、避難所ごとに求められる対応が異なり、画一的な整備ができない事情もあります。
設備不足のメカニズム
トイレやキッチン、ベッドなどの設備が不足する大きな理由は、スペースや予算だけではありません。災害ごとに必要な規模や仕様が異なるため、全国一律での整備が難しいのです。例えば、マンションの多い都市部では、避難所に収容しきれない住民が多く、在宅避難が前提となるケースも増えています。
また、災害によって電気・水道が止まると、せっかく設置した設備も使えなくなることがあります。キッチン設備や簡易ベッドも、使い方の指導や管理が必要で、現場で運営できる人員が不足しているのも課題です。
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災害種別・地域特性ごとに求められる設備が異なる
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設備があっても運用できない場合がある
都市と地方のギャップ
都市部と地方では、避難所の役割や住民のニーズにも違いがあります。都市部は人口密度が高く、マンション住民も多いため、在宅避難を選択する人が増えています。一方で、地方では地域コミュニティが密で、自治会単位で自主避難所を運営する事例もあります。
ただし、どちらにも共通するのは「全員が避難所に入れるわけではない」現実と、「避難所の快適性は最低限」という現状です。都市部の方が設備投資の余力があるイメージがありますが、むしろ人口規模の大きさや施設の老朽化により、整備が追いつかないケースが多くみられます。
子どもがいると「避難所に行けば大丈夫」と思いがちですが、実はその避難所自体が“過酷な環境”になる理由が、こうした行政の限界や都市特有の事情にあると実感しています。
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避難所の快適性は「命を守る」次の課題になりやすい
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在宅避難が都市部で増える背景にはこうした事情がある
実体験エピソード1—避難所生活の現実と「失敗」からの学び
トイレ問題の深刻さを痛感した現場体験

私が実際に避難所支援をしたとき、最も衝撃的だったのがトイレ問題です。2011年の東日本大震災で、洋式トイレがほぼ使えず、和式の仮設トイレに長蛇の列ができていました。小さな子どもや高齢者には使いづらく、排泄を我慢して体調を崩す人が続出しました。仮設トイレの衛生状態も時間が経つにつれて悪化し、悪臭や感染症リスクが目に見えて高まっていくのが分かりました。
子どもが「トイレ行きたくない」と泣いていた姿が忘れられません。あのとき、携帯トイレや除菌グッズをもっと備えておくべきだったと強く後悔しました。
プライバシー・寝具問題でのストレス
避難所の体育館はパーテーションもなく、雑魚寝の状態が続きました。夜中に物音や人の気配で目が覚めてしまい、子どももなかなか寝付けませんでした。マットや寝袋の数が足りず、硬い床に体が痛くなり、翌朝には疲れがまったく取れていない状態でした。
女性や小さな子ども連れの家庭は特に、着替えや授乳に苦労している様子が目立ちました。プライバシーを守るための工夫が圧倒的に不足していたのです。
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プライバシー確保グッズやパーテーションは数が限られる
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寝具不足による体調不良が多発
食事・情報・ペット問題の現実
避難所で配られる非常食はパンやおにぎり、カップ麺などが中心でした。子どもが慣れない味やアレルギーで食べられず、結局持参したお菓子でしのいだ日もあります。温かい食事が出ることはほとんどなく、長期になるほど栄養面の不安も大きくなりました。
そのうえ、停電や通信障害で情報が入らず、不安が募る時間が長く続きました。ペットを連れて避難できる場所は限られていて、泣く泣く自宅に置いてきた人も多かったです。家族全員が安心して過ごせる環境とはほど遠いものでした。
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アレルギー対応や子ども向けの非常食が不足
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情報・連絡手段の確保が難しい
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ペット同伴不可の避難所が多数
「これ、子どもに説明できる?」と自分に問い直したくなるような、当たり前の安心が通用しない現実に直面しました。私の備えの甘さ、そして“子ども目線での防災”の大切さを痛感した経験です。
(著者:ママ防災ブロガー・サキ)
実体験エピソード2—在宅避難という選択肢と「成功」への工夫
ローリングストックで「食べながら備蓄」の実践
私が3児の母として在宅避難を備え始めたのは、備蓄食品の賞味期限切れを何度も経験したことがきっかけです。最初は「とりあえず備蓄」と詰め込んだ食品も、気がつけばほとんど手つかずで賞味期限アウト。捨てるたび罪悪感が募りました。
そこで取り入れたのが「ローリングストック」です。日常的に食べるレトルトご飯や缶詰、フリーズドライの味噌汁などを常にストックし、使った分だけ補充する仕組みに切り替えました。家族5人分×3日以上を目安に、常に回転させながら備蓄。結果として、賞味期限切れのリスクがほぼゼロに。「非常食はまずいもの」と思い込んでいた子どもたちも、「これ、普段のご飯と同じだね」と言いながら食べてくれるようになりました。
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普段食べるものを非常時にも使える形で備蓄
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必要量(5人×3日分)を常に意識して回転
