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最終更新日: 2026年5月4日

「学校の防災訓練があるから大丈夫」と思っていたのに、いざ「大きな地震が来たらどうする?」と子どもに聞いたら「知らない」と返ってきた経験はないでしょうか。防災は学校に任せておけばいいと思っていた私も、備蓄食品を1万円以上ムダにした黒歴史と合わせて、その考えを完全に改めました。子どもがいると、家の中で「もしもの話」をどう切り出せばいいかわからないまま時間だけが過ぎてしまいがちです。
この記事では、「何から始めればいいかわからない」という状態から、子どもが自分の言葉で防災を語れるようになるまでの道筋を、できるだけ具体的に書いていきます。
学校の避難訓練と「家庭での備え」はまったく別物
学校の避難訓練、毎年ちゃんとやってるよ——そう言いながら、自宅での防災はほとんど何もしていない家庭は、実はとても多いです。
先生の指示に従って、整列して、グラウンドに出る。これは「集団での行動」の練習です。でも実際に地震が起きるのは、学校にいるときとは限りません。
子どもがいると、「学校にいれば先生がいるから安心」という親御さんが多いのですが、登下校中・自宅に一人でいるとき・習い事の行き帰りに被災したら、どうすればいいでしょうか。
内閣府の「防災教育チャレンジプラン」でも、「学校での防災教育は集団行動と基礎知識の習得が中心。家庭環境に即した実践的な判断力は、家庭教育でしか育てられない」という趣旨が明記されています。
以前、子どもに「避難場所ってどこだか知ってる?」と聞いて、白紙に地図を書いてもらったことがあります。恥ずかしながら、3人全員がまったく違う場所を指していました。
「学校で習ってるはずでしょ?」と言いたくなるのをぐっとこらえましたが、これは子どものせいじゃないと気づきました。学校では地域の避難場所を丁寧に教えてくれるわけではないし、「家から一番近い避難所」は、家庭でしか教えられないのです。
ポイント
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学校訓練 vs 家庭防災教育:守備範囲の違い
学校:集団での避難行動・基礎的な防災知識の習得
家庭:自宅周辺のリスク把握・一人でいるときの判断力・家族間の連絡手段
「知識はある、でも動けない」子どもが生まれる理由
「避難袋を持って、玄関から外に逃げる」——これ、子どもに説明できていますか?言葉として言えても、いざというときに体が動くかどうかは、まったく別の話です。
心理学でいう「フリーズ反応」は、子どもに特に起きやすい現象です。恐怖を感じると思考が止まり、体が動かなくなる。防災の知識があっても、その知識にアクセスできなくなってしまうのです。
これが起きやすいのは、「怖さだけを先に植え付けてしまった」場合です。「地震が来たら大変なことになる」という情報を、心理的な安全感なしに受け取った子どもは、恐怖が先行してパニックになりやすくなります。
実際に試してみたのですが、「地震が来たらどうする?」と突然聞かれた子どもは、固まって答えられないことが多かったです。でも「一緒に練習しよう」という文脈で同じことをやると、スムーズに動けるようになりました。
子どもがいると、「知ってるから大丈夫」という状態と「体が自然に動く」状態の差が、とても大きいんだと実感します。繰り返しの体験でしか、後者にはなれないのです。
防災を「怖い話」にしてしまう親の伝え方の問題
正直に言います。私も最初はやらかしました。
上の子が小学1年生のとき、東日本大震災の映像をテレビで見ていて、「こういうことが起きるんだよ、怖いね」と言ってしまったんです。真剣に伝えたかったから。
その週から、子どもが夜中に何度も「地震が来る夢を見た」と泣いて起きてくるようになりました。朝も「今日地震来る?」と毎日聞くようになって——これは完全に私の失敗でした。
小学1年生に、発達段階を無視した量と質の情報を与えてしまったのです。
ポイント
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子どもへの伝え方:NG例とOK例
❌ NG:「地震が来たら死ぬかもしれないから逃げないといけない」
