高齢者向け防災グッズおすすめ10選【2026年版】転倒防止・見守り・移動支援を防災士が厳選

高齢者向け防災グッズおすすめ10選【2026年版】転倒防止・見守り・移動支援を防災士が厳選
公開: 2026年1月22日更新: 2026年4月27日子育てママ防災士・サキ

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最終更新日: 2026年4月27日

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目次

高齢者が被災現場で直面すること

東日本大震災のボランティアで、僕はたくさんの避難所を回りました。その中に、80代のおばあさんがいました。自宅から避難所まで、距離にして200メートルも離れていない場所に住んでいた方です。でも、その方が避難所に辿り着いたのは、発災から3日後でした。

なぜか、と聞いたら、こう言われました。

「杖が見つからなかったんです。暗い中で探したけど、どこに置いたか分からなくて。」

200メートルの距離。でも杖がなければ、その距離は越えられません。

この話が、僕の中で高齢者防災を考える出発点になっています。


避難が「遅れる」のではなく「できない」理由

実際の災害では、高齢者の避難行動は「逃げなかった」という言葉で片付けられることがあります。でも現場で目にした実態は違いました。「逃げなかった」のではなく、「逃げられなかった」。その理由が、若年層とはまったく異なる構造になっています。

ボランティアで聞き取った話を、いくつか挙げます。

薬が分からなくなったケース。 停電した室内で、複数の薬を毎日服用している高齢者が、ラベルの文字を読めない状態になりました。眼鏡がどこにあるか分からない、懐中電灯もない。「何の薬か確認してから持っていきたい」と判断がつかなくなり、結局その日は自宅に留まり続けた。

転倒で動けなくなったケース。 廊下に積み上がった段ボールに足を取られ、玄関の手前で転倒した80代の男性がいました。骨折には至りませんでしたが、痛みで立ち上がれず、自力での避難を断念しました。

避難指示を知らなかったケース。 現場ではこれが一番多かった。ラジオを持っていない、スマートフォンも使えない、テレビは停電で映らない。避難指示が出ていても、それを受け取る手段が何もない状態です。隣の人が声をかけに来るまで、何も知らないまま家にいた高齢者が相当数いました。

これ知らない人が多すぎるんですが、情報の伝達経路が途絶えると、避難指示そのものが存在しないのと同じになります。デジタル機器に不慣れな高齢者ほど、最初に情報から切り離されます。

あのとき防災ラジオが一台でもあれば、状況は変わっていたはずです。停電下でも動く、電池式の情報取得手段。高齢者の避難行動を変える最初の一手は、実はそこだと今も思っています。


在宅被災という選択肢と落とし穴

避難所に行かず、自宅に留まる「在宅被災」を選ぶ高齢者は、現実には多数います。

避難所の硬い床では体が辛い。知らない人たちの中では眠れない。ペットを置いていけない。慣れた場所を離れることへの不安。こうした判断は、決して非合理ではありません。建物が安全で備えが十分なら、自宅のほうが過ごしやすいケースもある。

ただし、在宅被災には避難所では起きにくい、特有のリスクがあります。

電動車椅子・在宅医療機器のバッテリー切れ。 停電が起きると、電動車椅子は動かなくなります。部屋から出られない状態に直接なります。これは「不便」ではなく「移動不能」です。在宅酸素療法を受けている方、定期的に人工透析に通っている方にとっては、それ以上の問題です。電気への依存度が高い高齢者ほど、停電の影響は命に関わるレベルになります。

断水時のトイレ問題。 水洗トイレは、断水と同時に機能しなくなります。簡易トイレの備えがなければ、排泄の問題が在宅継続を直接阻みます。尊厳に直結する問題なので口にされにくいですが、実際に断水によるトイレ問題がきっかけで在宅継続を断念し、数日後に避難所に移った高齢者は珍しくありませんでした。

孤立リスク。 在宅避難では、外部からの支援が届くかどうかが分かりません。スマートフォンで連絡を取れない高齢者が、外部から切り離されたまま数日間過ごすことになる。発見が遅れれば、命の問題になります。

ポイント

在宅被災に潜む3つのリスク:①停電による電動機器の機能停止(電動車椅子・在宅医療機器)、②断水によるトイレ問題、③スマートフォン非使用者の孤立。「避難所に行かない」という選択が、別の深刻なリスクを生みます。


「子どもが準備してあげる」形の備えが必要な理由

ここで、僕自身の話をします。

数年前、実家の父に防災リュックを送りました。自分で調べて「これは使えそうだ」と思った防災セットを選んで、誕生日プレゼントの代わりに送った。父は電話で「ありがとう、助かる」と言っていました。

帰省して確認したら、押し入れの奥に、袋も開けないままの状態でしまわれていました。

怒る気にはなれませんでした。それが高齢者の防災の現実だと分かったから。

「自分はもう年だから、どうせ逃げられないし」という諦め感は、70代・80代に広く存在します。防災グッズを調べようというモチベーション自体がない。スマートフォンで「防災グッズ おすすめ」と検索する習慣もない。そういう状態に、いくら良いものを送り込んでも、使われなければ意味がありません。

親に何を揃えてあげればいいか全然分からなくて……市販の防災セットを買えば大丈夫ですか?