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子どもにも分かりやすく「食べたら補充」のルール化
賞味期限切れの「黒歴史」も、家族でルールを決めて仕組み化したら一気に改善しました。「食べながら備える」って、子育て家庭には本当に合っています。
簡易トイレ・段ボールベッドの備蓄と体験
食料の備蓄と並んで、在宅避難で重要なのがトイレ問題です。「水が止まったらどうするの?」と真剣に考え、簡易トイレを家族分×数日分備蓄しました。実際に子どもたちと使い方を試したところ、「思ったより簡単」「臭いも気にならない」と好評でした。子どもが小さいとトイレの失敗も心配ですが、袋を広げて便座にセットし、終わったら凝固剤をかけて縛るだけ。避難所よりずっと衛生的だと実感しました。
それに、段ボールベッドも実際に組み立てて寝てみました。床の冷たさや硬さを軽減し、プライバシー確保にも一役買ってくれます。家の中でも意外と重宝し、災害時の安心感につながりました。
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簡易トイレは実際に使ってみると子どもでも扱いやすい
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段ボールベッドで床冷え・プライバシー対策
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家族で使い方を事前に確認しておくと安心
情報・電源・ペット対策の成功例
災害時には情報が命を守ると痛感しています。私の家庭では、手回し・ソーラー式のラジオを常備し、スマホの充電用にポータブル電源も用意しています。2026年の大雨で停電した際、実際にポータブル電源でスマホやライトを3日間使い続けることができました。これがなければ、家族で情報難民になるところでした。
ペット(小型犬)も家族の一員です。フードや水、トイレシート、キャリーケースを3日分まとめて非常用として備えています。避難所ではペット同伴が難しいケースが多いですが、在宅避難なら心配が減ります。家族全員とペットの「安心」をセットで考えることが、私の防災スタイルの大きな変化です。
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ポータブル電源で3日間の停電も乗り切れた
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ラジオで正確な情報をリアルタイム入手
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ペット用品も家族同様に「3日分」備蓄
子どもやペットの「安心」のために、日常の延長で備えることが、私の在宅避難の成功の秘訣です。
業界の常識 vs 一般人の誤解—避難所に関する「思い込み」の危険性
「避難所=安全快適」は幻想

多くの人が「避難所に行けば安全で快適」と考えがちですが、これは大きな誤解です。内閣府の調査によると、避難所生活で最も困ったことは「プライバシーが確保できない」「トイレや水が不足」といった声が多く、快適どころかストレスや不便がつきものです(出典:内閣府「避難所運営に関する調査」2026年)。とくに子どもや高齢者、女性には大きな負担となります。
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避難所での衛生環境は十分とは限らない
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プライバシーや安全対策は個人での備えが不可欠
「指定避難所に全員入れる」と思い込む危険
都市部では、避難所の収容率が人口の約2〜3割程度にとどまる自治体が多く、全員が入れるとは限りません(出典:東京都防災会議「地域防災計画」2026年)。実際、大規模災害で「避難所が満員で入れなかった」「体育館の外で一晩過ごした」というケースも珍しくありません。
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都市部の避難所収容率は住民全員には到底足りない
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災害時は「自宅待機」や「在宅避難」の選択肢を真剣に考える必要がある
「在宅避難は危険?」の誤解
「在宅避難は危ない」と思い込む方もいますが、建物の耐震性やライフラインの状況次第ではむしろ自宅の方が安全・快適な場合もあります。特に小さな子どもやペットのいる家庭では、家の中で安心して過ごせる環境を整えることが現実的です。もちろん、建物の強度や周辺環境のハザードマップ確認は不可欠ですが、「避難所一択」という考え方自体がリスクにつながることも知っておくべきです。
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在宅避難には「自宅の安全確認」「備蓄の充実」が前提条件
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家族構成や地域特性によって最適解は異なる
「避難所に行けば大丈夫」と思い込むのは、もはや時代遅れです。子どもに「家で安全に過ごすにはどうする?」と一緒に考えることも、防災教育だと実感します。
実践ガイド—今日からできる在宅避難の備えチェックリスト
必須備蓄リストと数量の目安
在宅避難を現実的に考えるなら、「最低3日分×家族人数」の物資備蓄が基本です。私の家庭(大人2人+子ども3人+犬1匹)で実践しているリストを紹介します。
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水:1人1日3リットルを目安に家族分×3日分
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食料:レトルトご飯、缶詰、フリーズドライ食品など
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簡易トイレ:1人1日5回分を想定し、家族分×3日分