✅ OK:「もし揺れたら、まずテーブルの下に入ろう。練習してみよっか」
子どもの発達段階では、「怖い」という感情が先に処理されます。論理的な行動指針を受け取る前に、感情がブロックしてしまうのです。
親が善意で「真剣に伝えよう」とするほど、かえって子どもの心に恐怖心だけが残ってしまうことがあります。大人の感情温度と、子どもが受け取れる情報量はまったく別物だと、この失敗で身にしみて学びました。
防災教育は「怖さを知らせる教育」ではなく、「安心して行動できる力をつける教育」です。この前提を間違えてしまうと、家庭での防災教育は逆効果になります。
子どもの年齢別・防災学習のステップとポイント

子どもが3人いると、「同じことを3回やればいい」なんてことにはなりません。年齢が違えば、理解の仕方も、受け取り方も、まったく変わります。
年齢別のアプローチを無視して「全員に同じ説明をする」は、防災教育でいちばんやりがちで、いちばん効果が出ない方法です。
幼児〜保育園児(3〜5歳):まず「家族のルール」を体に覚えさせる
この年齢に「説明」は通じません。断言します。
「地震が来たら頭を守って」「外に出て〇〇公園に行く」——これを言葉で何度伝えても、3〜5歳の子どもには定着しません。理由は単純で、抽象的な情報を処理する力がまだ発達段階にあるからです。
有効なのは、「遊びの中で体に刷り込む」こと。実際に試してみたのですが、おままごとの延長で「地震ごっこ」をやったら、子どもが大喜びでやってくれました。
「ゆれた〜!みんなテーブルの下に入れ〜!」って親が大げさに言いながら潜り込むと、子どももきゃっきゃ言いながらついてきます。これ、何度でもやってくれます。
「合言葉」を決めることも効果的です。我が家では「ゆれたら低く・頭守る・動かない」の3ステップを、歌みたいにして覚えさせました。理屈より、リズムで体に入れる方が断然定着します。
大切なのは「集合場所」を体で覚えさせること。地図は読めなくていいのです。「もし外に出られたら、〇〇公園の時計台の前に行く」——場所の名前と実際の景色をセットで何度も見せるだけで、かなり違います。
子どもがいると、習慣化するまでには2〜3ヶ月かかることを覚悟しておく必要があります。焦らず、遊びの中に溶け込ませていくのが、この年齢でもっとも効果的なアプローチです。
小学校低学年(6〜9歳):「なぜ?」に答えながら一緒に考える
この年齢になると、急に「なんで?」が増えます。
「なんで水を備蓄するの?」「なんで家具が倒れるの?」「学校じゃなくてどこに逃げるの?」——これは面倒なようで、実はすごくいいサインです。理由を知りたいということは、論理的に処理する準備ができているということだから。
実際に試してみたのが、「家の中の危険探し」です。「地震が来たら何が倒れると思う?」と聞きながら、子どもと一緒に家の中を歩き回りました。
驚いたのですが、子どもの方がよく見ているんです。私が見落としていた本棚の上の置き物や、冷蔵庫のドアが開く方向まで指摘してきました。「これ、倒れたら怖くない?」と自分から言い出す場面もあって、正直感動しました。
この「一緒に探す」という体験が、防災の当事者感を育てます。「親が決めたルール」ではなく、「自分も参加して決めたルール」になるからです。この違いは、いざというときの行動力に直結します。
ポイント
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家庭内防災チェックのやり方(小学校低学年向け)
①「もし揺れたら何が倒れそう?」と聞きながら一緒に歩く
②子どもが指摘したものをその場でメモ(子どもに書かせるとなお良い)
③「どうすれば安全にできる?」を一緒に考える(答えは親が持っていなくてOK)
小学校高学年〜中学生(10〜15歳):「自分で判断する力」を育てる段階
ここまで来ると、正直に言うと、むしろ私の方が教えてもらうことが増えました。
中学生になった上の子にハザードマップを見せたとき、5分くらい眺めて「ねえ、うちって浸水エリアに入ってるですよ」と言ってきたんです。私が「大丈夫なはず」と思い込んでいた場所が、実は浸水想定区域のギリギリだったことを、子どもに指摘されました。