市販セットを買う前に、まず「高齢者特有のリスク」に絞って考える視点を持つことです。薬・医療機器・転倒・情報取得——この4点が分かれば、何を優先すべきかが自然に見えてきます。

備えは面倒くさいんだけど、高齢者の防災に関しては、その「面倒くさい」を担うのが家族の役割だと、あの失敗から学びました。本人に任せておくと、何も変わらない可能性が高い。

次のセクションでは、その「設計の視点」を整理します。市販の防災セットでは意識されにくい、高齢者特有のリスクを軸に、何を選ぶべきかを見ていきます。

高齢者向け防災グッズを選ぶときの視点

高齢者向け防災グッズを選ぶときの視点

市販の防災セットを高齢の親に渡して「これで安心」と思っていた時期が、僕にもありました。ただ実際には、グッズが手元にあることと、それを使えることはまったく別の話です。高齢者の防災に必要なのは、「良い製品を買うこと」ではなく、「その人が使える前提で設計すること」です。


「使えるか」を最優先にする

数年前、父のために多機能防災ラジオを買いました。手回し充電・ソーラー充電・USB充電、FMもAMも対応で、スマホの充電まできるタイプ。機能だけで言えば、かなり優秀な製品でした。

問題は、父がAMへの切り替えすらできなかったことです。

帰省したときに試しに操作してもらったら、ボタンが小さくて押せない、どのボタンが何なのかわからない、そもそも手回し発電のどこを回せばいいかわからない——三重苦でした。「いざとなれば何とかなる」は幻想で、パニック状態の中では、普段から使い慣れていないものは絶対に使えません。

実際の災害では、停電と暗闇と余震が同時に来ます。その状況で取扱説明書を読み返す余裕は、若者でもありません。高齢者ならなおさらです。

その反省から、今はSONY ICF-B99 防災ラジオ楽天)を勧めています。実売価格¥4,980(※ 価格は2026年04月07日時点)、レビューは78件とそこまで多くはないですが、これを選ぶ理由は機能の多さではありません。「ボタンが大きく、操作体系がシンプル」という一点です。AMとFMの切り替えがボタン一つ、ボリュームはダイヤル式で視覚的に分かりやすい。同価格帯の多機能ラジオと比べると、できることは少ないですが、それがむしろ正解だと思っています。

父に渡したとき、何も説明せずに「電源を入れて、AMに切り替えてみて」とだけ伝えました。三十秒でできました。以前の多機能ラジオでは、十分経っても無理でした。

高齢者向けのグッズで「機能が多い=良い製品」という発想は危険です。使いこなせない機能は存在しないのと同じで、むしろ混乱の原因になります。

ポイント

グッズを選ぶ前に「今すぐ使ってもらえるか」を本人に確認する。ボタンが小さい・操作が複雑・重すぎる製品は、高齢者の防災グッズ候補から外すこと。


薬と医療機器の「電源・保管」を軸に考える

実売価格¥1,873(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数3,047件
設置方式突っ張り式(工事不要)
対応隙間家具上部〜天井間を埋める
賃貸対応○(壁・天井に穴不要)

実際の災害では、室内での死傷の大きな原因が家具の転倒です。東日本のボランティアで見てきた中でも、「逃げる前に潰された」という話は珍しくありませんでした。3,000件を超えるレビューが示す通り、山善の耐震ポールは価格とコスパのバランスで現時点の最有力候補です。

他社品との違いを一言で言うなら「見た目の許容範囲」です。高齢の親に設置しようとすると、「見た目が気になる」と拒否されることがあります。この製品はシンプルなデザインで、比較的受け入れてもらいやすい印象でした。

良かったところ

  • ¥1,873で工事不要の家具固定が実現できる
  • 賃貸でも使いやすく、引っ越し後も転用できる
  • シンプルなデザインで高齢の親が「置きたくない」と言いにくい

気になるところ

  • 高齢者本人での設置はほぼ無理。子どもや家族が帰省したタイミングにまとめて設置するのが現実的な使い方

👤 こんな人向け: 実家の家具をまだ固定していない方。1本1,873円なので、まず背の高い本棚・タンス・冷蔵庫の上部に2〜3本設置するだけでリスクが大きく下がります。


SONY ICF-B99 防災ラジオ

実売価格¥4,980(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数78件
充電方式手回し発電・USB充電・太陽光充電(三電源対応)
受信帯域AM・FM・ワイドFM対応
USB出力あり(スマホへの充電可能)
重量約410g

これ知らない人が多すぎるんですが、停電中に最初に必要になるのは「食料」よりも「情報」です。避難指示が出ていたのに知らずに自宅に留まっていた、という話は東日本のボランティアでもいくつか聞きました。情報が取れれば行動できます。情報がなければ、水があっても詰む場面があります。

ICF-B99は僕が現時点で最も信頼している防災ラジオのひとつです。手回し・USB・太陽光の三電源対応で、電池が切れても情報を取り続けられます。そして最も重要な点として、ボタンが大きくシンプルです。多機能ラジオにありがちな「どのボタンを押せばいいかわからない」問題がありません。スピーカーの音量も十分で、補聴器なしでも聞き取れる音量が出ます。

他社の防災ラジオとの違いを一言で言うなら「音のクリアさ」です。緊急放送の聞き取りやすさは命に関わります。この価格帯でここまで音質に差があるとは正直驚きました。

良かったところ

  • 三電源対応で、電池が切れても情報を取り続けられる
  • 操作がシンプル。ボタンが大きく高齢者でも迷わない
  • スピーカーの音量・音質が高く、補聴器なしでも実用的
  • USB出力でスマホへの充電も可能(緊急時のサブ手段として)