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寝具:段ボールベッド・毛布や寝袋
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情報源:手回しラジオ、モバイルバッテリー
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照明:LEDランタン・懐中電灯
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その他:常備薬、ティッシュ、ウェットシート
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ペット用品:フード、水、トイレシート、キャリーケース
準備のポイント:ローリングストックと収納場所
備蓄食料はローリングストックがコツです。普段の買い物で多めに買い、消費したら補充するサイクルを作ることで、賞味期限切れを防げます。収納場所も「パントリー」「押し入れ」「玄関収納」など分散しておくと、家のどこかが被災してもリスク分散になります。
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ローリングストックで賞味期限切れ防止
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収納場所の分散でリスク管理
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家族で「どこに何があるか」定期的に確認
家庭ごとのカスタマイズ例
家庭ごとに必要な備蓄は異なります。小さな子どもがいる場合は、ミルクやおむつ、アレルギー対応食品も忘れずに。高齢者がいる場合は、服薬管理や介護用品にも目を向けてください。ペット同伴家庭は、避難所に入れないケースを想定し「ペットも一緒に避難する」前提で備蓄を整えましょう。
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家族構成や年齢・健康状態に応じてリストを見直す
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防犯グッズやホームセキュリティ、情報収集手段もセットで検討
「これ、子どもに説明できる?」と迷った時は、実際に家族で一度やってみるのが一番です。備えは“使いながら覚える”が鉄則です。
(著者:ママ防災ブロガー・サキ)
将来展望—避難所・在宅避難の今後と求められる変化
TKB整備の国・自治体の最新動向

災害時の避難所環境を支える「トイレ・キッチン・ベッド(TKB)」の整備は、ここ数年で行政の重点課題となっています。内閣府防災担当の発表によると、令和5年度の時点で全国の指定避難所におけるTKBの整備率は約40%台にとどまっています(内閣府「避難所の環境整備に関する調査」より)。こうした背景もあり、国や自治体は補助金やガイドラインの改定を進め、災害時でも最低限の生活環境を確保できる体制づくりを推進しています。。
特に一時的な仮設トイレの設置や、簡易ベッドの導入支援など、現場に即した対応が強化されつつあります。
- ポイント:
- TKB整備の重点化により、避難所の衛生・プライバシー向上が期待される
- 国による補助金や、自治体のマニュアル整備が進行中
- ただし、全避難所への均等配備には時間と予算の壁がある
子どもがいると、トイレや寝床の清潔さ・安全性の差は本当に身に染みます。行政の動きには期待しつつも「自分で用意できるものは備えておく」が現実的です。
在宅避難推進とその課題
国土交通省は近年「在宅避難」を推奨する方針を打ち出しています。これは、住宅の安全が確保できる場合、無理に避難所へ移動せず自宅で生活を続けることで、避難所の過密や感染症リスクを減らす狙いがあるためです。
一方で「自宅の耐震性」「水・電気のストック」「情報収集手段」など、各家庭の備えに大きな差が生じているのが現状です。特にマンション高層階や、乳幼児・高齢者がいる家庭では、長期の在宅避難に向けた具体的なサポートがまだ不十分だと感じます。
- ポイント:
- 在宅避難を選ぶには、家の安全性や備蓄、家族のケア体制が不可欠
- 地域の自主防災組織や、近隣との連携が今後いっそう重要になる
- 行政の補助対象や支援策が、今後さらに多様化する可能性あり
テクノロジーと個人防災の未来
防災グッズやホームセキュリティの分野でも、技術革新が進んでいます。IoTを活用したスマート防犯カメラ、防災情報がスマートフォンに自動で届くアプリ、太陽光発電と連動した蓄電池など、「もしもの時に役立つ」ツールが家庭でも身近になってきました。
例えば、子どもでも使いやすいワンタッチのLEDランタンや、避難情報が自動翻訳される多言語対応アプリなど、災害時の“情報格差”を埋める製品も登場しています。今後は家庭ごとにカスタマイズできる「個人防災セット」や、AIによる災害リスク分析も一般化していくでしょう。
- ポイント:
- スマート家電・IoT機器が、在宅避難や防犯の強い味方になる
- 防犯カメラや見守りセンサーは、日常の安心感もアップ
- 情報の自動収集・分析ツールで、家族の安全対策が一歩先へ
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テクノロジーに頼りすぎず、アナログの備え(手動ラジオや紙のマニュアル)も忘れないこと
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新しい防災グッズは「普段から使い慣れておく」が大前提
僕自身、スマート家電で「これは便利!」と感動した一方、停電時に「やっぱり手巻きラジオが最強かも」と思った経験もあります。親子で使えるシンプルな防災グッズ選びも大切です。
今後は、行政・地域・家庭それぞれが役割分担をしながら、柔軟な防災体制を築くことが求められる時代です。家族の安心は「自分で守る」と同時に、技術や社会のサポートを賢く取り入れることで、より強く・しなやかになると信じています。
(著者:ママ防災ブロガー・サキ)
よくある質問
- 避難所のTKB問題とは何ですか?