この年齢で特に重要なのは、「大人がいないときにどう動くか」を考えさせることです。
登下校中に災害が起きたら。親が職場にいて連絡が取れなかったら。友達と一緒のときは、どちらが判断するか——こういったシナリオを、一緒に話し合える年齢になっています。
ハザードマップの読み方・避難所の種類と場所・複数の連絡手段(公衆電話の場所も含めて)——これらを「教える」のではなく「一緒に調べる」スタイルで進めると、この年齢には刺さります。
ポイント
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高学年〜中学生と一緒に確認したいこと
・国土交通省「ハザードマップポータルサイト」で自宅周辺を確認
・避難所の場所と種類(一次・二次・福祉避難所の違い)
・災害用伝言ダイヤル「171」の使い方と体験入力
・最寄りの公衆電話の場所(スマホが使えない想定で事前確認)
子どもがいると、「守る側」と「守られる側」が逆転する瞬間があります。この年齢の子どもの気づきを、ぜひ受け取ってほしいと思います。
家庭でできる防災訓練の実践ステップ

「訓練」という言葉を聞くと、どこかガチガチに構えてしまう人が多いと思います。防災の日に特別なことをしなければいけない、みたいな感じで。
でも実際に3人の子どもと試してきた経験から言うと、特別な準備がいちばん続かないです。日常のなかにどれだけ溶け込ませられるか——これがすべてです。
「我が家の防災ルール」を決める家族会議のやり方
最初にやった家族防災会議、完全に失敗しました。
「よし、今日は防災会議をしよう!」と宣言して、テーブルに紙を並べて、私が一人でしゃべり続けて終わり。子どもたちは終始ぼんやりしていて、夫も「うん、うん」と相槌を打つだけ。これ、会議じゃなくて一人語りでした。
失敗から学んで、次からやり方を変えました。ポイントは「子どもに先に質問する」こと。「もし地震が来たら、どうすればいいと思う?」と子どもに先に聞くだけで、場の空気がまったく変わります。
子どもが答えたことをホワイトボード(もしくは大きめの紙)に書き出して、「いいね、じゃあそれをルールにしよう」と乗っかる形にする。自分で発言してルールになった体験が、子どもの記憶への定着率を大きく変えます。
子どもが「お外に出たら〇〇公園に集まる!」と言ったら、それを正式ルールにしました。自分で決めたルールは、忘れにくいんですよね。
決める内容は最低限でOKです。欲張ると会議が長くなって、子どもが飽きます。
ポイント
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最初の家族防災会議で決める「最低限3つ」
①家族の集合場所(自宅が使えないとき、どこに集まるか)
②連絡が取れないときの行動ルール(どこで待つ・何時まで待つ)
③非常用持ち出し袋の場所と担当(誰が何を持つか)
年に1回、見直しの会議をするのも大切です。子どもの学校や塾が変わると、集合場所のルートも変わりますから。
避難経路を実際に歩いて確認する「防災ウォーク」
ハザードマップを見て「ここを通ればいい」と思っていた道が、実際に歩いたら工事中で通れなかった——これ、本当にあった話です。
地図の上では何も問題なく見えても、実際に歩くと細い路地があったり、急に階段があったり、水が溜まりやすい低地があったりします。子どもがいると歩く速さも変わりますし、子どもの目線から見た「怖い場所」も出てきます。
防災ウォークは、お出かけ感覚でやるのがコツです。「今日は避難所まで歩いてみよう、どのくらい時間かかるか計ってみよっか」という感じで。子どもには「探偵ゲーム」として危なそうな場所を見つけさせると、喜んで参加します。
うちから一番近い避難所まで、地図では7分と出ていましたが、実際には子どもと歩いて15分以上かかりました。途中の交差点には信号がなく、大きな道路を渡る必要があることも、歩いてみて初めて気づきました。
こういう「実際に歩いてわかること」は、地図には絶対に載っていません。
ポイント
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防災ウォークのチェックポイント
・実際の所要時間(地図の想定と比べてどのくらい違う?)