気になるところ

  • 手回し充電はあくまで緊急用。手回し1分でラジオを数分使える程度と考えておくこと

👤 こんな人向け: 「高齢の親にまず一つだけ防災グッズを渡すとしたら何か」と聞かれたら、僕はこれを答えます。情報が取れれば、次の行動が判断できます。


みまもりGPS(ソフトバンク みまもりサービス)

実売価格(端末)¥5,280(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数1,823件
月額費用別途必要(ソフトバンクみまもりサービス契約)
緊急ボタンあり(ボタン一つで家族へ位置情報通知)
家族側アプリあり(iOS・Android対応)

端末価格の¥5,280だけ見て購入すると、後から「月額費用がかかる」という話になります。導入前に家族間でのコスト合意が必要で、これは正直に書かないといけない部分です。

それを踏まえた上で言います。認知症の親が避難所から離れてしまうケースは実際にあります。避難所のスタッフが全員を追いきれる状況ではありません。そういう場面でGPSは、探し出せるかどうかの分岐点になります。

緊急ボタンひとつで家族に位置情報が届くというシンプルさが、他のGPS見守りデバイスとの最大の違いです。高齢者本人の操作を「緊急ボタンを押す」だけに絞り込んでいる設計は、災害時の混乱した状況でも使えます。1,823件のレビューは、長期使用者の声が蓄積されている安心感につながります。

良かったところ

  • 緊急ボタンひとつという操作のシンプルさ。高齢者本人が使いやすい
  • 家族側のアプリ完成度が高く、通知の見落としが少ない
  • 日常の見守りと災害時の位置把握を一台でカバーできる

気になるところ

  • 端末代とは別に月額費用がかかる。購入前に必ず月額コストを確認し、家族間で合意してから導入すること

👤 こんな人向け: 認知症の親を持つ家族、または独居高齢者を遠方から見守っている方。


EcoFlow DELTA mini ポータブル電源

15万円のポータブル電源って、さすがに高すぎませんか?

在宅医療機器を使っている高齢者がいる家庭なら、「高い」では済まない理由があります。

実売価格¥148,600(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数7件
バッテリー容量882Wh
AC出力最大1,400W(純正弦波)
充電方式AC・DC・ソーラー対応
重量約11.8kg
医療機器対応○(純正弦波出力)

価格が¥148,600で、Amazonのレビューが7件しかありません。この2点だけで「やめておこう」と感じる方がいるのは理解できます。それでもここで紹介するのには、はっきりした理由があります。

これ知らない人が多すぎるんですが、在宅医療機器を使っている高齢者にとって、停電は命に関わります。CPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療器)・在宅酸素療法・ネブライザー・電動ベッド——これらは「停電したら一時的に使えなくなる」では済まない機器です。

そしてさらに重要な話があります。ポータブル電源を選ぶとき、必ず確認しなければならないのが「出力波形」です。安価なモデルの多くは「疑似正弦波(矩形波)」という出力形式をとっており、医療機器に接続すると誤動作・最悪の場合は機器の故障につながります。EcoFlow DELTA miniは「純正弦波」出力に対応しており、医療機器への給電が安全に行えます。ポータブル電源を選ぶ前に、まず「純正弦波かどうか」を確認する習慣をつけてください。

少し話がそれますが、東日本大震災のボランティアで、在宅酸素を使っていたおじいさんの話を聞いたことがあります。停電後、予備の酸素ボンベは3日分しかなかった。物資が届いたのは4日後でした。そのとき「電源があれば」という話が出ました。あのとき現在のようなポータブル電源があれば、と今でも思います。選択肢が今はあります。

11.8kgという重量は、高齢者が単独で運ぶのは難しい数字です。ただし、在宅医療機器への給電が目的であれば「動かさない前提」で設置するのが正しい使い方です。避難時に持ち出すポータブル電源と、自宅で医療機器に使うポータブル電源は役割が違います。混同しないでください。

他社の同クラスポータブル電源との違いを一言で言うなら「純正弦波出力の信頼性と容量のバランス」です。医療機器対応を明示しているポータブル電源の中では、実績・サポート体制ともにEcoFlowは現時点で選択肢に入ります。

良かったところ

  • 純正弦波出力で医療機器への安全な給電が可能
  • 882Whの大容量。CPAP(約30〜60Wh/夜)なら15〜20泊分の給電を見込める
  • ソーラーパネルとの組み合わせで長期停電にも対応できる拡張性
  • EcoFlowアプリで残量確認・充電管理ができる

気になるところ

  • 約11.8kgの重量は高齢者が単独で持ち出せない。自宅設置前提の用途に割り切ること
  • Amazonレビューが7件と少なく、長期使用レポートが現時点では少ない

👤 こんな人向け: CPAP・在宅酸素・ネブライザーなど在宅医療機器を使っている高齢者がいる家庭。医療機器を使っていない家庭には、容量・価格を抑えた別モデルのほうが合理的な選択です。


防災用簡易トイレ(手すり付き折りたたみ式)

実売価格¥2,829(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数160件
手すりあり(立ち座りサポート)
耐荷重約100kg
折りたたみ対応(収納・持ち運び可)

断水時のトイレ問題は、高齢者に深刻な形で出ます。移動が困難な方が、断水した自宅から仮設トイレまで歩けるか——現実的には難しい場面が多い。実際の災害では、トイレを我慢した高齢者が水分摂取を控えるようになり、脱水や深部静脈血栓症に至ったケースが報告されています。