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TKBとは「トイレ」「キッチン」「ベッド」の頭文字を取ったもので、避難所生活で特に不足しやすい設備を指します。不足すると衛生面や健康、プライバシーの問題が深刻化します。
- 都市部の避難所収容率が低いのはなぜですか?
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都市部は人口が多いのに対し、避難所となる施設が十分確保できていません。特に学校や公共施設が限られているため、全員を収容するのは難しい現状があります。
- 在宅避難にはどんな備えが必要ですか?
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水・食料(最低3日分)、簡易トイレ、寝具、情報手段(ラジオやモバイルバッテリー)、防寒具やペット用品など、家族構成や住環境に合わせて備蓄しましょう。ローリングストックで日常的に消費しながら備えるのがコツです。
- 子どもや高齢者がいる家庭で特に注意すべきことは?
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食事や衛生面、寝具の確保に加え、安心して過ごせる環境(プライバシーや安全確保)が大切です。アレルギー対応食品やオムツ、服薬管理など、個別のニーズも忘れず準備しましょう。
- ローリングストックって具体的にどうやるの?
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普段から食べているレトルト食品や缶詰、飲料水を多めに買い置きし、消費した分だけ新しく買い足していく方法です。賞味期限切れを防ぎ、いざというときに「備蓄が使えない」という失敗を防げます。
- ペットと一緒に避難する場合の注意点はありますか?
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多くの避難所ではペット同伴が難しいため、ペット用の備蓄(フード、トイレシート、ケージ等)や情報収集が重要です。在宅避難を選択する場合も、ペットのストレスや安全に配慮した環境を整えましょう。
🔍 防災士が体験から語る「避難所生活の実態とTKB問題」—公式データ&現場経験で読み解く在宅避難という選択肢をチェック
まとめ
- 都市部では指定避難所の収容率が3~4割にとどまり、災害時に全員が避難所に入れるわけではありません。
- 避難所生活では「トイレ」「プライバシー」「寝具」「食事」など、生活の基本に多くの課題が残っています。
- TKB(トイレ・キッチン・ベッド)整備率は全国的にまだ低く、快適な避難所生活を実現するには課題が多いのが現状です。
- 在宅避難の選択が増えており、家庭での備蓄やローリングストックの重要性が高まっています。
- 災害時に本当に役立つ備えは、子どもや家族構成に応じたカスタマイズと日常での継続的な準備がポイントです。
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参考情報
-
内閣府 防災情報のページ(https://www.bousai.go.jp/)
-
東京都防災ホームページ(https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/)
-
日本赤十字社「災害時の避難所運営」(https://www.jrc.or.jp/activity/saigai/evacuation/)
-
消費者庁「家庭でできる防災対策」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/disaster_prevention/)
-
一般社団法人日本防災士会(https://bousaisikai.jp/)
この記事を書いた人
ママ防災ブロガー・サキ
3児の母。備蓄食品を賞味期限切れにした反省からローリングストックの伝道師に。
免責事項
本記事は個人の経験と公的データに基づき、一般的な防災対策情報を提供するものです。紹介した備蓄品や対策がすべての家庭や状況に適合するとは限りません。最新の情報や具体的な災害時対応については、必ず自治体や公的機関等の公式案内をご確認ください。商品紹介については、景品表示法その他の法令に基づき記載していますが、最終的なご判断はご自身の責任でお願いいたします。







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