・危険な場所(階段・細い道・信号なし交差点・ブロック塀の倒壊リスク)
・夜でも通れるか(街灯の有無を確認)
・第二ルートの確認(第一ルートが通れないときの代替を決めておく)
停電・断水を「ごっこ遊び」にするシミュレーション訓練
これ、我が家でいちばん子どもたちがノリノリだった訓練です。
「今日の夜ごはんは、停電の日のごはんにしよう」と言うだけで、子どもが「やった!」と喜ぶのは正直想定外でした。電気を消して、懐中電灯を出して、カセットコンロでお湯を沸かして、備蓄食品のレトルトカレーを食べる——これが子どもには「冒険ごっこ」に見えるらしく、大盛り上がりでした。
ただ、このシミュレーションをやって、重大な問題が発覚しました。
懐中電灯を出したら、電池が切れていたんです。
かなり恥ずかしいのですが正直に書きます。「備えてあるはず」と思っていた懐中電灯の電池が、実際には使えない状態でした。さらに確認したら、ランタンも単3電池が1本なくなっていて使えない状態。「実際にやってみないと絶対わからないこと」は、本当にあります。
「備えてあるから大丈夫」と思ってたのに、いざ使えなかったら意味ないですよね…
そうなんです。ローリングストックは食品だけじゃなくて、電池や道具類も「使って確認する」ことが大事だと改めて実感しました。備えた気になっているのがいちばん怖い。
このシミュレーションのついでにぜひ確認してほしいのが、備蓄食品の「実食」です。賞味期限を見るだけでなく、実際に食べてみて「子どもが食べられるか」を確認するのも兼ねると一石二鳥になります。
(少し脱線しますが——私がローリングストックの鬼になったのは、まさにこの「実食確認」をサボった結果、備蓄食品を大量に賞味期限切れにした黒歴史があるからです。非常食コーナーに缶詰が積み上がっているのに、気づいたら全部期限切れ……あの罪悪感は今でも忘れられません。だから今は「食べながら備える」を家族のルールにしています。)
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停電シミュレーションで一緒に確認したいこと
・懐中電灯・ランタン:電池の残量確認(実際に点灯させて確認)
・カセットコンロ:ガスボンベの残量・点火確認
・備蓄食品:賞味期限の確認 + 実際に食べてみる(好き嫌いチェックも兼ねて)
・モバイルバッテリー:充電残量の確認(満充電にしておく)
子どもの防災学習で大切にしたい心理面のケア

恐怖をベースにした防災学習が逆効果になる理由
防災教育でついやってしまいがちなのが、「怖さ」を動機にした教え方です。以前の私がまさにそうでした。
「大きな地震が来たら家が崩れるかもしれない」「電気もガスも何日も止まるかもしれない」——現実を正直に伝えることが子どものためだと思っていたんです。
でも、あるとき気づきました。防災の話を始めた途端、子どもが両手で耳をふさいで「もうやめて」と言ったんです。
必死に伝えようとしていた知識は、子どもの心に届くどころか「聞きたくない話題」として完全に封印されていました。これは私の大きな反省のひとつです。
子どもの脳は恐怖を感じている状態では、情報を長期記憶に定着させにくくなると言われています。「怖いから覚えなきゃ」という緊張状態より、「準備しておけば大丈夫」という安心感の中で学んだ知識の方が、実際に使えるものになるのです。
「怖いから備える」ではなく、「備えているから怖くない」。この順番の転換が、子どもの防災への向き合い方をまるごと変えてくれます。
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こんなサインが出たら一度立ち止まってください
防災の話題で子どもが耳をふさぐ・話を変えようとする・黙り込む——これは恐怖ベースの学習が積み重なっているサインです。無理に続けず、いったん「楽しい話」に切り替えることが先決です。
子どもの「もしも話」を引き出す対話のコツ
子どもが自分から防災について話したくなる環境は、意外とシンプルな工夫で作れます。鍵になるのは「問いかけ」です。
「もし学校にいるとき大きな地震が来たら、最初に何をする?」
この一言を夕食の会話に混ぜてみてください。子どもにとってこれは怖い話ではなく「考えるゲーム」として機能します。正解も不正解もない雰囲気で聴くことが何より大切です。
ただし、ここで私はやってしまいました。子どもが「友達と一緒に逃げる」と答えたとき、思わず「それは危ない、まず自分の安全を確保しなきゃ」と否定してしまったんです。
子どもはそのあとしばらく黙り込み、それ以降その話題を自分から出すことがなくなりました。答えを否定することは「この話はしてはいけない」という学習になってしまうんです。
正しい順番はこうです。まず「そっか、友達のことを考えてたんだね」と受け取る。その上で「でも先生がいるときはどうかな?」と広げていく。この二段階を守るだけで、対話はちゃんと続くようになります。
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「もしも話」を引き出す問いかけ例
・もし夜中に地震が来て電気が消えたら、まず何をする?