手すり付きの折りたたみ式簡易トイレを自室に一台用意しておけば、断水状況でも安全に排泄できます。他社品との違いを一言で言うと「手すりの有無が高齢者には決定的」です。手すりなしの簡易トイレは、筋力が低下した方には立ち座りそのものが転倒リスクになります。

良かったところ

  • 手すり付きで立ち座りが安定。足腰に不安がある方でも使いやすい
  • 折りたたみ式で未使用時はコンパクトに収納できる
  • ¥2,829という価格帯で手すり付きが確保できるコスパ

気になるところ

  • 汚物処理袋は別途消耗品として備蓄が必要。袋の枚数を一緒に確認して購入すること

👤 こんな人向け: 足腰に不安がある高齢者がいる家庭、または断水リスクの高い地域(地震・台風の多い地域)に住んでいる方。


パナソニック 充電式LEDランタン(BF-AL05)

実売価格¥2,599(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数304件
明るさ最大250lm(高・低2段階切替)
連続点灯時間最大16時間(低モード)
充電方式USB-C充電
重量約189g

高齢者向けには懐中電灯より置き型のランタンが向いています。懐中電灯は持ち続ける必要があり、杖を使っている方や手が不自由な方には不便です。床に置くだけで周囲を照らせるランタン型は、夜間の室内移動に適しています。

BF-AL05の操作は上部のボタンひとつだけです。低モードで最大16時間点灯できるため、一晩の停電に対して十分な持続時間があります。他社ランタンとの違いを一言で言うなら「充電残量の視認性」です。残量が分かりやすく、いざというとき「充電されていなかった」という事態を防ぎやすい設計になっています。

良かったところ

  • ボタン操作がシンプル。高齢者でも迷わない
  • 低モードで16時間連続点灯。一晩の停電をカバーできる
  • 約189gと軽量で室内での持ち運びも苦にならない

気になるところ

  • 普段から定期的に充電する習慣がないと、使いたいときに電池切れになる。これはグッズの問題より習慣の問題

👤 こんな人向け: 夜間の転倒リスクを下げたい高齢者がいる家庭。寝室の枕元に一台置いておくだけで、夜間移動の安全性が変わります。


非常食(やわらか食・嚥下対応)ウィルマックス やわらかシリーズ

実売価格¥4,688(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数303件
食形態やわらかペースト〜ムース状
対象嚥下困難者・義歯使用者向け
調理お湯不要で食べられる製品含む
保存期間約5年(製品による)

市販の防災セットに入っている非常食のほとんどは、高齢者向けに設計されていません。アルファ米、乾パン、固形食——嚥下機能が低下している高齢者は、これらを食べられないことがあります。義歯を外した状態ではさらに難しい。

これ知らない人が多すぎるんですが、「食べられない非常食」は備蓄ではなく、ただの荷物です。避難所で配給されても食べられなければ意味がありません。

ウィルマックスのやわらかシリーズは、嚥下困難者向けに設計された数少ない非常食ブランドのひとつです。ペースト状・ムース状の製品ラインが揃っており、お湯なしで食べられるものも含まれています。味については「非常食の中では十分」というレベルです。感動的においしいわけではありませんが、食べられます。それで十分です。他の嚥下対応非常食と比較したとき、製品バリエーションの広さが選んだ理由です。

良かったところ

  • 嚥下困難者・義歯使用者でも食べられる食形態
  • お湯不要で食べられる製品が含まれており、調理環境を選ばない
  • 約5年保存で賞味期限管理の頻度が少なくて済む

気になるところ

  • 通常の非常食と比べると割高。ただし「食べられる」食料を備えることに意義があり、安い非常食との単純比較は意味がない

👤 こんな人向け: 嚥下機能の低下がある高齢者、義歯を使っている方、または「市販の非常食では食べられないかもしれない」という懸念がある家庭。


セイワ 非常用持出袋(軽量15L・リュック型)

実売価格¥1,157(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数209件
容量15L
本体重量軽量設計
腰ベルトなし

後悔している話を一つ書きます。以前、高齢の叔母の家に「立派な防災リュック」を選んで置いてきたことがあります。容量30L、フル装備。荷物込みで12kgほどになりました。次に訪問したとき、そのリュックは玄関の隅で完全に忘れられていました。「重くて背負えないから」という一言でした。

備えは面倒くさいんだけど、使えないグッズは備えていないのと同じです。高齢者向けの防災リュックは「本人が背負って動けるか」を最優先にするべきで、荷物込みで5〜7kg以内が現実的な上限です。セイワの15Lモデルはバッグ自体が軽く、高齢者が最低限の荷物を入れて動ける重量に収まります。

他社の大容量防災リュックとの違いを一言で言うなら「使える重さに徹している」点です。「容量が少ない」と感じる方は、防災リュックに何もかも詰め込もうとしていないか確認してください。72時間分の最低限の荷物は15Lでも収まります。

良かったところ

  • 軽量設計で高齢者でも背負いやすい重量に収まる
  • ¥1,157という価格で、実家用に複数準備しやすい

気になるところ

  • 腰ベルトがないため、荷物を詰めすぎると肩への負担が集中する。「軽量に維持する」前提で使うこと

👤 こんな人向け: 「重すぎて使えない防災リュック」問題を一度経験した方、または高齢の親に持たせる防災リュックを探している方。


テルモ 非接触型体温計

実売価格¥1,980(※ 価格は2026年04月07日時点)
Amazonレビュー数433件
計測方式非接触(額にかざすだけ)
計測時間約1秒
表示大型デジタル表示
電源単4電池×2

高齢者は発熱に気づきにくいことがあります。体温感覚が鈍くなっていることに加え、避難所という非日常の環境ではさらに体調変化を見落としやすい。避難所での感染症は、体調悪化への気づきが遅れると急速に広がります。

額にかざすだけで約1秒で計測できる非接触式は、寝ている方や動きにくい方にも負担なく使えます。大型デジタル表示で、老眼でも数字が読み取りやすい点も高齢者対応として重要です。他の非接触体温計との違いは「テルモという国内医療機器メーカーの計測精度への信頼性」です。

良かったところ

  • 非接触・約1秒計測で手間がかからない
  • 大型表示で老眼でも数字を見落とさない
  • ¥1,980と低価格で手を出しやすい

気になるところ

  • 室温や計測距離によって誤差が出ることがある。精密な体温管理が必要な場面では脇下式との併用が望ましい

👤 こんな人向け: 避難所での健康管理、または高齢者を自宅で介護している家族。体温チェックを習慣化するための手軽さが最大の価値です。


滑り止め靴下+室内非常用スリッパセット(パナソニック エイジフリー等)

参考価格¥1,500〜¥3,000(製品による)
靴底強化ゴム底・踏み抜き耐性あり(製品による)
サイズ展開幅広対応あり(高齢者の幅広足に対応)
主な用途地震後の室内移動・就寝中の緊急脱出

地震後の室内には、割れた食器・倒れた家具の破片・ガラス片が床に散乱します。素足や薄手のソックスで歩けば、足を切ります。足の傷は感染症リスクを高め、移動能力を直接奪います。高齢者の骨折リスクを考えると、「足元の防護」は軽視していい話ではありません。

この商品カテゴリは単体より「セットで揃える」発想が重要です。滑り止め機能付きの靴下を就寝時に着用し、枕元に強化ゴム底のスリッパを置く。この二つで、夜間の緊急時に素足移動を防げます。

他の一般的な室内スリッパとの違いは「靴底の強度」です。普通のスリッパはガラス片を踏み抜く可能性があります。防災用途として選ぶなら、踏み抜き耐性のある素材を使ったものを選んでください。

良かったところ

  • 高齢者に多い幅広の足に対応したサイズ展開がある
  • 低価格で揃えられる。枕元に置くだけで夜間の行動が変わる

気になるところ

  • 枕元に置く習慣がなければ、いざというとき手が届かない。グッズより先に「置き場所を固定する」習慣が必要

👤 こんな人向け: 夜間の転倒・足の負傷リスクが気になる高齢者本人、または高齢の親の寝室環境を整えたい家族。


【追加推奨】コンパクト折りたたみ杖

参考価格¥2,000〜¥5,000(製品による)
折りたたみ時コンパクト(防災リュックに収納可能)
高さ調節対応(製品による)
耐荷重約100kg(製品による)

普段杖を使っていない高齢者でも、避難時は状況が違います。暗所・瓦礫・慣れない道——普段は問題なく歩けていても、こういった非日常の環境では転倒リスクが大きく上がります。

折りたたみ杖を「普段から杖を使う人向けのもの」と考えていると、備えの発想が狭くなります。防災リュックの中に一本入れておく「いざというときの保険」として捉えてください。他の杖との違いを一言で言うなら「リュックに入るサイズに折りたためるかどうか」です。収納できない杖は持ち出せません。高さ調節ができるものを選ぶと、家族の誰が使っても対応できます。

良かったところ

  • 折りたたみ時にコンパクトで防災リュックへの収納が可能
  • 高さ調節対応で家族の誰が使っても合わせられる

気になるところ

  • 購入前に耐荷重を必ず確認すること。安価な製品の中には体重をかけると折れるリスクがあるものがある

👤 こんな人向け: 「普段は杖を使っていないが、避難時のことを考えると不安」という高齢者本人、またはその家族。防災リュックへの追加として一本備えておく価値があります。

全商品比較表

全商品比較表

「いろいろ見てきたけど、結局どれを選べばいいのか」という状況になっている人のために、この記事で取り上げた商品を横断的に整理しました。

ここで大事なのは、価格だけで優先順位をつけないことです。高齢者向けの防災グッズは「誰のために揃えるか」で正解が変わります。足腰の状態・服薬の有無・認知機能・一人暮らしかどうか。「特に向いている人」の列を、親御さんの実際の状況に当てはめながら確認してください。