・もし給食の時間に大きな揺れが来たら、どこに隠れる?
・もし避難袋を1つだけ持って逃げるとしたら、何を入れる?
答えはどれも必ず「なるほどね」「それ考えてたんだね」で受け取ってから、次の問いかけへ進みましょう。
絵本・漫画・ゲームを活用した非恐怖型学習の入り口
防災の本は「読まなければいけない本」ではなく「手に取りたい本」でないと、まったく機能しません。これも身をもって学びました。
子どもに防災を学ばせようと、大人向けの防災ガイドブックを購入したことがあります。内容は充実していました。でも子どもは一度も開かず、本棚の背表紙だけが並んでいました。私が満足するために買った本でしかなかった、というオチです。
子どもがコンテンツに向き合うきっかけは「楽しそう」「自分と関係ありそう」「読めそう」の3つです。絵本・漫画・参加型構成の教材は、この3つを同時に満たしてくれます。
実際に子どもの反応が良かったのは、ストーリー性があるもの・同年代の主人公が登場するもの・「もし自分だったら」と想像を促す構成のものでした。これ、子どもに説明できる?という基準で選んだ本を次のセクションで紹介します。
ポイント
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子どもが手に取りやすい教材の共通点
✅ 表紙が明るく、キャラクターや子どもの顔がある
✅ 低学年なら文字が少なく図・絵が多い構成
✅ 主人公が子ども目線で話を進める
✅ クイズ・チェックリストなど「参加できる要素」がある
防災教育に役立つおすすめ本・教材6選

防災教材を選ぶときの基準は「子どもが自分で手に取るかどうか」だと思っています。
親が読ませたい本と、子どもが読みたい本は別物です。ここで紹介する6冊は、実際に子どもと一緒に読んでみて、反応を確かめたものだけを選んでいます。
災害時に役立つサバイバル術を楽しく学ぶ 防災ピクニックが子どもを守る!
なぜ今、家庭での防災教育が必要なのか
この本、子どもへの「見せ方」が本当に秀逸です。タイトルに「ピクニック」という言葉が入っているだけで、子どものリアクションがまるで変わります。
手渡した瞬間、子どもが表紙を見て「これ楽しそう」と言って自分からページをめくり始めたんです。防災の本で「楽しそう」という言葉が出たのは、私の経験では初めてのことでした。
内容は「ピクニックという楽しい文脈」でサバイバル術と防災知識を組み合わせる構成です。「川が急に増水したときどうする?」「森で迷ったら何をする?」という問いを通じて、自然の中での判断力が身につく設計になっています。
子どもがいると防災の話は「義務」になりがちですが、この本は完全に「冒険の話」として読めます。知識を入れる前に「やってみたい」という感情を先に引き出している点が他の教材とは大きく違います。
読み聞かせにも最適で、低学年でも十分楽しめました。我が家では夜のベッドタイムに使いましたが、「次のページは?」と子どもが催促するほど食いついていました。子どもがいると寝かしつけが大変なのですが、この本だけは私も一緒に続きが気になってしまって困りました。








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