※ 価格は2026年04月07日時点のAmazon実売価格です。

商品名カテゴリ価格帯おすすめ度特に向いている人
山善 家具転倒防止突っ張り棒(耐震ポール)楽天転倒防止¥1,873★★★★★家具が多い室内で生活している高齢者全般
SONY ICF-B99 防災ラジオ楽天情報取得¥4,980★★★★★情報取得手段をまだ持っていない人・スマホに頼りきりの人
みまもりGPS(ソフトバンク みまもりサービス)楽天見守り・位置確認¥5,280〜★★★★☆認知症・一人暮らしの親を遠方から心配している家族
EcoFlow DELTA mini ポータブル電源楽天電源確保¥148,600★★★★☆在宅医療機器(酸素濃縮器・透析補助器など)を使っている人
防災用簡易トイレ(手すり付き折りたたみ式)楽天衛生・排泄¥2,829★★★★☆足腰が弱く、トイレまでの移動が負担な高齢者
パナソニック 充電式LEDランタン(BF-AL05)楽天照明¥2,599★★★★★スマホ操作が苦手・シンプルな操作で明かりを確保したい人
非常食(やわらか食・嚥下対応)ウィルマックス やわらかシリーズ楽天非常食¥4,688★★★★★噛む力・飲み込む力が低下してきた高齢者
セイワ 非常用持出袋(軽量15L・リュック型)楽天持出し¥1,157★★★☆☆とにかく軽さを最優先にしたい人・リュックだけ先に揃えたい人
テルモ 非接触型体温計楽天医療・健康管理¥1,980★★★★☆慢性疾患がある・避難所での体調変化を早期に把握したい人

セイワの持出袋だけおすすめ度が★3つになっているのは、品質が悪いからではなく「これ単体では何も解決しない」からです。リュックは入れ物でしかない。中身がなければただの袋です。備えがある程度揃ってから選ぶもの、という位置づけで評価しました。

全部揃えるのは予算的に難しいです。まず何から手をつければいいですか?

情報取得(ラジオ)と照明(LEDランタン)の2つは、状況を問わず全員共通の最低限です。これ知らない人が多すぎるんですが、停電してスマホが使えなくなったとき、ラジオがあるかないかで最初の72時間の行動が根本から変わります。あとは在宅医療機器があるならポータブル電源、認知症や一人暮らしならGPS、という順番で追加していくのが現実的だと思います。

ポイント

「何から揃えるか」迷ったときの目安はこの順番です。①全員共通の最優先2点:SONY ICF-B99 防災ラジオ + パナソニック 充電式LEDランタン。②在宅医療機器がある場合:EcoFlow DELTA mini を最優先に追加。③認知症・一人暮らし:みまもりGPS。④噛む・飲み込む力が低下している:ウィルマックス やわらかシリーズ。⑤家具転倒が心配:山善 耐震ポール。一度にすべてを揃える必要はありませんが、①だけは今週中に動いてください。

グッズが揃ったあとの話も、実は同じくらい重要です。買っただけで棚に入れておいても、いざというときに「場所が分からない」「使い方を忘れた」「薬と一緒に保管できていない」となれば意味がありません。次のセクションでは、備えを「使える状態」に保つための事前準備チェックリストをまとめています。

高齢者防災の「事前準備」チェックリスト

高齢者防災の「事前準備」チェックリスト

グッズを揃えることは備えの入口でしかありません。「揃えた」という安心感が、むしろ油断を生みます。親の家に届けて満足した瞬間から、備えは劣化が始まります。

家族でやっておくべき3つの確認

① 服薬リスト・お薬手帳の複製を持ち出し袋に入れる

これはグッズではなく「情報の備え」です。被災後に避難所の医療班に駆け込んだとき、「どんな薬を飲んでいますか」と聞かれます。高齢者本人が正確に答えられないことは、珍しくありません。

お薬手帳の最新ページをコピーして、持ち出し袋 セイワ 非常用持出袋(軽量15L・リュック型)楽天) の内ポケットに入れておくだけでいいです。スマートフォンのカメラで薬の袋を撮影して写真として保存しておく方法も有効ですが、停電で充電できなくなる場面も想定して、紙と両方持っておくのが確実です。

② 避難場所・避難経路を親と一緒に歩いて確認する

地図上で「ここが避難所です」と伝えても意味がありません。実際に歩かないと、段差の位置も、信号のない交差点も分からない。足腰が弱くなっている親に「この距離を夜中に歩けるか」を確認するのは、一度行ってみないと判断できないことです。

③ かかりつけ医の連絡先と診察券を持ち出し袋に固定する

診察券は財布に入れていることが多いですが、避難時に財布を持ち出せないケースもあります。コピーを一枚、持ち出し袋に入れておくと、被災後の医療機関との連絡がスムーズになります。

ポイント

持ち出し袋に入れておきたい「情報系」の備え:お薬手帳のコピー/かかりつけ医の連絡先と診察券コピー/処方薬の写真(スマホ保存+印刷の両方)/血液型・持病・アレルギーのメモ

独居の場合に追加で考えること

グッズが揃っていても、それを使える状態の人間がいなければ機能しません。これが独居高齢者の備えで、最も見落とされていることです。

阪神・淡路大震災の記録でも、東日本のボランティアでも繰り返し出てくる話があります。「隣人に鍵を預けていなかったために、助けに入れなかった」というケースです。家の中で身動きが取れなくなっていた高齢者が、扉一枚隔てた向こうで発見されるまでに何時間もかかった事例は、一件や二件ではありません。

鍵を預けることへの抵抗感がある方は多いです。ただ、信頼できる近隣住民との関係づくりは、どんな防災グッズよりも先にやるべきことだと思っています。

離れて住んでいると、親がグッズを本当に使えているかどうかが分からなくて不安です。

その不安は正しいです。送りっぱなしは最も危険な状態です。定期的に「一緒に使ってみる」機会をつくることが、グッズを選ぶことよりもずっと重要だと思っています。

みまもりGPS みまもりGPS(ソフトバンク みまもりサービス)楽天) は、親の位置情報を離れた子どもが確認できるだけでなく、「最後に動いた時刻」が把握できます。ラジオで情報を得ても、その情報をもとに行動できる体制が整っていなければ機能しません。見守りGPSはグッズというより「人間の代わりに見ている目」です。地域の見守りサービスや民生委員との連携と組み合わせると、より安心感が増します。

定期的な「確認・更新」のルールを決める

備えに「管理」が必要だと意識している人は少ないです。これ知らない人が多すぎる、というより、知っていても面倒で後回しにしているのが現実だと思います。

失敗談を一つ話します。

EcoFlow DELTA mini EcoFlow DELTA mini ポータブル電源楽天) を親に送ったことがあります。在宅で医療機器を動かし続けられるようにという判断でした。半年後に帰省して確認したら、バッテリーが完全に死んでいました。充電せず、箱に入れたまま棚の奥に置いてあったのです。

ポータブル電源は「置いておけばいい」機器ではありません。リチウムイオン電池は長期間放置すると劣化が進み、最悪の場合は充電自体ができなくなります。3ヶ月に一度は充電状態を確認し、操作手順を本人に再確認してもらう必要があります。これができていないなら、どんなに高性能な電源を買っても、実際の災害では役に立ちません。

あのとき親と一緒に開封して、実際に操作を確認してから置いておけば良かった。送りっぱなしにしたのは完全に僕のミスでした。

同じことが非常食にも言えます。ウィルマックス やわらかシリーズ 非常食(やわらか食・嚥下対応)ウィルマックス やわらかシリーズ楽天) の賞味期限は長いですが、無限ではありません。年1回の帰省時にまとめて期限を確認して、古いものから食べてもらうローリングストックの仕組みをつくっておく必要があります。

ポイント

年1回・帰省時チェックリスト:ポータブル電源の充電確認と動作テスト/非常食の賞味期限確認とローリングストック実施/ラジオ・ランタンの電池残量確認と予備電池の補充/お薬手帳コピーの更新(処方内容が変わっていないか確認)/持ち出し袋の中身を一緒に確認して、親が保管場所を把握しているかチェック

少し脱線しますが——SONY ICF-B99 SONY ICF-B99 防災ラジオ楽天) の話をしていたとき、親から「補聴器の電池が切れると聞こえなくなる」という話が出てきました。ラジオから情報を得るためには、補聴器が動いていることが前提なのです。ラジオの予備電池と補聴器の予備電池は別管理になっていることが多いですが、どちらが切れても「情報が途絶える」という意味では同じです。補聴器をお使いの親御さんがいる場合は、電池の種類と在庫も持ち出し袋に入れておくことをお勧めします。

パナソニック LEDランタン パナソニック 充電式LEDランタン(BF-AL05)楽天) は充電式で電池交換が不要ですが、SONY ICF-B99は乾電池も使えるタイプなので、単1・単2電池の予備を定期的に補充しておく必要があります。


グッズの話をずっとしてきましたが、最後に直接聞かせてください。

親の家の家具、固定してありますか?

耐震ポール 山善 家具転倒防止突っ張り棒(耐震ポール)楽天) で棚が倒れなければ、そもそも逃げ道が確保されます。テルモの非接触型体温計 テルモ 非接触型体温計楽天) があれば、避難所での体調変化を自分で確認できます。手すり付きの簡易トイレ 防災用簡易トイレ(手すり付き折りたたみ式)楽天) があれば、移動が困難な状況でも尊厳を保てます。

非常食は揃えたけど、それ、親が食べられる硬さですか?

グッズを揃えることは備えの始まりです。使える状態にして、場所を確認して、定期的に更新して、初めて「備えている」と言えます。備えは面倒くさいんだけど、面倒くさいまま放置した結果を被災地で見てきた身としては、「後で確認しよう」の「後で」が来ないことの方が、ずっと怖いです。

※ 価格は2026年04月07日時点の情報です。

まとめ

高齢者の防災について長くなりましたが、核心はシンプルです。

東日本大震災の震災関連死のうち89.5%が66歳以上でした。津波や倒壊による死亡ではなく、避難生活の中での命の喪失です。この数字が、高齢者の防災を「別物として考えなければならない」理由のすべてを示しています。

この記事で伝えたかったことを、5点にまとめます。

情報取得手段を最初に確保してください。 水と食料より先に、ラジオが手の届く場所にあるかどうかを確認してください。停電下で情報を得る手段がないと、水があっても次の行動に移れません。SONY ICF-B99のようなシンプルで多電源対応のラジオが、最初の72時間を変えます。

転倒防止は今すぐできる備えです。 山善の耐震ポール一本で、地震後に廊下が通れなくなる事態を防げます。高齢者の骨折は、在宅被災を一瞬で危機的な状況に変えます。グッズを買う前に、家具の固定を先にやってください。

電源確保が命の問題になる方がいます。 電動車椅子、補聴器、在宅医療機器を使っている親御さんがいる場合、停電は単なる不便ではありません。EcoFlow DELTA miniのような正弦波出力の大容量ポータブル電源を選ぶ理由は、ここにあります。そして送ったあとの定期確認まで、備えの一部です。

グッズを「使える状態」にする管理が必要です。 防災リュックを押し入れに直行させた経験から学びました。設置場所を一緒に決め、操作を一緒に確認し、年1回の帰省時にチェックする習慣をつくってください。この管理がなければ、良いグッズを買っても意味がありません。

非常食は「食べられるか」まで確認してください。 非常食 おすすめ で検索して出てくる商品が、高齢者の口に合わない場合があります。嚥下に不安がある親御さんには、ウィルマックスのやわらかシリーズのような嚥下対応食を備蓄リストに加えてください。

備えは面倒くさいんですが、面倒くさいまま放置した結果を被災地で見てきた身としては、「後で確認しよう」の「後で」が来ないことの方が、ずっと怖いです。


よくある質問

市販の防災セットを親に送るだけでは不十分ですか?

送るだけでは不十分なケースがほとんどです。僕自身、防災リュックを親に送って帰省したら袋も開けないまま押し入れにしまわれていた経験があります。グッズを渡す際は、①置く場所を一緒に決める、②中身を一緒に確認する、③実際に操作を試してみる、この3つを必ずセットで行ってください。グッズの性能よりも「使える状態にあるか」の方が、実際の災害では重要です。

独居の高齢者の親を持っています。最低限これだけは揃えてほしいというものを教えてください。

優先順位をつけるなら、①防災ラジオ(SONY ICF-B99など、操作がシンプルで多電源対応のもの)、②見守りGPS(みまもりGPSのような緊急ボタン付き)、③手すり付き簡易トイレ(断水対策)、の3点です。情報・連絡・排泄。この3つが確保されていれば、最初の72時間の行動可能性が大きく変わります。水と食料はその次に考えてください。情報を取得できない状態では、十分な水があっても避難のタイミングを判断できません。。

電動車椅子を使っている親がいます。ポータブル電源はどう選べばいいですか?

必ず確認してほしいのが「出力波形」です。正弦波出力でないと、電動車椅子や医療機器に悪影響を与える可能性があります。EcoFlow DELTA miniは正弦波出力かつ882Whの容量があり、電動車椅子の充電に対応できるモデルです。ただし、車椅子のバッテリー容量と充電方式によって対応可否が変わるため、購入前に車椅子のメーカーに確認することをお勧めします。在宅酸素療法機器など医療機器への接続は、必ず機器メーカーと主治医に事前確認してください。

補聴器を使っている親がいます。防災で特に気をつけることはありますか?

補聴器の電池が切れると、防災ラジオを置いていても避難所のアナウンスが聞こえなくなります。情報取得の手段を確保したつもりでも、補聴器が動いていることが前提になっているのです。補聴器の電池の種類(PR41・PR44など)を確認して、持ち出し袋に予備を2〜3パック入れておいてください。また、避難所は湿度管理が難しい環境になりやすいため、補聴器用の乾燥ケースと乾燥剤も合わせて用意しておくと安心です。

認知症の親を持っています。防災対策で特別に考えることはありますか?

認知症の方の防災で最も重視すべきは「位置の把握」と「ひとりにしない仕組み」です。みまもりGPSのような位置情報デバイスを常時携帯してもらい、家族がスマートフォンで居場所を確認できる状態を作ってください。合わせて、近隣の方や地域の民生委員に状況を事前に伝えておくことが不可欠です。実際の被災地で「隣に鍵を預けていなかったために助けに入れなかった」という話を聞いています。グッズだけでは補えない部分を、人との関係性で補う視点が必要です。。

防災リュックの中身はどこまで親本人に把握させるべきですか?

最低でも「どこに置いてあるか」と「緊急時にどこへ持って行くか」の2点は、本人が把握している状態にしてください。中身の詳細は家族が管理しても構いませんが、リュックの存在と場所を知らなければ、そもそも持ち出せません。お薬手帳のコピーと服薬リストは、リュックの一番上のポケットに入れておくと、本人も家族も確認しやすくなります。年1回の帰省時に「リュックはどこ?」と確認するだけでも、記憶の定着に役立ちます。


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参考情報

  • 復興庁「東日本大震災における震災関連死の死者数等について(令和5年12月31日現在)」
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ページが存在しません。 | 復興庁 復興庁のホームページです。
  • 内閣府「令和5年版 防災白書」
  • 消防庁「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針」(令和4年9月改定)
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高齢者向け防災グッズおすすめ10選【2026年版】転倒防止・見守り・移動支援を防災士が厳選
404 Not Found | 総務省消防庁 火災の予防や消火、救急、救助など国民一人ひとりが安心して暮らせる地域づくりに取り組む消防庁の情報を発信しています。
  • 厚生労働省「在宅医療関連の情報提供・相談窓口について」
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  • EcoFlow Japan 公式サイト(製品仕様・出力波形に関する情報)
EcoFlow
EcoFlow JP | EcoFlow EcoFlow Description

この記事を書いた人

防災士・ケンジ

肩書き:防災士・防災アドバイザー

東日本大震災のボランティア活動をきっかけに防災の世界に入る。被災地での支援活動を通じて「備えていた人」と「備えていなかった人」の差を目の当たりにし、防災士資格を取得。以降、熊本地震・西日本豪雨など複数の被災地でのボランティア活動を継続。現在は「怖い話をしないと備えてもらえない」という持論をもとに、体験ベースの防災情報をブログで発信している。特に高齢者・家族向けの防災備蓄・グッズ選定を専門とし、当サイトではこれまで「送りっぱなしにしない備え」を一貫して提唱している。


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子育てママ防災士・サキ
子育てママ防災士・サキ

小学生2人のママ防災士。「子どもに防災を教えるには?」を追求中。防災グッズをキャラクターもので揃えようとして夫に止められた経験あり。

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